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書庫ロンドン・ウエストミンスター

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 この場所は古くからロンドンの中心地として存在していたようですが、11世紀に宮殿と修道院が同時に建てられました。
以来、歴代のイングランド王はここを居城にしたようですが、このウェストミンスターを現在のゴシック調の荘厳な建物に大改装したのは13世紀のヘンリー3世でした。

改装に莫大な費用がかかったため、彼は貴族たちに重税を課します。
これに困った貴族たちは、建物内部にあるチャプターハウスに集まり、王に減税を要求することを可決し、王を実際に呼び出して減税を要求しました。
これがイギリス上院(貴族院)の始まりです。
数年後、庶民からなる下院(庶民院)も発足し、2院制、民主主義議会制度の原型が誕生します。

 しばらく歩くとちょうど建物の真ん中部分にクロムウェルの像がありました。
彼はピューリタン革命の立役者で、共和制を創設したイギリスと民主主義の歴史で大変重要な人物です。
しかし、遠征先のスコットランドやアイルランドで、彼と彼の軍隊は清教徒だけに宗教的イデオロギーの塊でしたから、カトリック教徒を執拗なまでに虐殺し尽くしたので、未だにアイルランド人からは悪夢のイギリス植民地時代の象徴、悪魔の手先として認識されています。
でも、ここに銅像があるということは、彼はイギリスでは今でも英雄なのでしょう。
アイリッシュたち、特に北アイルランドの人たちは、そうとう複雑な思いを持っているでしょうね、ここには。

なんてことを思い出しながら歩いてました。



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 ロンドン、いや大英帝国の象徴とも言うべきイングリッシュ・ゴシックの荘厳な建物、ウェストミンスター宮殿です。
イギリスの国会議事堂と言ったほうが有名かもしれません。
元々は名前のとおり「西の修道院」で、今のセントポール寺院の前身のイーストミンスターの対極的存在でした。
イースト…はもちろん今ではセントポール寺院になってますし、こちらのほうは宮殿を経て国会議事堂となってます。
 イギリスはかつて世界第一の強国だっただけに、ある意味ここで世界の歴史が作られていったと言っても過言ではないでしょう。
近代議会政治の始まりの場だけに、時々TVで見ますが議場はほんとうに狭いです。
長ベンチに国会議員がぎゅうぎゅう詰めに座って、みなさんいろいろと議論しています。
この辺りは大聖堂の司教座の造りとやはり似ているような気がします。

 今回は外からだけの見物となりましたが、いや、それにしてもすごいデザインです。


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今、阿寒湖温泉からです。根室メチャ寒かったです。摩周湖完璧に見えました!明日は知床…いけるかなぁ?!
なんかこれがブログの本来の使い方のような気がする…


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 フランスの歴代の王たちがランスのノートルダム大聖堂で戴冠式を行ってきたように、イギリスの歴代の王、女王は11世紀のウィリアム征服王以来、ここウェストミンスター寺院で戴冠式を行ってきました。
最近ではダイアナ妃の葬儀も執り行われた、まさにイギリス王室ご用達の寺院です。

 トラファルガー広場の正面からまっすぐに、歩いていくと官庁街を通った先にあります。
道の向かいは国会議事堂とビッグベンがあるウェストミンスター宮殿。
もうこの辺りはどうしようもなくロンドンです。

 王室ゆかりだけあって建物もでかい。
フランスのノートルダムを思わせるようなファサード。
しかし尖塔がついていたり、側面がすっきりしていたり、もちろんイングランド風ゴシック建築となってます。
中にはエリザベス1世やニュートンなど、イギリスの歴史をつくってきた、そうそうたるメンバーがここに眠っています。



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 トラファルガー広場といえば、鳩と、真ん中にそびえる高さ55mのネルソン記念柱です。
ネルソンは18世紀のイギリス海軍の提督で、イギリスの大英雄です。欧米人なら誰もが知ってます。
ちょっと知的な欧米人と仲良くなりたい人は、これぐらいは知っておくとPubで会話がはずみますよ。
今日はちょっと語ります。

 時はナポレオン率いるフランス自由軍が、ヨーロッパ中をかき乱していた時代。
陸では無敵だったナポレオン軍は、制海権をも我が物にしようとイギリス海軍と何度か交戦します。
代表的なものとしては、1798年にエジプト・ナイル川河口付近でのアブキール湾海戦。
この時、イギリス海軍はフランス海軍を撃滅しますが、この時までにネルソンは各地の戦いで右目、右腕を失っています。

 再び制海権を得ようとしたフランスはスペインと連合艦隊を組み1805年スペインのトラファルガー沖で再びイギリス艦隊と戦火を交えます。
これが有名なトラファルガーの戦いですが、ネルソンはフランス・スペイン連合艦隊の横っ腹に楔を打ち込むような艦隊戦に持ち込みます。
横に広がった艦隊に突っ込むわけですから、先頭の船は集中砲火を受けることになりますが、貫けば敵を混乱させ劇的な戦果を期待できます。

 この戦術は、日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊をほぼパーフェクトに沈めてしまった日本海軍の頭脳、参謀秋山真之の思考に多大な影響を与えました。
日本海海戦では戦艦三笠がこの役目を果たしました。

 結果はイギリス軍の大勝利。しかし当のネルソン提督はフランスの狙撃兵に撃たれて戦死します。
彼は死ぬ間際に“Thank God. I have done my duty.” 「神よ感謝します。私は自分の義務を果たした…」と言って死にます。
戦果もさることながら、このネルソンの最後の企業戦士のような一言が歴史的に重要なのです。
それまでの船の戦いというのは『海戦に戦術なし』といわれていたように、一騎がけの騎士のように各々の船は勝手気ままに敵船と相対して戦いました。
しかし、この時のイギリス海軍は複数の船がひとつの生き物のように正確な艦隊運動で敵と戦い、ネルソンの言葉からもわかるように、一水兵から提督まで組織の一員として各々の役割を果たす、という意識を持っていました。
“England expects that every man will do his duty”「イギリスは各員が義務を全うすべきことを期待する」
これは戦いの火蓋が切られる寸前に各艦に伝令された信号です。

 個から組織、船同士の戦いから艦隊戦へ、騎士から国民軍へ、手工業からカンパニーへ、産業革命を経て人類が巨大組織で事を行う時代の幕開け、全ての住人が国に責任を持つ「国民」の誕生です。
たいした鉱物資源もなく、国土も小さい、ヨーロッパ辺境の島国イギリスは、この組織力を軍隊やビジネスに生かして世界第一の強国、帝国となりました。
そういう意味でもこの戦いは意義深いのです。

 現在、この柱の下にはネルソンが戦った4つの代表的な戦いを刻んだレリーフと、イギリスの象徴であるライオンの像が据えられています。





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 ナショナルギャラリーで本物の名画の数々を堪能して外に出てみると、あれほど降っていた雨は止み、青空が見えてました。
雨上がりのトラファルガー広場は、空気も清々しく実にさわやかでした。
しかし、ほんとイングランドの気候は気まぐれです。

 どこから沸いて出たのか、先ほどは人気の少なかった広場も、観光客と名物の鳩でごったがえしていました。
ナショナルギャラリーから見ると、正面の階段を下りた先に左右に二つの噴水、その奥には堂々とそびえるトラファルガー海戦の記念塔。
てっぺんにはこの海戦で戦死した名将ネルソン提督の像がすえられています。
さらにその奥ではイギリスの象徴ともいうべきビッグベンが顔を覗かせています。






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