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(八十五)
バロックからのメール。
「俺が買うた電気ストーブがダメに為ったらしいが処分してえ
えで。もしかして粗大ゴミの回収って金掛かるの?もしそうやっ
たら損な買い物やったな。あっ!それって粗悪品を規制するええ
方法かもしれんな。何ぼ安かってもすぐにアカンようになったら損
するもんな。そうすると案外環境税っていうのも効果があるかもし
れん。ただ今の政府は経済界からエサ貰てるからそんなこと出来
る訳ないやろけど。消費者庁なんか絶対出来ん、出来ても産業界
を規制出来る訳が無い、きっと。既存産業の権益だけを護ってれば
、何れ技術開発の芽も育たなくなって、気が付いたら日本が誇る
環境技術もいつの間にか立ち枯れになってしまったって事に為る
やろうね。政府や評論家が『日本の優れた技術力』と自慢する度に
、俺は亀に先を越されたウサギの慢心を思い浮かべる。優れた技
術力があっても、新規の参入を企業と一緒になって頭を押さえつけ
る政府の下では、産業革命など起こらないやろう。そう言えばIT
以降、ベンチャー企業って言葉も死後になってしもうた。電力業界
に配慮して自然エネルギーの推進すら規制する政府に、環境立国を
目差すなどとよう言えたもんや。そもそも電気自動車を何で『エコ
カー』と呼べるのか?充電する電気は石油で発電しとるやないか!
大体、国内経済をトヨタやキャノンというグローバル企業に縋
っていては内需など伸びる訳が無い。彼等は世界中に市場を求め
て、それに採算の合う工場を世界中で探しているんや。日本での
生産が割りに合わないなら、中国でもベトナムでも、月にだって
出て行くよ。そんな企業に国内経済を活性化できる訳が無いやろ
。今の経済界は、野球界でいうたら大リーグに行ったイチローに
選手会長させてるようなもんや。」
(つづく)
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「パソ街!」81―85
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