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 高校生のころクラシックにはまってまして、その後しばらくロックを聴いてたのに、30代にして引き戻されたきっかけを作ってくれたのがこの「のだめ」でした。

読書大好きで、歴史物ばかり読んでますが、活字ばかりだと正直疲れます。

で、息抜きに漫画を読むわけで、漫画と活字本とだいたい並行して読みます。


最終巻の23巻ですが、うーん、そういう終わり方かぁ。

のだめがエジプトに逃げて、パリに帰ってきて真一君とモーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ』を弾くまでは今までの流れ通りで面白かったんですが…。

なんか最終話で強引に終わらせた感じだねぇ。

まあ作者の妊娠、出産、子育てで、仕事を中断したかったのか、どうなのか。元々こういう予定だったのか。

せめて月並みですが結婚するまでとか、プロとして活躍する話とか、峰君やR・Sオーケストラのその後のからみとか見てみたかったです。

でもまあ、「のだめ」は前半の日本編が最高に面白いですよね。

才能があるのに日本から出られない閉塞感が面白さを濃くしてるのかも。

二ノ宮ファンとしては、子育てが一段落ついたら新アイディアひっさげて再開してほしいな、なんて思ってます。

あ、映画の前売り券買ってこなきゃ。

P.S.

と、上記のような生意気なことを書きましたが、今夜改めて読んでみると、感動して涙が出てしまいました。

一見、あっけなく終わっているようで、作者の本編とそれぞれのキャラクターに対する思い入れが少しでも理解できたような気がします。

オペラ編も続いていますし(立ち読みで1話分だけ読みました。おじさんがKiss立ち読みするのは勇気がいる)、これからもこうご期待ですね。

二ノ宮センセ、すみませんでしたw。

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 商社マンとして人生の再スタートを切った壱岐。

アメリカ出張は日本の国防を考える機会となり、軍事関係の仕事は携わるまいとの決意に変化生じ、航空機部門に移転し自衛隊の次期主力戦闘機の販売競争に巻き込まれていく。

ニューヨークの描写など、50年代のアメリカの風景が見えるようです。

そしてライバルの東京商事、政治家、防衛庁官僚のドロドロとした利権争い、癒着、ワイロ、駆引き。

現実はもっとたんたんと事が進んでいたのでしょうが、色をつければこんなもんでしょう。

本作中のラッキードのF104って、ロッキードのスターファイターがモデルですよね。

本作では2次防となってますが、1次防の戦闘機で採用が政治力で2転3転した問題がモデルのようです。

でも、F-104はのちに三菱がライセンス生産を日本でしてます。

後の2次防で、伊藤忠のF5タイガー、日商のF4ファントムの売り込み合戦を展開。
空自の戦闘機はファントムが採用されましたから、伊藤忠が負けて軍事航空機部門からは撤退しましたが、後に収賄疑惑が発覚し、鮫島のモデルといわれている日商の副社長が逮捕されています。

その辺はまったくの史実通りではなく、2つの事件を混ぜて上手に脚色されています。

というか、「これは架空の物語である。・・・たまたま実在する人物、出来事と類似していても、それは偶然にすぎない」。

ですからねw。

それにしてもかつての陸大同期だった川又の轢死。

描写がリアルすぎてちょっと重かったですw。

そして第三次中東戦争勃発と戦争は1週間で終結すると予測する壱岐と、副社長、同僚たちとの対立。

読みどころ満載です。

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 最近読んだ、と言いながら、もうすでに2巻目も読み終えて3巻目に突入しそうですが。

いや〜読みやすい!!すらすらさくさく。
ここ数年は英語本か、ノンフィクションの歴史関係の本ばかり読んでいて、面白いんですけど、物語じゃないし、作者が大学教授などプロの作家ではない場合もあったりで、読みづらさを覚える本も少なくなかったのですが。

さすが、山崎豊子作品は,文章が巨匠的作家だけあって読みやすいし、限りなくノンフィクションに近いし、で、このリアルさ読みやすさは司馬遼太郎以来です。

吸いつかれるように読んでしまいました。


今、フジテレビで唐沢さんが壱岐を演じるTVドラマが放映されていますが、やはり原作の迫力は違いますね。

ドラマも毎週楽しみに見ていて、秀作だとおもうのですが、やはり原作です。

1巻では壱岐のシベリア抑留の回想が語られますが、あまりのすざましさに息をのみました。

私も第二次世界大戦と太平洋戦争に関してはいろいろな本を読みましたが、シベリア抑留に関しては無知同然でしたのでなおさらでした。

この時代、なにかとナチスとヒトラーのホロコーストが悲劇として語られますが、ソ連のスターリンは実際、ヒトラーよりもっと大人数の人々を粛清、虐殺、シベリアに強制労働送りにしているんですね。

ナチの強制収容所では抹殺が目的でしたが、ソ連のシベリア抑留は強制労働をさせること、それも想像もできないような劣悪な環境で人間を動物以下の存在に陥れて働かせることでした。

どっちがましだったのかはわかりませんが、物語中に語られる零下40度の世界、最低限の食事を奪い合う囚人たちのあさましさ、歯が抜けていくほどの栄養失調(壊血病?放射能汚染?)、過酷な肉体労働、共産主義への洗脳教育、非人間的な尋問取り調べ、洋服ダンスの拷問(読めば分かります)、飴と鞭を使い分けるロシア人の交渉術、東京裁判でソ連側の証人として国やかつての上司に裏切りともとれる証言を強要されること、などなど、よほどの強い信念がなければ耐え抜くことはできないでしょう。

ちなみに物語中に出てくる「腐ったキャベツのスープ」とはロシア人の好物ザワクラートのスープのことでしょうか。
実際腐っていたのかも知れません。しかしそのスープとわずかなパンと少々の砂糖だけで、零下のシベリアで奴隷労働を毎日12時間も強いられるのですからたまったものではなかったでしょう、

ロシア人には人間扱いされず、日本人からはアカのレッテルを貼られて裏切り者と非難され…。

しかもこの話、伊藤忠商事の元会長、瀬島龍三氏がモデルだそうで、なるほど限りなくリアルなはずです。

ちょうど、先月に半藤一利氏の「昭和史」を読んだばかりでしたので、あちこち繋がって、大変理解の助けとなりました。

もっとも半藤さんは軍の参謀としての瀬島さんに否定的ですし、司馬さんとも一悶着あったようですね。

というか司馬さんが瀬島さんに会ったことで、別の人が司馬さんと絶交したとか。

昔読んだ本に出てきた、あの元参謀本部の人か、と思い出しました。

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 司馬遼太郎の長編代表作の一つ『翔ぶが如く』7巻です。
 
本屋さんによく行かれる方はわかると思いますが、表装が昔のです。

というのは、このシリーズを買ったのが15年前で、途中何度も読むの挫折して、本棚のこやしにしてました。

若い私には読みにくかったんです。なにせこの本は西郷隆盛の伝記でも西南戦争の戦記でもなく、しいて

言えば…なんでしょう?

おおまかには西郷隆盛と大久保利通の関係を追ってますが、明治初期と西郷とは?というテーマになるん

でしょうか。


その後、しばらく司馬作品は読んでなかったのですが、今年の夏に本棚にあるのを見つけて読んでみた

ら、私の読書力が上がってたのか結構すらすら読めるので、他の本とも並行して7巻までたどり着きまし

た。

全部で10巻ですが、この7巻でやっと西南戦争勃発間際までが扱われます。


萩の乱、私学校の暴走、警視庁の密偵、火薬倉庫事件。

もはや事態は西郷にも大久保にも留めようのない、鹿児島県蜂起、への方向へ転がり落ちていきます。

巨大なカリスマの塊のような西郷隆盛、明治維新の大政治家大久保利通。

かつての盟友が袂を別ち、両極の立場にいるとはいえ、士族の反乱を抑えて日本を混乱の渦に巻き込むこ

とを回避する思い、互いに対する強い信頼でも同じですが、この二人をもってしても時勢のエネルギーを

抑え込むことはできなかったのです。

はぁ、川路のパリ留学から始まって、ここまで長かった〜。


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 ついこの間『昭和史』を読み終えましたが、これも並行して読んでたので。

古代ローマ人の歴史を追うこのシリーズ、タイトルからもわかる通り物語はいよいよ帝国の黄金期から終焉期に入ります。

いままではローマ帝国の黄金期は五賢帝時代で、その最後の哲人皇帝マルクスの死後から衰退がはじまる、というのが通説だったのですが、塩野論的には、マルクスの時代からその亀裂は起こり始めたということです。

もちろんマルクス自身が賢帝であったのには間違いはないようなのですが。

というわけで、このタイトルではそのマルクス・アウレリウスの生涯が扱われるわけですが、上巻ではまず彼が皇帝になるまでの当時の社会背景、彼の家族、政治背景の説明、論考で半分が費やされます。

その背景を知らなければ彼の政治を語ることはできない、と、いつもの塩野節です。

もちろん、私はフィクションで固めた物語風にセリフだらけで進むのはあまり好きではないので、司馬作品も、塩野作品も興味深く読めるのですが、まあこの辺りは正直ちょっと退屈するのは事実かも。

中盤でいよいよ前皇帝アントニウスが死に、皇帝即位となるわけですが、ルキウスとの共同統治でスタートするんですね。

 その後立て続けに起こるパルチアの侵攻、ゲルマンの侵入、疫病の流行…。

さていよいよお手並み拝見ということで、物語的には面白くなってきました。

(中)へつづく。



    

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