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ローマ帝国危機の3世紀。

塩野七生のローマ人の物語 33 迷走する帝国[中]です。 

    

マクシミヌス・トラクス、ゴルディアヌス、パピエヌス、バルビヌス、フィリプス・アラブス、デキウス、トレボニアヌス、ヴァレリアヌス、ガリエヌス…。

もうあきれるぐらい、新皇帝が擁立されては消えていきます。

混乱期だけに兵士たちに人気のある将軍はすぐに皇帝に推挙され、兵士たちの期待を裏切るとすぐに暗殺されてしまう、カラカラ帝から始まった悪習慣は続きます。

元老院も自分たちが気に食わない新皇帝は認めず、別の人物を擁立する。

この皇帝で落ち着いたかと思うと戦死してしまう。

帝国の治政、軍事はすべて空回りしていきます。

そこにつけこむようにゲルマン人の侵入はますますひどくなり、東ではササン朝ペルシャが力をつけていきます。

鉄のように強かったローマの防衛ラインは崩壊していきます。

この帝国の危機を最も象徴するのは、皇帝ヴァレリアヌスがペルシャの捕虜になってしまうことです。

ゴート族、フランク族の台頭や、ライン、ドナウでの防衛ラインの変化はヨーロッパ中世時代到来を予感させるものとなります。

中国の古代王朝もそうですが、巨大帝国の衰退は始まってしまうともう坂道を転げるように誰も止められない状態になりますね。

東と西の違いはあれどローマも中国も蛮族の侵入が国の衰退に大きく関わっていることは興味ぶかいです。

ユーラシア大陸の中央部は静かなようで、どうも世界を変えるきっかけを生んでしまうようです。

現代でもアメリカも、ロシアも、中国もこの地域から発振されるのテロ、暴動には頭を痛めていますしね。

話がそれましたが、私は肉体派(?)皇帝マクシヌス・トラクスはなんか彼だけ異質で面白く読めましたけどw。


    

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