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 ユングフラウヨッホで十分楽しんだ私たちは、帰りの列車に乗ってクライネ・シャイデック(2061m)に帰ることにした。
帰るには少し時間が早かったので、帰りの列車は行きに比べてたいそう空いていた。
ユングフラウヨッホなんてそうそう何度も行けるわけではないだろうから、普通は一日中のんびりする人が多いのだろう。

 その乗客がまばらな車内で、しかも私たちの隣の席に日本人らしき女性が一人座っていた。
話しかけてみると、やはり日本人だった。
彼女も誰かと日本語で話すのは久しぶりらしく、うれしそうに会話してくれた。
彼女は英語留学でアムステルダムに一年ほど滞在していて、もうすぐ留学を終えて日本に帰るのでヨーロッパを1ヶ月ほど一人で周ってるとのことだった。
 英語留学になぜアムステルダム?とその時はそう思ったが、考えてみるとありえない話でもない。
まずオランダ人は英語を流暢に話す。母語はオランダ語として、公用語が英語ではないかと思わせるほどである。
イギリスとは関係も距離的にも近いので大学には英語のイギリス人教授や講師はたくさんいるだろう。
しかも現在、英語は国際共通語という側面も持っている。
単に意思疎通の手段としての英語を身に付けたいのであれば無理にイギリスやアメリカに行く必要もない。
どうせアメリカで英語を学んでもイギリス人には「少しおかしい」と言われ、イギリスで英語を学んでもアメリカ人に「少しおかしい」と訂正されるのがオチだ。
ましてオーストラリアやニュージーランド訛りなら「そんな古い英語使うな」と怒られる。(オージーがオージーなまりの英語をしゃべるのは気にならないらしい。日本人が訛ってると、せっかく習得するなら…という話になるらしい)
 特に第二言語者同士というのは意外に話がしやすい。
お互い文法も基本に忠実で、ややこしい言い回しや単語はあまり使わないからだ。
 また、ロンドンやニューヨークといった民族のるつぼのような国際都市ならいざしらず、本物の英語がしゃべりたい一心でイギリスの片田舎にステイしたために、インド人やアフリカ人のくせのある英語が聞き取れず、私はイギリス人の英語しかわかりません、という人をたまにお見かけする。
その点、アムステルダムも民族のるつぼなのでいろんな方言の英語に接することができる。

 でも、そのあといろいろ話をしていると、旅を始めて数週間になるが今まで全く無計画でここまで来たということ、さらにこの先もどこに行くとの目的もなく、逆にどこかいいとこありますか?と尋ねられた。
見たところ別にヘビーバックパッカーでもなく、国内日帰り旅行でちょっと来ましたという雰囲気の普通の女の子なのだ。
なぜ彼女が英語習得にイギリスではなくあえてオランダを選んだのか、なんとなく納得したような気がした。

 ユングフラウヨッホ鉄道の終点クライネ・シャイデックに到着した。
彼女はそのままグリンデルワルドに帰るのでWAB鉄道に乗り換えたが、私たちはハイキングをしたかったのでここで彼女と別れた。
 ここから下は無数のハイキングコースがあって、アルプスの絶景を楽しめるのだが、この年は大雪だったせいで5月下旬だというのに辺りはまだ一面の銀世界だった。
駅前から線路に並行して雪のハイキング道が伸びている。しかもそこを歩いている人は誰もいない。
少し躊躇したが、何人かの足跡はあったので、降りれなくはないと思い、ままよとばかりハイキングを決行することにした。
 空はほれぼれするほど晴れている。迷うことはない。
私たちはずぶずぶと雪に足をうずめながら、標高が200mほど下のヴェンガーアルプへと歩き出した。



前の記事ユングフラウヨッホ→ http://blogs.yahoo.co.jp/akaisuiseinonya/27488590.html




「スイス・ユングフラウ」書庫の記事一覧

  • アバター

    そぉかぁ〜アムスに英語留学ってたしかに稀な気がするケド、
    そういわれてみると、そうだね^^
    ままよっ!で雪道に踏み入るにゃあさん!すごいぞっ(*^。^*)♪

    ash

    2007/11/20(火) 午前 1:27

  • 顔アイコン

    あかん…(T_T)
    折角のほんまもんのスイスなのに、この手の形の建物を見ると、スキー場のレストハウスしか思いつかず、
    鼻腔にかけそばやお汁粉の匂いの蘇る自分の感性をなんとかしたいです(T_T)

    [ watto ]

    2007/11/20(火) 午前 8:46

  • 顔アイコン

    登山家スキーヤーの聖地にTBポチ!

    熱田北条

    2007/11/20(火) 午前 9:57

  • ashさん:おう、このときはまさに冒険だったぞ!www

    akaisuiseinonya

    2007/11/20(火) 午後 1:21

  • wattoさん:やはり頭野中を駆け巡っているのは「カツドン」「カレー」「うどん」「そば」「豚汁」・・・。・゚・(ノ∀`)・゚・。

    akaisuiseinonya

    2007/11/20(火) 午後 1:23

  • アバター

    ステキな出会いだったんですね☆
    そうか〜!英語にもいろんな方言があるんだ!!英語を習得するならイギリスやアメリカでなきゃ!って思うけど、オランダも英語がきちんと通じるんだ〜♪

    ☆mina☆

    2007/11/20(火) 午後 4:32

  • kazusaさん:TBありがとうございます。いやー冬にスキーで滑りたいですね

    akaisuiseinonya

    2007/11/20(火) 午後 5:35

  • minaさん:あと北欧、スイス、ベルギー、ドイツ、フランスでもかなり通じますよ。ただしフランス人の場合は知ってる単語はフランス語使うべし

    akaisuiseinonya

    2007/11/20(火) 午後 5:37

  • 笑顔がなんとなく奥様に似てる気がしました

    オランダで英語っていいかもね
    確かにオランダはテレビのサブタイトルとか英語が付いてたきがします

    origa.Inzaghi

    2007/11/20(火) 午後 8:40

  • 顔アイコン

    ↑ ホントです。姉妹かと思いました。^^ それにしてもいい景色ですね〜。傑作ポチッと♪

    kawataka

    2007/11/20(火) 午後 9:17

  • 顔アイコン

    英語は英語でもイギリスも、オーストラリアも、アメリカも発音が違うので、いまいち解りません。その上、カリフォルニア以外の州の人の発音もよくわからない???アムステルダムはどうなんだろう??

    sans_gras

    2007/11/21(水) 午前 0:25

  • オリガちゃん:たしかKLMはアナウンスがオランダ語じゃなくて英語と行き先の国言葉だけだったような・・・

    akaisuiseinonya

    2007/11/21(水) 午後 1:29

  • kawatakaさん:ん〜人種がいっしょなのかな?!w。ポチありがとうございます

    akaisuiseinonya

    2007/11/21(水) 午後 1:31

  • sans grasさん:ネイティブスピーカーは問題ないだろうけど、そうでない人は方言に困る時あるよね。中国なら標準中国語があるけど英語圏の人って自分とこがスタンダードだと固く信じてるからねw

    akaisuiseinonya

    2007/11/21(水) 午後 1:34

  • 大迫力ですね!!
    ハイキングも楽しそうです^^♪

    [ 昔tomopfc ]

    2008/1/13(日) 午前 0:09

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