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 陰鬱な牢獄、そして暗殺と死刑が繰り返されたことで有名なロンドン塔にやってまいりました。
チューブの駅を出てまず目に飛び込むのは、意外に美しいこの城塞の全景。
別名ホワイトタワーと呼ばれる所以です。

 この城の歴史は古く、11世紀のウィリアム征服王によってロンドン市防衛のために建てられました。
ほんとイギリス王室と共に歴史を築いてきたわけです。
最初は宮殿として使われたこともありましたが、後に使われた監獄、牢獄としてのほうが有名です。
ヨーロッパの城は石造りで頑丈で、歴史が古いため、いろいろな用途に転用されることが多いのです。
フランスのモンサンミッシエルや、ルーブル宮もそうですね。

 ここにたくさんの人物が収監され、死刑が執行されましたが、有名どころではスコットランドの英雄、ウィリアム・ウォレスでしょうか。
映画ブレイブハートでメルギブソンが演じてましたね。
彼はここで4つ裂きの刑に遭ってます。(痛そ〜)
殺されはしませんでしたが、イギリスを世界の大英帝国へと導いたエリザベス1世も若い頃、ここに投獄された経験を持ちます。

 夏目漱石はイギリス留学時代ここを訪れ、いたく衝撃を受けたようです。
彼はそのことを自著「倫敦塔」の中で著していますが、彼が読んだイギリスの小説を元に、中世当時のここを生々しく空想しています。下はその抜粋。

「昨日は美しい女をやったなあ」と髯がうれしそうにいう。「いや、顔は美しいが首の骨は馬鹿に堅い女だった。御蔭でこの通り刃が一分(3ミリ)ばかり欠けた」とやけに轆轤を転ばす。シュシュと鳴る間から火花がピチピチと出る。磨き手は歌いだす。「切れぬはずだよ女の頸は、恋の恨みで刃が折れる」「明日は誰の番かな」
                               −夏目漱石「倫敦塔」より

 テムズ川の方にまわると、川から舟が城内に入れるように、小さな水門があります。
無数の政治犯たちが、舟でここをくぐり、二度と戻れぬシャバに別れを告げ、間近に迫った死を覚悟したことでしょう。



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今日は朝からロンドン入り。久しぶりのこちらの地下鉄に戸惑うも、すぐに勘を取り戻し乗りまくりました。もちろん2階建てバスも。1〜2分おきに列車が来るのにはびっくりした。この日は大英博物館、ナショナルギャラリーに行きました。午後3時ごろまで降っていた雨もやみ、うそのように青空の広がる天気になりました。ロンドンだねぇ。pubで夕食にランプステーキを食べた後は、夜景をとりにテムズ川沿いに。いやあ、なんともきれいでした。

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