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手つかずの大自然に囲まれた日本最北の不凍湖、支笏湖。
その湖畔の奥、恵庭岳のふもとに秘湯をかかえる一軒宿がある。温泉旅館「丸駒」だ。
支笏湖温泉街から国道453号線を札幌方面に走る。
美しい湖畔沿いから少し山に入ったところで別れ道となる。
案内に従って人気のない山道をしばらく走ると、道の終点にその旅館はある。
大正4年創業。当時は硫黄採掘業者か登山客ぐらいが舟に乗って訪れる、まさに秘湯だったらしい。
泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉。
うれしい天然かけ流し温泉だ。

一番人気はやはりこの天然露天風呂。
大浴場から少しこごえながら廊下をしばらく歩いてゆく。
お湯は無色透明で、匂いもあまりない。
底には砂利が敷き詰められており、時折ポコポコと気泡が上がる。
そう、ここは天然の足元噴出し湯なのだ。
温度はすぐ隣の支笏湖の冷水でうめて調整するらしい。
この日は雪が降ったり、晴れたりと気まぐれな天気だったが、美しい湖と対岸の雄大な風不死山を眺めながら湯に浸かれた。

大浴場のすぐ外にあるのが木でできた角湯船の「駒の湯」
こちらは鉄分が多いのだろうか、濁り湯で匂いもする。
ここは一軒で2つのタイプの天然温泉を楽しめる、おとくな宿なのだ。

名湯を楽しんだ後は、旅館の1Fにあるレストランへ。
ここ支笏湖はアイヌ語で「チップ」と呼ばれる「ひめます」料理が名物だ。
写真は「焼きひめます定食」¥1800。
値段の割には見た目が…、と少し不満だったが、食べてみると丁寧な味付けで実においしい。
量が多くてまずいよりはいいかと、地ビールのエールと共にいただく。
ひめますは鮎70%に鮭30%を足したような味で、上品でおいしかった。
温泉街といえばゴチャゴチャして賑やかなもんだが、こういう山奥の静かな一軒宿で楽しむ温泉とおいしい料理はまた格別である。
日帰り入浴は¥1000で4pmまで
札幌から車で1時間、千歳空港から45分、苫小牧から45分
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