四季の詩

今年もあと一年…頑張るか。

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季節が不規則

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 そろそろだな…

 わが山勘が 妖しくうごめく

 過去をひも解き 暦をながめる

 友から伝わる 「当たり年」の知らせ

 われ独り 寸暇を利して歩む林道


 ただ一つ…

 気にくわないのが 今年のよう気

 もう十月も 半ばだよ

 何でこんなに 蒸し暑いのか

 記録的なり 山は真夏日


 確かこの辺り…

 老眼にむち打ち 目を凝らす

 高鳴る期待と 胸打つ鼓動

 隈無くまさぐる 貪欲な目

 無い…無い… 出て無ぁ〜い!


 季を読むとは…

 記憶じゃない 過去じゃない

 肌に感じる 今年の季節

 おいらの秋は まだまだ先かも

 あらためて知る 早計な企て






 われ先にと、妖しくうごめき決心した今日の山行き。

 その目的はただ一つ。

 「匂い……味しめじ」

 誰よりも先にわが手で採らねば…。

 その魂胆があまりにも卑しくて…。 思わず失笑。

 それにしても今年は暑い。

 十月も半ば近くなのに…気温30度超なり。

 どこか狂っている。稀なる惑星が暴走を始めたのか…。

 この気象を、我々はいつの頃か「異常気象」と名づけていた。

 はたして気候現象に「異常」とか「正常」とかあるのだろうか?

 としたら…その原因は何?

 下らない自問自答を繰り返しながら登るきつい山の傾斜。

 季節が私を裏切ったのか…。 我こそが今年を読めなかったのか…。

 友たちから…「抜け駆けしたな」と笑われないために採ったのは、ごらんの「しし茸

(学名・香茸)」のみ。

 山の様子がどこかおかしい…。

 われの頭もかなりおかしい…。

  
 
 
 
 
             2013.10.13




 

灼熱の戦い

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  本日の我。

  壮絶な戦いに挑む

  敵は分厚い陣を張る

  その形相に引いたら負け

  相当の覚悟を心に決めねば

  真夏の戦い 灼熱の地獄

  孤立無援の火蓋を切れば

  一気呵成の突撃しかない

  我の勝算どこにも無い

  途中で逃げるか 斬り抜けられるか

  一か八かの覚悟を決めて

  過酷な戦(いくさ)に男を試す






 何をかと思わせる描き方で始まった本日の記事。

 何のことはない…戦いとは単なる私の草刈りのことである。(笑)

 わが地方の本日の天気予報は猛暑・酷暑と告げている。

 昨日、東北地方は猛烈な雨で多大な被害が出ていると聞く。

 日本列島いたるところで狂っている。特に、今年の夏はどこか狂っている。

 多忙なりとうそぶいてサボってきた庭の草刈り。

 伸びるに任せて放っておいたら、とんでもない有様。

 これ以上伸ばせぬ…。もはや限界…。もうやらねば…。

 覚悟を決めて挑む草刈り。


 暑さとの戦いを決めた怠け者を描いたつもり。

 さて…この勝負。 勝てるかなぁ…。

 たぶん…途中棄権かも…(笑)

 
 
  
              2013.8.10
 
 
 
 

  

よばり塚 10

                                                                                                                                                                                                                           
   (10)ちっこうの原点


 何が出てくるか分からぬ不気味さをかみ締めながら歩いた前回と違って、仲間たちと進

む今日の「よばり塚」への薮道は、一裕にとって楽しかった。と言っても他の者たちの心

境はいかに…。時々その表情を確かめるが、どの顔からも辺りを見まわす真剣さが読み取

れた。


 「もう少し進むと家がある。今は誰も住んでいないが…」

 先頭を歩く一裕が、振り向いて仲間たちに告げた。

 「こんな所に家があるの?いったい誰の家?」

 「こんな寂しいとこに…よく住んでいたねぇ」

 秀雄と春男が不思議がった。

 「父ちゃんが昔、その人と会ったらしい。海津釣りのうまい人だって…」

 あの夜の父との会話を、一裕は仲間たちに説明した。

 「たしか…その家の近くに洞窟があるらしい」

 「洞窟?それって防空壕なの?」

 「いや…違うらしい。みんなは石炭を掘った跡だと思ってるが、父ちゃんは違うと言っ

た。築港を造るときの砂利石を掘ったらしいと…。今日はそこも見てみたい…」

 「カッちゃん。ここに来たこと父ちゃんに喋ったの?」

 力が一裕にさぐりを入れてきた。

 「馬鹿…言うわけねぇだろう。一番池まで鮒をすくいに来たとごまかしてある」

 「そうかなぁ…。カッちゃんちの父ちゃん勘がいいから…もしかしてバレてっかも…」

 「俺もそう思う。俺たちガキらの嘘を見抜くのうまいもの…」

 春男と正博が口をそろえた。


 そう云えばあの夜、父はやたら「よばり塚」の説明を細かくした。時々、何かをのぞき

込むような眼差しを向けていたような…。一裕の心に一抹の不安が芽生え始まった。

 父の「よばり塚」の話に自分が上手く乗せられたか…。厳しく「よばり塚」へ行くこと

を禁じなかった、父の態度こそが逆に怪しかった。


 バレたらバレたまでよ…その時はその時…。

 一裕は捨て鉢に開き直り、また力強く薮道を進んで行く。

 「ここがさっき話した一軒家だよ…」

 一裕が廃屋の前で仲間たちにつぶやいた。

 「えらいなぁ…こんな場所に住んで居たんだ。どんな人だったんだろう」

 「俺もそう思う。こんな寂しいところに…」

 「住めば何とかって言うから…けっこう暮らしてゆけたのかな」

 「正博。うまい事言うね。その言葉どこで覚えた?」

 流れ川の河童たちが、廃屋を眺めながら思い思いの言葉をつないでいる。

 「この奥にさっき言った洞窟があるらしい…」

 一裕がその方向を指差す。

 「この奥かぁ…ちょっと見てくるか?」

 秀雄が歩き出した。遅れまいと全員がそれに続く。


 一軒家から洞窟があると言われる辺りはやたら石ころが多い。今でこそ夏草たちに覆わ

れて見分けがたいが、昔…岩山が人為的に切り崩されて平たんにされたようだ。さほど幅

広くない平地の真ん中を、どこから流れてくるのか…か細い小川らしき水が流れている。

その途中に、たぶんその水を取り込んだのだろうか…コンクリート製の井戸こがで作った

簡易な水場があった。

 ここがあの家の人たちの貴重な水がめであり、炊事場でもあり、洗たくなどをしたであ

ろう…生活の基盤であることが容易に推測できた。貧しい中でも精一杯に生きるという逞

しさが、この場所からあきらかに想像できた。

 思わず井戸こがにあふれる水で、正博が汗する顔や頭を洗った。

 「うわぁ〜!冷たくて気持ちいい!みんなもやったら」

 誘われるまま、次々に河童たちが正博を真似た。

 「ほんと!冷てぇ〜!カッちゃん…たぶん飲めるよ…この水」

 秀雄がつぶやいた。

 「飲める飲める!うめぇ〜!この水」

 力と春男が井戸こがからしたたり落ちる水を、手のひらに溜めながらすすっている。

 一裕もそれを真似た。

 ほんとだ…うまい…冷たい…。これは貴重な水源だと一裕は思った。

 「この場所が有ったから、あの家の人たちは住んでいられたのかも…」

 「そうだねぇ…毎日こんなうまい水飲んでたんだ」

 期せずしての一服の清涼に、河童たちが安らいでいる。

 もはや「よばり塚」への不安感など、どこ吹く風…と消えていた。

 「カッちゃん。ここは俺たちの秘密の場所になっかもね…」

 「そうだ!そうだ!俺たち五人の秘密の水のみ場!」

 「秘密の水のみ場?面白いねぇ〜正博は…こんな遠くまで水のみに来るの?」

 春男が正博をちゃかした。それを聞いた三人が声を出して笑った。


 河童たちの「よばり塚」探検に、新たな発見が生まれたことだけは事実であった。

 さらに奥へ進むと、見上げるほどの断崖に突き当たった。岩肌はあきらかに礫岩状であ

り、言い伝わる石炭の採掘場で無いことが解る。父が言ったとおり、築港建設の用材を採

掘した現場であることが確認できた。(私ごとの興味を快く受けてもらった知人がいる。

そのお方から届いた史料に、その変遷が綴られている)


 果して洞窟は…河童たちはその痕跡を探し始める。間もなくして崖下の真ん中辺りに洞

窟は見つかった。入り口は岩肌から流れ出す山水か、降り溜まった雨水か、半分ぐらいが

水没している。どの程度の奥行きなのか、河童たちには入る勇気も無く確認出来ない。声

を大にして発するその音響から、おおよその予測をするだけだった。史料から知り得る築

港建設の、防波堤用コンクリート・ブロック製造の用材なら、穴など掘らず切り崩して確

保すればいいと思うが…なぜこんな洞窟を掘ったのだろうか。

 一裕の頭にまた一つ疑問が残った。


 船舶の避難港として築堤が計画されたのは明治の末期と記されてある。

 旧字名「鮫口」辺りの岩山から出る礫岩が、築堤の捨て石として利用された。後にこの

「よばり塚」の岩山がその対象となったとも併記されている。

 この辺りの地形から察すれば、歩いてきた薮道も、寂しい一軒家も、築堤のため削り取

られた岩山の痕跡に存在していることを知った。それ以前は険しい岩山が川べりまで連な

り、切り込む様に一気に「よばり塚」へ落ち込んでいたことだろう。

 岩山がここまで平たんにされるには、どれだけの人力がここへ集中されたのだろう

か。船舶の避難港を造ると云う一大事業に駆り出された、当時の多くの人々の労苦に頭が

下がる思いがした。


「そろそろ行くか…。よばり塚へ…」

 一裕が興味深そうに洞窟を眺める仲間たちに声を掛けた。

 河童たちはこの洞窟のある場所から、それぞれに何かを納得したような顔をしていた。

 真夏の景色の中を見上げれば、切り崩された岩肌の所々に、まだ咲きそろわぬヤマユリ

が数多く枝垂れている。岩山の木々からは蝉の声が夏の盛りを謳歌している。

 夏になれば河童たちの遊び場となる磯浜海水浴場の東防波堤(通称・東ちっこう)は、

遠い昔ここから始まったことが確認できた。今でこそめったに人が歩み寄らない「よばり

塚」の近くに、まるで秘められたよう…その原点が夏空の下で静かに眠っていたのだ。

 この日、流れ川の河童たちは、貴重なふるさとの歴史の一つを心の中に刻んだ。

 
 

 
 
              2013.7.6
 
 
 
 
 

 
 
 
 

よばり塚 9

 
 
 
 
     (9)河童たちの冒険
 

 
 約束どおり河童たちは全員、秀雄の家が在るお稲荷さんに集まっていた。

 だがその表情を見る限り、いつもの明るい河童たちの顔ではなかった。何かを予感し硬

くなっている様に一裕には見えた。。一裕以外…彼らにとってまったくの未踏の地「よば

り塚」へ初めて足を踏み入れる。その表情は真剣そのものだ。果してかの地に何が待ち受

けるのか…。一度は見たいという好奇心と、言い伝わる不気味な恐怖心が入り混じってい

ることが伺える。


 「大丈夫だよ。そんなに怖いところじゃねぇ。見ればわかるよ」

 なだめるよう一裕はつぶやいた。

 「カッちゃんは一回見てるからいいけど…俺たちは初めてだもの」

 「おい正博…お前ぇ怖くねぇのか?」

 力が正博の表情を確かめている。

 「別に…俺はカッちゃんについてくだけだから…それより力やん怖いの?…」

 正博がけん制するよう力に言い返した。

 「馬鹿!怖いわけねぇだろう!どうせ見て来るだけなんだから!」

 負けず嫌いの力が言い訳した。

 「話し変わるけど…何で力やんはタマ持ってんの?その雑巾バケツは何?」

 「うるせぇ!行けばわかるって!」

 「へぇ〜。だいたい見当つくなぁ〜」

 いつ聞いても二人のやり取りは面白い。

 二人のやり取りを、傍らの秀雄と春男が苦笑いしながら見ていた。

 この二人とて「よばり塚」は初めての体験。力と正博の先輩の立場から引けを取るまい

と…ただ黙しているだけなのだ。一裕にはそれが分かっていた。恐ろしい言い伝えの残る

場所へ、しかも親に内緒で少年たちだけの密行。心の中は穏やかではあるまい。

 「それじゃ行くか…」

 意を決したかのように秀雄が促した。

 母たちが働くイサバヤ(水産加工場)を通り過ぎれば…その先はずっと畑道。

 干し場(加工した魚を天日干しする場所)に親たちが居ないかどうか確かめながら、河

童たちは早足に歩く。この日は運よく誰も居なかった。干し場には、鰯のほほ刺しや鯵の

開きがきれいに干されている。たぶん親たちは加工場の中で作業中なのだろう。


 サツマイモ畑の曲がりくねった細道を河童たちは歩く。通称「一本松」と呼ばれる見事

な大木を過ぎれば「町池田んぼ」に出る。「町池田んぼ」の土用口と称する小さな排水掘

りで河童たちは歩みを止めた。

 力が持参したタマ網で土用口の溜まり水の中をすくい始まった。

「よばり塚」まで行く途中、土用口と称する排水掘りが二ヶ所ある。田植え時期や日照り

による渇水時期など、貯水池にためてある水を排水給水して、順次低地にある田んぼを潤

す役目をなしている。土用口や用水路にはフナやドジョウが生息していた。時には涸沼川

から遡上するウナギまで入り込ん居る。時期になると、こうした場所が当時の少年たちに

とって格好の遊び場だった。自然の中から遊び相手を探していたのだ。

 「力…何か入ったか?」

 春男が力がすくうタマ網を覗き込んでいる。

 「ドジョウが少しだけ。ここんとこ雨が降らねぇから駄目なのかなぁ…」

 「それもあるかも。溜まってる水が少くねぇもんな」

 「そろそろ出かけるか。今日の目的は土用口じゃねぇよ」

 一裕がみなに声を掛けた。

 「力…タマとバケツ邪魔になるからその辺に隠しとけ。帰りに拾ってけ」

  秀雄に促されるまま、力は用水路沿いの藪の中へタマとバケツをもぐり込ませた。


 「町池田んぼ」「一番池」を通り過ぎると、いよいよ目的の地「よばり塚」へつながる

「栗原河岸(がし)」へつき当たる。ここから先があの薮道なのだ。流れ川の河童たちの

胸は高鳴っていた。それぞれが気味悪そうに辺りを見回している。「栗原河岸」から見透

かす川べりは、覆いかぶさる木々によって暗く沈み、真夏の静寂がさらに異様さをかもし

出している。

 「なんか気味悪いところだねぇ…」

 「ほんと。何か出て来そう…」

 「聞き耳を立てても川ん中から何んにも聞こえねぇ…。何でよばり塚って云うのよ…」

 「これじゃ誰も近づかねぇわけだ…。カッちゃんほんとに一人で来たの?」

 「度胸あるねぇ…。俺ならこんなとこ絶対来ねぇな…」

 「俺も来ねぇ…。やだやだ!」

 河童たちが何かを想像し…おののいている。

 「大丈夫だって。何も出て来ねぇって。さっ…もっと先へ行くからな…」

 一裕が先頭を切ってあの薮道の中へ入ってゆく。仕方なさそうに辺りをキョロキョロ見

回しながら仲間たちが後をついて行く。


 いよいよ流れ川の河童たちの冒険が始まった。生まれて初めての「よばり塚」への挑戦

が始まったのだ。




 

           2013.7.3
 
 
 

よばり塚 8

 
 
 
 
 



     (8)よばり塚の言い伝え


 流れ川の河童たちが挑もうとしている「よばり塚」には、様々な言い伝えが残る。

 かの有名な水戸光圀(水戸黄門)がこの場所へ潜ったそうな…。その時、彼はその水底

で機を織る美しい女性に出会ったという。「ここへ来た者は何人たりとも生きて帰れない

のですが、そなたは高貴なお方、特別に助けてあげましょう。二度とおいでなされないよ

うに…」と言われて助かったそうな…。その女性にあやかり、光圀はこの場所を「織姫

塚」と名づけたと云う説が残る。

 またこの辺りは昔から船の難所と言われていた。断崖が一気に水底に切れ落ちる「よば

り塚」は、五・六間ほど沖合いに岩磯が存在する。その突き出る頭角は、大潮の干潮でも

なければその姿を水面に現さない。過去幾度となくこの磯に座礁した船もあった事だろ

う。そうした事故で命を落とした死者たちの霊が、ここを訪れる者たちを水底へ呼び込む

と云う。だから「よばり塚と云うんだ」とも伝え聞く。

 「よばり塚」にはその他諸々の説が語り継がれているが、その真意は憶測の域を出てい

ないものばかりである。言い伝えどおり「九穴のアワビ」や「百尋のワカメ」が、果して

その水底に存在するのかどうか…。流れ川の河童たちは正しくその真相を確かめようとし

ているのかもしれない。その行動が勇敢なのか、無鉄砲なのか、あの頃の少年たちの好奇

心は計り知れぬほど旺盛だったと…なつかしく今なら思える。

 不気味な言い伝えばかりが残る「よばり塚」。その伝説の由来は憶測の中で語り継がれ

ればいい。未踏の水底をその目にしっかりと焼きつけたい。そのような無垢の水底ならば

こそ、想像を超えた目指す代物たちが居るかもしれない。どう格闘するか。どうし止める

か。もはや「九穴のアワビ」も「百尋のワカメ」の存在も一裕の頭の中には無かった。た

だひたすら想像することは、水底の地形や生息する獲物たちのことばかりである。

 問題は…いかに秘密裏に実行するかだけである。事前にその行動がばれたら、父をもふ

くめた大人たちから必ず激高を買う。手厳しく阻止される。それだけが難問であった。あ

くまでも秘密裏に実行するか…一裕は賭けていた。


 流れ川(涸沼川)で川遊びを覚え、蜆採りから始まった一裕の少年時代。

 水に潜る経験は浅瀬から深みへ、掘割の岸壁から水浜電車の鉄橋、国道51号平戸橋

(涸沼橋)のピンヤへと経験は積み重なってきた。その先は何…そのまた先は何と連なっ

てきた。蜆と云う小さな貝採りから始まって、やがて天然のウナギという代物へたどり着

いた経験が、今まさに「よばり塚」まで足を伸ばそうとしている。

 今思えば…初めて少年たちの目の中に飛び込んできた天然ウナギの姿は、どう捕まえる

かの好奇心に発達していった。つかみづらいウナギを捕らえるためにモリと云う道具をあ

み出し、その獲物が潜んでいそうな場所も少しずつ身体に言い聞かせた。それこそ誰に習

ったわけでもないウナギ突き。当時…大人たちも、少年たちが潜ってウナギをし止める技

に、好奇な目を向けていたのを記憶している。

 少年たちにとって、夜釣りと云う方法でしか獲得出来なかった天然のウナギ。真っ昼

間、こんな所に潜んでいるのかを目の当たりにし、どう獲るかを会得してゆく経験は貴重

な思い出として鮮明に残っている。

 明日はいよいよ伝説の地「よばり塚」へ出かける。

 流れ川の河童たちの目にどう映るか…。仲間たちにどうしても見せたかった一裕の心

が躍っている。言い伝えられてきた昔話を確かめるための密行。

 集く虫の音を聞きながらの眠れぬ夜…一裕の胸は明日へと高鳴っていた。



         2013.7.3

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