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駅前の展望台からゴルナー氷河を十分満喫した後、駅の上に建っているホテルに向かう。 ここで宿泊して朝焼けのマッターホルンを堪能する人も多いみたいだ。 私たちは泊まるわけではないが、ここにゴルナーグラート唯一のレストランがある。 駅からホテルまではさすがに除雪してあり、乾いたコンクリートの道の上を歩けるが、回りは全くの銀世界である。 まだお昼前だったので、ホテルの上のほうに雪の斜面を登ってみた。 上はちょっとした広場になっているので、すでに何人かの人がこの壮大なパノラマを楽しんでいた。 ここからさらに先にロープーウェイが伸びていた。 シュトックホルム行きのロープーウェイだ。 シュトックホルムからはモンテローザや氷河がさらに迫って見られるようだが、残念ながらこの時期はバカンスシーズン直前の調整期で、運休していた。 品のよさそうな韓国人家族がいた。 お父さんが写真を撮ってほしいと私に話しかけてきた。 きれいな英語だったし、雰囲気的にこちらに駐在している人のようだった。 雪合戦をしていた子供たちを集めてマッターホルンをバックに一枚。 お返しにと私たちも撮ってくれた。 |
スイス・ツェルマット
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GGB鉄道の終着駅は標高3089mのグルナーグラートだ。 駅と言っても低いプラットホームと自動改札機があるだけで、駅舎も屋根もない。 ただ紺碧の空が広がっている。 駅の上のほうに展望台とホテルがある。食事はそこで取れる。 そこに行くの前に、目の前に広がっている断崖絶壁の際まで迫ってみる。 目の前に開けたのは堂々たるゴルナー氷河である。 スイス最高峰のモンテローザ(4634m)とリスカム(4527m)の谷間は氷で埋め尽くされていた。 長さといい、幅といい、あまりの壮大なスケールに言葉を失った。 これが全て氷で出来ている。しかも年間数十センチではあるが川のように少しずつ下に流れている。 足元の辺りには幾つかのクレバスがあり、初夏だけに水がたまって真青なポイントになっている。 その向こうには三角のマッターホルン。 これを絶景と言わずして何と言えばいいのだろう。 |
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列車は森林の生息限界を超えて牧草地が茂る丘の連続の中を走る。 牧草地と言っても雪融けがはじまったばかりなので大地はまだ枯れ草色だが。 などと言ってる間に今度は一面の雪原、銀世界に入る。
そしてとうとう終着駅ゴルナーグラートに到着した。
ここで標高が3089m。列車の扉が開いて外に出ると風が肌を刺すように痛く冷たい。 先日登ったユングフラウヨッホの展望台よりは500mほど低いが、やはり空気が薄いのはすぐにわかった。 今回はあせらずゆっくりと歩く。
この日は天候にも恵まれて、まさに絶景だった。
天に突き出すマッターホルン。そしてその横には堂々たるゴルナー氷河が横たわり、さらに続いてスイスアルプスで最も高いモンテローザ(4634m)がそびえている。まさにここもまた息を呑む美しさだった。 |
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アプト式の列車はレールの間の歯車を噛み合わせて力強く登っていく。 周りに人家はなく、森林域に入っている。
最初の駅リュッフェルベルク(2582m)でしばしの停車。
駅と言っても低いプラットホームがあるだけで、明らかに生活用の駅ではない。5月末とはいえこの辺りはようやく雪融けが始まったところで、まだまだ雪が残っている。 山歩きをするにもスキーをするにも中途半端な季節だけに利用客はだれもいなかった。
出発して少し走るとツェルマットのある谷が一望できた。
両脇にはドム(4545m)とヴァイスホルン(4502m)がそびえている。怖ろしいまでの高低差だ。
列車はさらに進むと、森林域を出る。つまり木が育たないほどの高さに登ってきたことになる。
真正面にはマッターホルンと、その雄大な裾野が広がる。下のほうにマッターホルンの真下辺りや、イタリア側へ抜けることも出来るクラインマッターホルンへ登ることのできるロープーウェイの始発駅ヴィンゲルマッテンの集落が見える。 あちらへはこの旅の3年後に登ることになるのだが。 |
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「マッターホルンは3度目に微笑みかける」という言葉を聞いたことがある。 つまりこれは高い山に共通していることだが、天候のせいでなかなかその山の全貌は見ることが出来ない、ということを言っているらしい。 だとすれば全くラッキーとしか言いようがない。 初めてここに来たというのに、晴れどころか今日は快晴である。 ホテルに荷物を置いた私たちは、再びバーンホッフ駅前に行く。 その向かいに、マッターホルンの展望台で最も人気のあるゴルナグラートへ登る登山列車の駅があるからだ。 切符を買って列車に乗り込む。 なんだか駅も車両も、登山鉄道だけにケーブルカーのような雰囲気だ。 発車した列車はカーブを曲がってツェルマットの横を流れるマッターフィスバ川を渡って、後はグングンと急勾配を力強く登っていく。当然アプト式だ。 村の外れには山小屋風のコンドミニアムやアパートメントがたくさん建っている。 その向こうには鋭い剣先を空に突き上げたようなマッターホルンがそびえている。 列車はどんどん高度を上げていく。 乗客はみな窓を開けてマッターホルンを向けてシャッターを切っていた。 5月末だというのに、窓から入ってくる冷たい風が心地よい。 そのうち、列車は大きなカーブにさしかかる。 マッターホルンに背を向けた形になったが、代わりにツェルマットを囲む他の山々が見える。 ついマッターホルンだけに目がいってしまうが、その他の山も3、4000メートルの高さを誇っており実に美しく雄大で見ごたえがある。 |


