四季の詩

今年もあと一年…頑張るか。

全体表示

[ リスト ]

藤の花 シャガの花

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           





 この季節 あちらこちらに藤の花

 昔はこんなに 目立たなかった

 深緑色の景色の中で

 いたるところに 枝垂れ咲く花

 見事なまでに 乱れ咲く花

 時の流れを映すよう

 なにを笑うか 藤の花



 渓流のほとり 密やかに咲く胡蝶花

 我 この花の名を知らずにいた

 とあるお人に乞われるまま

 木洩れ日の中で 見つけた花 

 目立たぬよう 美しく咲く花 

 野に咲く花では無いと ひも解く

 遠い昔 この辺りまで人里だったか










 「明日は天気も良さそうなので、フキでも摘みに行きますか…」

 「いいですねぇ。 シャガが有ったら二・三本たのみます」

 「シャガ…? 何それ…?」

 乞われるまま…軽い約束をしたような…しないような。



 久々にたどる深い山道。

 見晴るかす深緑色の景色が鋭気を養う。

 その深緑色の中、いたるところに藤の花がやたら際立つ。



 「最近、藤の花が多くなったよなぁ…」

 「きれいですねぇ…。 緑色の中だから鮮やかに目立ちますねぇ…」

 「昔はこんなに無かったような気がするけど…」


 目に入る景色に、同行するお方との噛み合わない会話が行き来する。

 高齢化。 跡継ぎの不在。 山掃除の労苦。

 山離れの人の世が…どことなく物語られているように私には見えた。

 営林と云う言葉が朽ちつつある気がしてならない。


 「ところで…シャラという花知っている?」

 「シャラ? 夏椿の花のこと?」 

 シャラ…? シャガ…? シャガ…? シャラ…?

 「夏椿の花…違うなぁ…。 道端に咲く花だと思う…」

 前日、軽く聞き流した花の名に私は迷っている。


 「じゃぁ…シャガという花の名はある?」

 花の名に詳しい同行者に改めて問い直す。

 「有ります。 今の季節に咲く花です。 アヤメに似ていますよ」

 「それだ! シャラじゃなくシャガだ!」

 私は軽い約束をした己を心の中で恥じていた。


 「ありました! シャガが咲いてます!」

 目敏い同行者が、いち早くその花を見つけた。

 木洩れ日の射す渓流沿いで、密やかに咲くその花を見つけた。

 私はそっと近寄り…その可憐さに見とれた。


 この花を二・三本手折れだと…。 気が引けるなぁ…。

 まだ咲いてない辺りを…少し切りますか…。


 乞われるままの軽い約束に、私は心を鬼にした。

 後味の悪い殺生を実行した。


 後々、この花の由来を調べると自然林には自生しない花だと記されている。

 人為的に植えられたと解せば、遠い昔、この辺りまで人里だったのかもと懐かしむ。

 今回の山行きは、人の世の移り行きを見た気がする…山遊びだった。





 注…別名・胡蝶花と表したが、正式には著莪(しゃが)と言われる花である。

   アヤメ類に属する花とも記してある。                                                                                                                                                                                                                                                                            

閉じる コメント(8)

顔アイコン

藤もしゃがもきれいですねぇー^^こちらではシャガの花ほとんど見かけなくなりました

2013/5/17(金) 午前 11:01 暁の子

顔アイコン

山歩きするとこのようにきれいな藤花に出会えるんですね。
いいな~~🎶
シャガという名だったんですか。当地に沢山あります。

2013/5/17(金) 午後 2:12 [ 燃え尽き炭 ]

顔アイコン

暁の子さん。コメントありがとう。

【こちらではシャガの花ほとんど見かけなくなりました 】
この花は「庭花」として…人の手によって増えていったと言われています。この花が咲いていた辺りを注意深く見回すと、茶の木などがありました。多分かなり昔…この辺りに人家が存在していたことが想像できます。 こんな山奥にも人々の生活の痕跡が見て取れます。
たぶん山仕事を職業としていた人達が植えた「シャガ」が、今でも生き残って咲いているのかも知れませんね。切ない感傷に駆られます。

2013/5/17(金) 午後 6:01 [ akahara ]

顔アイコン

炭さん。お久しぶり!

【シャガという名だったんですか。当地に沢山あります】炭さん。この花の原産地は中国だと記してあります。たぶん炭さんたちの住んでいらっしゃる辺りは、まだまだ沢山咲いていることでしょうね。どことなく風情のある花です。山あいのせせらぎのほとりに…目立たぬよう…美しく咲く様は、どのように愛でれば良いのか…表す言葉がなかなか見つかりません。

2013/5/17(金) 午後 6:16 [ akahara ]

顔アイコン

藤の花きれいですよね〜
ちなみに【天ぷら】でも美味しいですよ(笑)

2013/5/17(金) 午後 7:17 おもしろ夫婦

顔アイコン

シャガは良い花ですね〜。我が家のすぐ傍の広場にも桜の近くにシャガが群生しておりました。数年前から管理人の意向か、、すべて植え替えられて、今は一本もありません。
銀閣寺の庭にシャガが群生している川辺がありました。☆ ナイス

2013/5/18(土) 午前 0:21 星 降る子

顔アイコン

おもしろ夫婦さん。 ご無沙汰しています m(_ _)m

【ちなみに【天ぷら】でも美味しいですよ】
へぇ〜藤の花は食べられるんですか? これまた初耳です。( ..)φメモメモ おもしろ夫婦さんは「山の幸」を何でも知っているんですねぇ…。 見事に咲く藤の花を見つめ、以前はきちんと手入れされていた山肌も、人手不足か高齢化か…後継ぐ者もなく荒れ始めていることが景色の中にうかがえます。 この現実をどう受け止めればいいものやら…無責任な吐息を吐くだけです。

2013/5/18(土) 午前 4:50 [ akahara ]

顔アイコン

星降る子さん。 コメントありがとう。

シャガという花の名。 その由縁。 ひも解けば…ひも解くほど、その咲き姿に古き時代の風情を感じます。 才もなく「四季の詩」なるブログを立ち上げ、改めて四季折々を見つめ直して歩いて来ました。 季節から直感的に読み取れる景色の中で「人の道」を諭されて来ました。 小さき人間を知り始めて来たように感じるこの頃です。

2013/5/18(土) 午前 5:08 [ akahara ]


.
akahara
akahara
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事