パキスタンのブット元首相暗殺を受けて予想される影響
パキスタンのブット元首相が27日暗殺された。同氏の暗殺を受けて予想される影響は以下の通り。
<2008年1月8日の総選挙への影響>
野党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派「PML(N)」を率いるシャリフ元首相がボイコットの意向を示すなど、総選挙が予定通り行われる見通しははっきりしない。ブット氏暗殺前には、選挙はブット氏、シャリフ氏、ムシャラフ大統領を支持する3党の争いになるとみられていた。ムシャラフ大統領は、ブット氏暗殺を受けて行った演説で、選挙については言及しなかった。
<ムシャラフ大統領への影響>
ブット氏の死は、人気低下に悩むムシャラフ大統領に一段の圧力を加える見通し。国民の間では、政府の関与を疑う見方や、十分な警備体制を敷かなかったとして政府を非難する声が出る可能性もある。
<ブット氏が総裁を務めていたパキスタン人民党(PPP)への影響>
ブット氏以外に実力者を欠くPPPは、複数の派閥に分裂する可能性がある。
<米国主導の対テロ戦争への影響>
ブット氏は米国の強い支持者で、選挙戦では過激派と闘う必要性を強く主張していた。米国は、ムシャラフ大統領とブット元首相が権力を分担し、過激派に対する確固とした防壁を築くことを期待していた。
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