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 塩野七生の『ローマ人の物語』36巻目 最後の努力 中 読み終えました。

ディオクレティアヌス帝が打ち立てた皇帝4人制「四頭政」は功を奏し帝国は再び落ち着きますが、彼の引退後の第二次「四頭政」はやはりうまくいかず国は分裂し、6人の皇帝が乱立するようになります。

    

それに打ち勝ったのがコンスタンティヌス帝なわけですが、そう、ローマのカピトリーノ美術館で見たギョロ目の顔のでかい彫刻の彼でした。

あの彫刻は大げさなのかと思ってましたが、コインに刻印されてる彼の横顔も目と顔がでかいので、そんな顔をしてたんでしょう、間違いなく。

それにしても久しぶりに現れた戦争も政治もできる皇帝の誕生です。

その彼がマクセンティウスと覇を争った歴史的な戦いがローマ郊外で行われた「ミルヴィウス橋の戦い」なのですが、確かに世界史を変えた意味のある戦いの割には華々しい戦略があったわけでもなく、マクセンティウス側が湿地帯に足をとられて混乱し敗れてしまったという、筆者も述べていますがどうも面白みのないパッとしない戦いだったようです。

いずれにしてもこの戦いの勝利から元老院もコンスタンティヌスを正帝として認め(日和見ですが)、凱旋門を建てることを許可します。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/6c/8b/akaisuiseinonya/folder/1045498/img_1045498_42925637_1?1267258203

これがフォロロマーナとコロッセオの間にある「コンスタンティヌスの凱旋門」なわけですが、数年前ローマで見た時これが誰の凱旋門かも知らず今までに見た中で一番立派な古代の凱旋門だったので、感心して写真を撮ってたんですが、豪華に見えるだけで他の凱旋門などからレリーフや彫刻像を持ってきて張り合わせた「パッチワーク」凱旋門だったんですね。

なんかローマ帝国の時代が流れたのを感じます。

そして彼の治世で忘れてはならないのがキリスト教公認の「ミラノ勅令」発布です。

でもこの段階では今まで非認可だったキリスト教の崇拝の自由を認めただけで、皇帝が改宗したわけでも、ローマの国教になったわけでもありません。

もちろん歴史の大きな一歩ではありますが。


    

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 塩野七生の『ローマ人の物語』36巻目 最後の努力 上 読み終えました。

3世紀の危機でぐだぐだになってしまったローマ帝国、帝国最後の建て直しを行うディオクレティアヌス帝とコンスタンティヌス帝、上巻では前者が扱われます。

    

 皇帝ディオクレティアヌスによるそうとうなテコ入れが行われます。

最後の努力の始まりです。

ローマ軍弱体化による帝国の長い長い防衛ライン防衛の困難化に伴い、まずは帝国を西と東に分けて、そこをさらに皇帝と副帝が統治する四分割化「四頭政」が実行されます。

自分は筆頭皇帝でありつつも、他の三人に皇帝の権威を分け与えたディオクラティアヌス、帝国再建のためとはいえ大胆な政策に出ました。

しかしそのためローマに一つだった「小さい政府」が4つの政府とローマの元老院に別けられため、官僚と兵員の数が一気に膨れ上がります。

もちろんそれは税金で賄われるわけで、ここでまた経済問題が浮上します。

また3世紀の相次ぐ皇帝暗殺の教訓から、皇帝はより神格化され市民から遠い存在となります。

今まではローマ市民の第一人者だったのが、一般庶民が近づきがたい神聖な存在としました。

そのため、今までは簡素だった皇帝の服装、装飾は権威をアピールするためより荘厳なものになります。

ギリシャ・ローマ時代らしい月桂樹の冠も、宝石をちりばめた王冠にかわります。

たしかにこの時代以降に描かれるローマ皇帝は中世ヨーロッパの「王様」みたいな、ゴージャスな装いに

なります。

そして最後のキリスト教への大弾圧。

その後に来るのは次帝コンスタンティアヌスによるキリスト教公認。

また少し中世ヨーロッパへの時代の扉が開いた感があります。


    

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 やっと読み終えました、司馬遼太郎の「翔ぶが如く」全巻!

思えば16年越しで、何度も何度も挫折して、1巻目なんかは3回読み直すことになったりしましたが、なんとか読破しました。

    

作品全体としては、最初1巻目は当然物語調でスタートしますが、後半になるにつれ物語というよりは薩摩武士、西郷隆盛と明治維新から西南戦争に至るまでの歴史考察調になってきます。

こんな書き方ができるのも司馬遼太郎ならではでしょう。

特に10巻では西南戦争の終焉について語られていますが、筆者の桐野利秋に対する複雑な思いが目につきます。

結局、人柄だけはさわやかな純戦士桐野が、なんの策略も目的もなく西郷を担ぎ出し薩摩武士団を巻き込んでこの無謀な戦争を引き起こし、責を負うこともなく死に場所を見つけたりと言わんばかりに喜んで死地につく。

巻き込まれた者たち、特に薩摩蜂起に同調して集まった熊本をはじめとする士族たち、強引に徴用された南九州の人々にはたまったものではありません。もちろん西郷とその縁者たちも。

まあ、桐野がというより、薩摩人が愛する典型の桐野に西郷すらも引きずられていって気がつけば山地を敗走し、城山にこもっていたという感じでしょうか。

こんな戦争の形も世界的に珍しいのではないでしょうか。

印象に残った細かい点では、銃弾もなくなった薩摩兵は得意の切り込みをかけ、「翔ぶが如く」敵陣に単身飛び込み混乱した敵兵を切りまくる、最初はこの戦術に手を焼いた政府軍もその中の士族出身の兵がそれを真似て、逆に鹿児島軍にそれを仕掛けるようになります。

戦後、これが日本陸軍の攻撃のひとつの型になってしまい、自動小銃や機関銃が主流になっていた太平洋戦争中も同じことを米軍に仕掛け、多くの日本兵が無駄死にしたということです。

無策、無戦略、無政略、正義は勝つとの意気込みだけで東京政府を倒そうとした桐野と西郷たち。

当時の日本陸軍は最新兵器と兵員を惜しげもなく投入し、日本最強の武士軍団を壊滅させます。

そのわずか60年後に、その同じ日本軍は精神性を武器にまともな戦略も政略もなしに、最新武装で身を固めた米軍、ありあまる鉄と兵員を戦争に投入したアメリカに挑み、同じく壊滅しました。

歴史とは皮肉なものです。


    

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皇帝がとっては替わる西暦3世紀ローマ帝国の危機。

一時的にしろ、蛮族の侵入に手が回らなくなった帝国は3つに分裂します。

西ヨーロッパのガリアは自然の流れで、メソポタミアのパルティアは女王ゼノビアの陰謀で独立。

ローマ帝国はこの後東西に分裂しますが、その前に3つになった時期もあったんですね。

    

この危機を救ったのが皇帝アウレリアヌス。

聞いたことのある名前だと思ったら、ローマの町に今でも残るアウレリアヌス城壁を築いた人でしたね。

かつてローマも他の古代都市と同じく城壁に囲まれていましたが、ユリウスカエサルが打ち壊しました。

蛮族は国境で完全に防ぎきる、パクスロマーナの始まりでした。

しかしこの西暦三世紀にはもうその保証ができなくなってしまいます。

オープンだった帝国の諸都市も城壁内にこもるようになり、都市問題、地方の過疎化が進み、これもまた帝国弱体の原因となります。

本当に、ここまで来るとすべての事がマイナス要因になってしまうんですね。

女王ゼノビアは日本ではあまり知られていないようですが、欧米ではなかなか人気の女性です。

そのパルティア問題もかたずいたと思いきや、アウレリアヌスは秘書に暗殺。

その後に続く皇帝たちも帝位に就くやすぐに暗殺、遠征に向かう途中に老衰で死亡、落雷で死亡。

現実は小説より奇なりと言いますが、これが歴史なんですね。

最後にこの時代のキリスト教についても扱われます。

デオクレティアヌス、コンスタンティヌスとキリスト教と深く関わった2人の皇帝の時代は次ですからね。

それにしてもこの出版社が本作でキリスト教をローマ帝国の癌のように扱っているように思えるのは気のせいでしょうか。

当の作者の塩野さんの本文はそうでもないですが、帯とか解説とかがね。

当時のキリスト教が絶対真理だったとはいいませんが、キリスト教を受け入れたのは当のローマ人自身だしね。

結果、中世の暗黒時代はあったにせよ、その後西欧文明が花開いて、日本の近代化はどれほど西欧文明の恩恵を受けてきたか計り知れないんですが。

やはり日本人のDNAには徳川幕府300年の間に叩き込まれた「キリスト教は邪教」の考えがいまだに抜けきらないようですね。



    

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ローマ帝国危機の3世紀。

塩野七生のローマ人の物語 33 迷走する帝国[中]です。 

    

マクシミヌス・トラクス、ゴルディアヌス、パピエヌス、バルビヌス、フィリプス・アラブス、デキウス、トレボニアヌス、ヴァレリアヌス、ガリエヌス…。

もうあきれるぐらい、新皇帝が擁立されては消えていきます。

混乱期だけに兵士たちに人気のある将軍はすぐに皇帝に推挙され、兵士たちの期待を裏切るとすぐに暗殺されてしまう、カラカラ帝から始まった悪習慣は続きます。

元老院も自分たちが気に食わない新皇帝は認めず、別の人物を擁立する。

この皇帝で落ち着いたかと思うと戦死してしまう。

帝国の治政、軍事はすべて空回りしていきます。

そこにつけこむようにゲルマン人の侵入はますますひどくなり、東ではササン朝ペルシャが力をつけていきます。

鉄のように強かったローマの防衛ラインは崩壊していきます。

この帝国の危機を最も象徴するのは、皇帝ヴァレリアヌスがペルシャの捕虜になってしまうことです。

ゴート族、フランク族の台頭や、ライン、ドナウでの防衛ラインの変化はヨーロッパ中世時代到来を予感させるものとなります。

中国の古代王朝もそうですが、巨大帝国の衰退は始まってしまうともう坂道を転げるように誰も止められない状態になりますね。

東と西の違いはあれどローマも中国も蛮族の侵入が国の衰退に大きく関わっていることは興味ぶかいです。

ユーラシア大陸の中央部は静かなようで、どうも世界を変えるきっかけを生んでしまうようです。

現代でもアメリカも、ロシアも、中国もこの地域から発振されるのテロ、暴動には頭を痛めていますしね。

話がそれましたが、私は肉体派(?)皇帝マクシヌス・トラクスはなんか彼だけ異質で面白く読めましたけどw。


    

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