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塩野七生の『ローマ人の物語』36巻目 最後の努力 上 読み終えました。 3世紀の危機でぐだぐだになってしまったローマ帝国、帝国最後の建て直しを行うディオクレティアヌス帝とコンスタンティヌス帝、上巻では前者が扱われます。 最後の努力の始まりです。 ローマ軍弱体化による帝国の長い長い防衛ライン防衛の困難化に伴い、まずは帝国を西と東に分けて、そこをさらに皇帝と副帝が統治する四分割化「四頭政」が実行されます。 自分は筆頭皇帝でありつつも、他の三人に皇帝の権威を分け与えたディオクラティアヌス、帝国再建のためとはいえ大胆な政策に出ました。 しかしそのためローマに一つだった「小さい政府」が4つの政府とローマの元老院に別けられため、官僚と兵員の数が一気に膨れ上がります。 もちろんそれは税金で賄われるわけで、ここでまた経済問題が浮上します。 また3世紀の相次ぐ皇帝暗殺の教訓から、皇帝はより神格化され市民から遠い存在となります。 今まではローマ市民の第一人者だったのが、一般庶民が近づきがたい神聖な存在としました。 そのため、今までは簡素だった皇帝の服装、装飾は権威をアピールするためより荘厳なものになります。 ギリシャ・ローマ時代らしい月桂樹の冠も、宝石をちりばめた王冠にかわります。 たしかにこの時代以降に描かれるローマ皇帝は中世ヨーロッパの「王様」みたいな、ゴージャスな装いに なります。 そして最後のキリスト教への大弾圧。 その後に来るのは次帝コンスタンティアヌスによるキリスト教公認。 また少し中世ヨーロッパへの時代の扉が開いた感があります。 |
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私の夫もよく読んでいますよ〜〜。たまに、昔のを読み返したりしてます。よっぽどおもしろいんでしょうね。
2010/2/25(木) 午後 9:15