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首相官邸
安倍晋三首相閣下
2017年2月1日
拝啓
安倍晋三首相閣下は2月10日に訪米して、ドナルド・トランプ大統領「初めての首脳会談」に臨まれる予定とのことで、お願いがございます。
弊社eブックランドは、ちょうど鎖国日本が初めてアメリカと外交交渉を行った万延元年(1860年)の遣米使節団について、カラー写真で回顧する『さむらい』(曽根喜美男著)を出版いたしましたので同封いたします。
「ちょんまげ」に「二本差し」のさむらいたちは、当時のブキャナン第15代大統領に最大級の歓迎を受けて、おかげさまで日米修好通商条約の「批准書交換」と「歓迎行事」をこなすことができました。
また毅然としたさむらいが発する「気迫」「気品」「オーラ」は、アメリカ政府の「政治家」「軍人」らを驚かせ、アメリカ国民を感動させたとのことです。
詩人ウォルト・ホイットマンは、ニューヨークのブロードウェイでのパレードを見て、礼儀正しいさむらいたちを賞賛し、市民は日米の国旗を打ち振って歓迎しました。
昔気質のトランプ大統領は、157年前の日米関係の始まりを振り返る本をプレゼントされたら、大いに喜んで首脳会談の空気も和むのではないでしょうか。
安倍首相から、ぜひトランプ大統領に1冊、手渡していただきたいものと寄贈する次第です。
著者は高校の部活動指導で、「世界大会・敢闘賞」「国体競技別天皇杯」を数々獲得している実力者で、現代における「さむらいの精神のあり方」の研究している方です。
敬具
電子出版社eブックランド
杉並区久我山4-3-2 〒168-0082
代表取締役社長 横山三四郎
yokoyama@e-bookland.net
080-5534-9763 03-5930-5663
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日記
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拙著「さむらい」
映画「ラストサムライ」を見た多くのアメリカ人が、映画に感動し、渡辺謙の背後にある、これまでは異質とばかり解釈されていた「サムライ精神」に、共感の涙を流し、万雷の拍手を送ったという。
しかしこの映画は、ある意味においては、アメリカの知識人の「日本理解の限界点」を示すものである。
アメリカ人が自国において、一生懸命に日本の「歴史」と「文化」「日本人の感性」などを、知識として良心的に吸収するならば、これが限界だろう。
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まず心より学べ
NHK大河ドラマ「春の坂道」の中で、田村高廣の沢庵宗彭が、
中村錦之助の柳生宗矩に、「棒ふりよ・・・」と切りだして、
「剣術が強いからと言って、そんなことで本当に強いとはならないのだ」と、諭すシーンがあった。
柳生宗矩は、沢庵との出会いによって、剣に開眼したと云います。
ある雨の日、禅問答を仕掛ける沢庵。
「お主、この雨の中に外に出て、濡れない極意を見せてみよ」
柳生宗矩は降りしきる雨の中、剣で雨をメッタ斬りにして見せます。
「どうだ」とばかりにドヤ顔の宗矩に、
沢庵は「そんなに濡れていて、何が極意じゃ」とニベもない。
「それなら和尚の極意を見せてくれ」と食ってかかる宗矩。
その言葉を受けて、おもむろに雨の中に外に出た沢庵。
何をするでもなく、ただ、じっと雨の中に立っているばかり。
濡れネズミのようになって戻ってきた沢庵に、宗矩はすかさず突っ込む。
「なんだ、和尚だって濡れているじゃないか」。
そこで、沢庵はこう言うのです。
「まったく違う。
お主は濡れまいとして、刀を振り回して雨に立ち向かった。
だが、雨はそんなことはお構いなしに、お主を濡らしたわけじゃ。
わしは雨を受け入れて、ただ立っていた。
わしが雨に濡らされたと思うか?
わしは雨とひとつになっただけじゃ」
この一言に宗矩は開眼し、剣を極めることとなった。
同じ雨の中にいて、
「心を掻き乱して戦った」宗矩と
「心穏やかに佇んでいた」沢庵。
濡れない極意は、
「あるがままを受け入れ、それとひとつになること」
だったのです。
其れ剣は心なり。心正しからざれば、剣又正しからず。
すべからく剣を学ばんと欲する者は、まず心より学べ。
島田虎之助
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