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 標高3000mのゴルナーグラートからツエルマットに戻ってきた。
すでに夕方の5時だがまだこんなに明るい。
夕食にはまだ時間があるのでマッターフィスパ川沿いのカフェで一休みすることにした。
環境保護にうるさいツェルマットだが、この川はコンクリートで固められている。
村のすぐ上からは広大なマッターホルンの裾野と、さらに上には巨大な氷河が広がっている。
あれだけの面積の雪解け水がこの狭い谷間に集まってくるのだから、これは仕方がないのかもしれない。

 さてカフェでたのんだのはカプチーノパフェとリベラ。
Rivella(リベラ)はスイスの代表的乳清飲料で、どこでも売ってる。
チーズやバターなどの乳製品を作った後に出来るホエーを飲み物にしたもので、酪農国のスイスでは特にたくさんできるのだろう。
日本の乳清飲料よりちょっとすっぱめで、リンゴみたいな味がする。
3種類の味があるが、この時飲んだのは緑の緑茶味。
ヨーロッパは最近、緑茶が静かなブームだとかないとか。
でも別に緑茶の味はしなかったような気がする。

 それにしてもパリから旅が始まってベルギー、オランダととにかく怒涛のように歩いてきた。
でも今日は展望台で昼寝して、今はカフェでマッターホルンを眺めながらゆったりとくつろいでいる。
こんなにゆったり、まったりしたのはこの旅で初めてかもしれない。
これまでの私の旅のスタイルは、鬼のように観光地を足早に周る日本人風だったように思う。
でもいろいろな処で、ゆったりとその街の空気に浸るようにカフェでビールを飲んだり、たっぷり時間をかけてレストランで食事を楽しんだり、広場や大聖堂の階段で本を読んだり、おしゃべりしたり、ただぼーっとしている欧米人観光客をたくさん見てきて、だんだん自分の旅のスタイルに疑問を持ち始めてきた。
なるほど、こんな贅沢な旅の仕方があったのか、とリベラを飲みながら気づかされた。





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