(CNN) ノルウェー沖で操業していた漁船が、胴体にベルトを巻かれてカメラを装着したシロイルカに遭遇した。海洋生物に詳しい専門家は、ロシア海軍に訓練されたイルカだったと推測している。
シロイルカはノルウェー北東部のフィンマルク沖で操業していたジョアル・ヘステン氏が先週発見し、同国の漁業理事会に連絡した。
同理事会の海洋生物学者ヨルゲン・リー・ウィーグ氏はCNNに対し、「イルカは遊びたそうな様子にも見えるが、われわれの直感では、ベルトを外してほしいと助けを求めていた」と話す。
ベルトは特注品と思われ、装着されていたのはアクションカメラの「ゴープロ」だった。ベルトの金具には「サンクトペテルブルク」の文字が刻印されていた。
イルカはロシア海軍によって訓練され、ロシアのムルマンスクからやって来たとウィーグ氏は推測する。同氏によれば、ロシアはかつて、海軍基地の警備やダイバー支援、紛失物の捜索などの目的でシロイルカを訓練していたことが分かっているという。
海洋哺乳類に詳しいノルウェー海洋研究所のマーティン・ビュー氏もウィーグ氏と同じ見解で、「訓練された動物だったという事実は疑う余地がない」との見方を示した。
「このイルカは明らかにボートとの行動に慣れている。水面から頭を出して口を開ける行動からは、ご褒美の魚を期待する様子がうかがえる」と同氏は言い、「ノルウェーやグリーンランドの研究者はそんなことをしないし、ベルトも使わない」と説明。あくまでも推測にすぎないと断った上で、「冷戦時代のロシア軍は、機雷や古い魚雷を探知する目的でシロイルカを訓練していた」と指摘した。
今回見つかったシロイルカは、ノルウェー漁業理事会がベルトを外して海に放した。 |
時事ネタ(ヨーロッパ)
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プーチン−金正恩会談に透けるトランプの思惑北朝鮮の「核の横流し」阻止で米露は一致![]() 金正恩氏がロシアを初訪問し、プーチン大統領と会談した(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 北朝鮮の金正恩労働党委員長は4月25日、ロシア極東のウラジオストクで、ロシアのウラジミール・プーチン大統領との初の首脳会談に臨んだ。ロシアはイギリスとともに世界の外交大国であると、筆者は学んだが、今回、ロシアはその外交力を世界に示したと見ている。
ロシアには2つの視座がある。1つは短期的に朝鮮半島情勢の安定化に寄与すること。もう1つは長期的に朝鮮半島に地政学的な影響力を行使することである。今回の露朝首脳会談でロシアは、その下地を作ったと言っていい。
アメリカがヒル特別補佐官をロシアに派遣したワケアメリカのドナルド・トランプ大統領は、この点について的確に予測していたのではないか。昨年秋、北朝鮮担当の大統領特使にロシア経験豊かなスティーブン・ビーガン氏を指名し、その先見性を見せつけたが、今回は、露朝首脳会談の8日前に、フィオーナ・ヒル大統領特別補佐官を、ロシアの大統領府クレムリンに送り込んでいる。
ヒル特別補佐官は、プーチン大統領のスタッフ・アドバイザーたちと会談した。ロシア側の外交アドバイザーがメディアに語ったところによると、ロシアとしては、トランプ大統領と金正恩委員長との2回の米朝首脳会談による流れを整理したうえで、今回の露朝首脳会談に臨むと語ったという。それは、目下、最も「プーチン大統領通」と目されるヒル特別補佐官を通じて、トランプ大統領のメッセージがプーチン大統領に明快に伝わっていることを意味する。
今回の露朝首脳会談は、表面上、ハノイでの米朝首脳会談の決裂を受けて、金正恩委員長がプーチン大統領の招待に応じた形になっている。しかし、実際には、トランプ大統領とのハノイ会談が期待通りには進まなかった場合を想定して、初の露朝首脳会談に応じる用意があったというメディア報道もあり、北朝鮮としては、計画的なスケジュールだったのかもしれない。
ただ今後、時間が経てば経つほど、トランプ大統領とプーチン大統領がある点で意見が一致していることに金正恩氏が気づいて、愕然とするのではないか。米露両国は、「核の横流し」に対する嫌悪感で一致しているからである。
ロシアは、故金日成国家主席以来、金家にとって縁の深い国である。しかし、核兵器を持つことでアメリカに北朝鮮を警戒させる軍事・政治戦略について、ロシアはアメリカと同様、認めるわけにはいかない。
米露とも北朝鮮の「核の横流し」を阻止する最近、アメリカのシンクタンクの分析専門家による「金正恩委員長は、10代の若者のような交渉をする」という指摘が、CNNテレビで報じられ、全米の注目を集めた。その若い金正恩委員長が学生としてスイスで過ごした経験があることを、トランプ大統領は知っている。大統領に就任する以前から、トランプ氏は金委員長と会談することを大いに楽しみにしていた。
トランプ大統領は、お膝元のニューヨークで多くのヨーロッパ系不動産王たちと、長年にわたって交渉してきた経験を踏まえて、ヨーロッパの交渉の神髄はサプライズにある、ということを百も承知している。そのヨーロッパを見習って、北朝鮮は、近年、核兵器とミサイルの度重なる実験によって、アメリカを脅し続けてきた。
そんな北朝鮮に対して、ヨーロッパ流のサプライズではなく、交渉という名の平和的な手法が現代のアメリカと世界の要請であることを、トランプ大統領は北朝鮮側に示そうとした、と筆者は分析している。
経済制裁解除に関して、北朝鮮はアメリカの同盟国である韓国と打ち合わせてきたが、それはうまくいかなかった。韓国に冷水を浴びせた形になったのが、今回のハノイ会談の決裂であった。
ヨーロッパの交渉術がサプライズを多用することを経験的に知っている金正恩委員長は、サプライズ戦略がアメリカ人であるトランプ大統領には通じないと気づくと、その意図を冷静に受け止めた。だからこそ、ハノイ会談直後、金正恩委員長はトランプ大統領を批判するのではなく、韓国の文在寅大統領に対して、仲介者としての資格が無いと厳しく判断したのである。
トランプ大統領がハノイ会談で示したように、北朝鮮は経済制裁下にあっても、情報開示していない工場で、核兵器を作っている可能性がある。これは、アメリカや世界に対して、北朝鮮が「核の横流し」に関与する可能性が大きいことを示している。
現在、経済制裁によって、船舶は北朝鮮に大量に寄り付けなくなっている。そのため、アメリカ側としては、北朝鮮に出入りする船を監視しやすい。しかし、経済制裁を解除すれば、船が増え、「核の横流し」の可能性を含む船のモニターリングが不可能になる。そうなると、漁船などを偽装した「核の横流し」が起こり、北朝鮮の核兵器が中東などのテロリストの手に渡る可能性が、一気に高まり、欧米が危険にさらされる。この「核の横流し」という北朝鮮に内包するハイリスクを危惧しているのは、トランプ大統領だけではない。プーチン大統領も、習近平主席も同じである。
トランプ流交渉術の神髄トランプ大統領の交渉術について、多くのメディアは個人技に特徴があるとみているが、そうとばかりは言えない。より正確に言えば、ヨーロッパ的なサプライズを最大化したところにあるのではなく、むしろ、サプライズ交渉術のハイリスクな側面を最小化しようとするところに、トランプ流交渉術の神髄がある。
民主党議員の中で最も反トランプと言われるアダム・シフ下院議員でさえ、金正恩委員長に対するトランプ大統領の交渉術には、感服し、敬意を表している。
北朝鮮を「北朝鮮株式会社」と呼ぶメディアはいない。北朝鮮の経済体制が、資本主義でないからだけではなく、リーダーの金正恩委員長による独裁国家だからだ。経済人から観れば、その存在は「ワンマン経営の会社」に近い。そうしたワンマン組織との交渉について、天才ネゴシエーターのトランプ氏はお手の物である。その証拠に、まず、金正恩委員長とサシで交渉することから始めている。
ワンマンを納得させる戦略は、ワンマン体制を保障することでもある。金正恩委員長からすれば、トランプ大統領と友人関係を確立できたことは、事実上、体制が保障されたに等しい。それをみずから壊すべきでないと判断するのは当たり前だろう。
問題は、ワンマン国家を確立してきた金正恩委員長は、ワンマン会社を経営した経験がないことだ。トランプ大統領は、ワンマン会社の経営者として数多くのビジネス経験がある。アメリカ国内でも世界中でも、ワンマン経営者が、一生、独裁経営を行うケースは枚挙にいとまがない。トランプ大統領は、金正恩委員長に対して、「北朝鮮=経済立国」への勧めを説いているのである。
アメリカのCBSテレビは、「経済の活性化は独裁体制への崩壊につながる可能性がある」と指摘し、「金正恩委員長は、それを恐れているのではないか」と分析している。その点、第2回米朝首脳会談がハノイになったのは、ベトナムが経済活性化を進めつつ、政治的には、典型的な共産党支配の国だから、という説も、上記のCBSテレビは紹介している。
ただ、その根幹にあるのは、「核の横流し」への道を完全に閉じることであり、北朝鮮に対しては、「核の全面放棄」というのが、「必然的な要請」なのである。
アメリカは北朝鮮に核の全面放棄を説得するこの点で、ロシアは北朝鮮側の交渉カードに収まるには、外交大国に過ぎる。北朝鮮のレア・アースの埋蔵量は、中国に次いで多いのではないか、という報道が目立つようになってきたが、レア・アースを用いる小型モーターを多用する自動車産業は、日本や中国やアメリカには大いに関係があるが、ロシアにはあまり関係がない。
ロシアは、エネルギー戦略と地政学的な影響力、強いて言えば、領土拡張が主要戦略である。地政学的な北朝鮮への影響力拡大に関して、プーチン大統領は今回の金正恩委員長との初会談で、大きな布石を打ったことになる。
北朝鮮が、核兵器を全面放棄することで、経済立国に邁進し、朝鮮半島に完全な平和を訪れるようになれば、ロシアのエネルギー・パイプラインを北朝鮮経由で韓国までつなげるという予想図もある。しかし、北朝鮮の核兵器へのこだわりで、前進する気配はない。
日本にとっては、アメリカ軍の韓国からの引き揚げが懸念材料として存在する。しかし、そのリスクはプーチン大統領の朝鮮半島への地政学的な影響力拡大が見込める中では、現実的でなくなったと見ていい。日本としては、一安心といったところだ。
今後、トランプ大統領の強いリーダーシップの下で、アメリカは核の全面放棄を北朝鮮に粘り強く説得していく。その過程では、当然、ロシアや中国と綿密にコミュニケーションしていくことになる。 |
(CNN) 28日投開票のスペイン総選挙で、サンチェス首相が率いる中道左派の与党・社会労働党(PSOE)が第1党となったが、単独過半数は確保できなかった。一方で新興の極右政党ボックスの躍進が目立った。
開票率98%の時点で政府報道官がPSOEの勝利を宣言した。下院の350議席中、PSOEは123、中道右派の最大野党・国民党(PP)が66、新興の中道右派シウダダノスが57、左派ポデモスが35、ボックスが24の議席をそれぞれ獲得した。
サンチェス氏は首都マドリード市内の党本部前で支持者らを前に演説し、2016年の前回選挙より38議席も増えたと強調した。
ただし単独政権に必要な176議席には届かず、ポデモスやバスク民族主義党、北東部カタルーニャの独立を主張する少数政党などと連立政権を組む可能性がある。
サンチェス氏の演説は、シウダダノスとの連立に反対する声で何度もさえぎられた。
シウダダノスも16年の25議席から大きく勢力を伸ばした。一方、PSOEと並ぶ二大政党と位置付けられてきたPPは、同年より71議席も減らす大敗を喫した。
ボックスの議席数は予想を下回ったものの、極右政党としては異例の勝利を収めて下院進出を果たした。
同国の総選挙はこの4年間で3回目だったが、投票率は75.77%と、1996年、93年に続く史上3位を記録した。 |
(CNN) 気球と飛行機の2つの状態を切り替えることで推進力を生み出し、無限に空中にとどまる――。そんな構想から生まれた「空気より軽い」航空機フェニックスがこのほど、初の試験飛行に成功した。
「超長時間耐久性自律型航空機」と呼ばれるフェニックスはスコットランドの科学者が開発を手掛け、先月の試験飛行で120メートルを飛んだ。
機体は全長15メートル、翼幅10.5メートル。ビジネスや科学分野での活用を念頭に開発された。開発チームは、通信業界の革新につながるとみて期待を寄せている。
プロジェクトに関わる英ハイランズ・アンド・アイランズ大学のアンドリュー・レイ教授は声明で「フェニックスは半分の時間を空気より重い飛行機として、残りの時間を空気より軽い気球として過ごす」「状態の切り替えを繰り返すことが唯一の推進力の源となる」と解説した。
機体は胴体部分にヘリウムを詰めて上昇、エアーバッグで空気を吸入し圧縮することで降下する。主翼と尾翼には太陽電池を搭載しており、弁やポンプの駆動に使うバッテリーを充電する。
レイ教授はこのシステムによりフェニックスは「完全な自給自足」が可能になると指摘。「疑似的な衛星として活用でき、通信分野に従来より大幅に安い選択肢をもたらすだろう」と期待を示した。
開発チームはまた、遠隔地へのWi−Fi(ワイファイ)接続提供にも同機を活用できるとみている。
航空業界では近年、飛行船型の航空機が再登場している。世界最大の航空機とされる巨大飛行船「エアランダー10」も近年中に商用飛行を開始する見通しだ。 |
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(CNN) 英ウィリアム王子が25日、ニュージーランドを訪問し、オークランドの空港で出迎えたアーダーン首相と鼻先をこすり合わせる先住民マオリの挨拶(あいさつ)「ホンギ」を交わした。
ニュージーランドではクライストチャーチのモスクで3月に起きたテロ事件で50人が死亡、50人が負傷。ウィリアム王子は事件の被害者にも面会した。
ウィリアム王子は2日間の日程でニュージーランドに滞在し、ニュージーランドとオーストラリアの戦没者を追悼するアンザックデーの式典に出席。オークランド戦争記念博物館ではマオリの歓迎儀式「ポフィリ」による出迎えを受けた。
式典ではクライストチャーチのテロ事件で命を落とした犠牲者の追悼が行われた。ニュージーランド海軍のジェームズ・グリモア司令官は「我々は国家として今も悲しみに暮れている」と述べ、ウィリアム王子はエリザベス女王の代理として慰霊碑に献花した。
式典後、ウィリアム王子は子ども病院に入院している4歳のアレン・アルサティちゃんとその父親を見舞った。2人ともモスクのテロ事件でけがをして、アレンちゃんは重傷を負い、数日前に意識が戻ったばかりだった。
クライストチャーチで事件対応に当たった救急隊に面会したウィリアム王子は、「最悪の日に素晴らしい仕事でした」とねぎらった。 |
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