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[ハンギョレ新聞社説100202]南北首脳会談を行うつもりならば今絶対にすべきこと
李明博大統領が連日、マスコミのインタビューと国務会議での発言などを通じて南北首脳会談を議題として浮上させている。こうした中、首脳会談推進の速度と条件などをめぐっていくつもの意見があふれ出ている。李大統領の言及もその日その日で水風呂と普通の風呂を行ったり来たりしているので、状況は一層混乱している。今、政府は、何よりも首脳会談の前提条件と関連したずれた主張を警戒すべきだ。与党の一部と保守マスコミでは北韓の核問題の解決を前提としない首脳会談はだめだとして事前に防御幕を広げている。しかし、これは先に核を放棄しろという論理を固守したこれまでの2年間に南北関係が行き詰った事実には目をつぶり、核問題の国際的性格まで無視する原理主義的態度だ。国軍捕虜と拉致被害者問題を主に提起することも同じだ。北韓が問題それ自体を認めない状況でこれを首脳会談の前提条件とすることは、結局対話をやめようという言い訳にしかならない。相手の屈服を要求する前提条件を掲げるのは全く現実的でない。
あわせて、政府はこの間の対決的な対北政策の基調を調整し、懸案ごとに南北の見解の違いを埋めていく仕事を急ぐべきだ。まず金剛山・開城観光の再開と開城工業団地事業の活性化策などをめぐってもう少し積極的に対話する必要がある。2月1日に開城工業団地実務会談は南北が少しずつ情報して折り合う地点を見出したという点で意味があった。
より根本的には6・15共同宣言と10・4首脳宣言に対する政府の姿勢の根本的な変化が必須的に要求される。首脳会談をするとすれば、例え一方の政府が変わったとしても既存の合意の土台の上で後続の発展策を論議するのが正しい方法だ。しかし、最近の状況を見れば、政府が正道を行くというよりは保守層の関心を引く一つ二つの懸案を中心に広告効果を浮上させる政治的イベントを試みようとしているのだろうという憂慮が生まれている。政府はこうした憂慮から取り除かなければならない。
以上の脈絡で、李大統領が2月2日の閣議で「首脳会談のための対価はありえない」「北韓が首脳会談を望んでいるのは事実だ」と述べたことは不適切だった。保守層の一角をなだめようとする発言と思われるが、対話の相手である北側に屈辱感を感じさせることで信頼基盤を損なうかもしれないからだ。過去2回の首脳会談を、対価を与えて行ったものと皮肉るような姿も大統領らしくない党利党略的態度だ。(2010年2月2日)
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