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書庫イタリア・ナポリ、シチリア

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 イタリア南部、ナポリ近郊にある火山灰に埋もれた町ポンペイシリーズ。

残っている家の中を覗き込むと、絵が描かれている壁をよく見かけます。

娼婦の家の壁なんかには実にエロチックな絵が描いてあったり…(自主規制w)

で、別のこの家の壁にはキューピットとビーナスが描かれていました。


 ビーナスは英語読み。ローマ神話ではヴェヌス、ギリシャ神話ではアフロディテになり、愛と美の女神

です。

で、キューピットも英語読みで、ローマ神話ではキュピト、ギリシャ神話のエロスになります。

エロスはエロチック、エロの語源で愛、とりわけ性愛を意味しますので、まさに恋のキューピットなわけ

です。

この二人は西洋絵画でよく一緒に描かれます。

親子なので。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/6c/8b/akaisuiseinonya/folder/1035632/img_1035632_41323779_2?1247323278
 
 ちなみにキリスト教の天使がよく羽根のついた幼児で描かれることがありますが、これは後にローマの

宗教とキリスト教が融合した結果できたイメージです。

おかげでキューピットと天使がごっちゃになって、混乱する人が多いようです。

聖書そのものを読むと、天使は立派な大人の男性のイメージがあります。

むしろ悪魔と戦う戦士として描かれている場面も少なくありません。

なので、聖書的に言うと幼児の天使像は間違い、ということになります。


 ポンぺイは西暦79年に灰に埋まりました。

当時キリスト教の勢力はまだ小さく、帝国に迫害されていたので、この絵は天使ではなく純粋にギリシ

ャ・ローマ神話のキューーピットとビーナスを描いたことになります。

それにしても、ルーヴルやウフィツィでよく見かける絵の題材が、西暦1世紀にちゃんとあるというの

が、知ってましたが、なんとも不思議な気持ちにさせられます。


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イタリア南部、ナポリ近郊にある火山灰に埋もれた町ポンペイシリーズ。

今日はフォーラム跡です。

日本の都会のビルにもよく「フォーラム」という名がつけられていますが、討議場、会議場といった意味

です。



古代ローマ人はここで政治や哲学について、集まった隣人と議論していたようです。

まじめな話し合いというより、時間つぶしというか、見知らぬ人と論議するのも当時のひとつの娯楽だっ

たようで。

こういう説教、講演、論議好きは、そのまま後のヨーロッパ人、とりわけ古代ローマに限りなき憧れを抱

くイギリス人、アメリカ人に遺伝したようです。

欧米は話文化で、書き文化の日本人とは真逆ですね。


ちなみに携帯電話が普及している現代、欧米人は日本人のメール好きが理解できないようです。

そんなにメール打ってるヒマがあるなら電話して話したほうが早いのに、ということだそうで。

そんな文化の違いが、この西暦1世紀の時点で現われてるんですね。

写真隣はアポロ神殿跡です。

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 イタリア南部、ナポリ近郊にある火山灰に埋もれた町ポンペイシリーズ。

今日は大通り跡で見つけた公共のファウンテン・水飲み場です。

    

 古代ローマの強さの秘密の一つにインフラ整備がありますが、水道事業は特に力を注いでいたようです。

古今東西、人類は飲み水と言えば水道が普及する最近まで井戸を利用することが多かったわけですが、ローマ人は山から湧き出る清水を、水道橋やトンネルを作って街に引き込み、あちこちでその水を利用できるようにしました。

これもその一つですね。

ちゃんと女神(アフロデーテ?)の口から水が出てくるように仕事がしてあります。

人々はここにたまった水を飲んだり、生活用水にくみ上げたりしました。

そして凹みから流れた水は下の水溜に落ちて、馬やロバなどの家畜はそこで水を飲んだようです。

当時荷物は陸上では馬車で運ぶのが普通でしたから、荷役動物用の駅や水飲み場は町に絶対必要だったわけです。

いわばここは古代ローマ時代のガソリンスタンドと言っても過言ではないでしょう。

ここにいると、当時の町の雑踏が聞こえてきそうです。


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イタリア南部、ナポリ近郊にある火山灰に埋もれた町ポンペイシリーズ。

ギリシャ式神殿跡です。


 これは祭壇だったのでしょうか。

ローマの神々はギリシャの神々と似ていたので、もしくは起源が同じという説もありますが、ローマ帝国がギリシャを植民地とした時から融合化が進みました。

アフロデーテはラテン語ではウェヌス(ビーナス)となり、ゼウスはユーピテル(ジュピター)といった具合。

なので古代ローマ遺跡の神殿はギリシャ式です。

それにしても雲ひとつない晴天。

ヴェスヴィオ火山がよく見えます。


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 イタリア南部、ナポリ近郊にある火山灰に埋もれた町ポンペイシリーズ続き。

今日は町の中心的な場所だったフォーラムとバジリカ跡です。


 バジリカとは長方形の形をしたフォーラム(広場)の一画で、柱跡からもわかるように、屋根があったので雨が降った時はこの中で古代ローマ人の皆さんはだべったり、たむろったりしていたようです。 

今はもう屋根はありませんが、柱だけでもすごい存在感です。

驚くべきことは、ここの柱は大理石製ではなく、赤レンガとモルタルで作られています。

こんな柱もあったんですね。


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