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 面白くって一気に読んじゃいました。

昭和史の造詣が深い、元「文藝春秋」編集長、半藤さんの講演録を著したものです。

彼は当時の司馬遼太郎、松本清張、両氏の担当者だったんですね。

そういや司馬さんは昭和を語りたがりませんでしたが、清張さんは逆でしたね。


 悪夢の太平洋戦争終結の1945年(昭和20年)8月15日から現代までの、日本の歩みを追っていきます。

昭和はまだ記憶に新しい時代なので、というより私も昭和生れですが、とかく感情的になりやすいこの現代史を第三者が眺めているようにひょうひょうと語ってくれています。

8月15日の玉音放送から8月28日の米軍がやってくる前後の日本の様子なんかはとくに興味深く、日本政府がまずやったのが、米兵のための専属慰安婦(公認売春婦)募集だったりとか、日本語がアルファベット表記になることを歓迎する新聞記事が載ったことやら、よくドラマや映画で見る悲壮な戦後というより滑稽感すら漂っています。
被災、戦死、貧困の悲しみもあったでしょうが、ま、実際はこんな雰囲気だったのではなかったかと思います。

なんか、懐かしいなと思ったら、祖父が昔、戦争中と戦後の話をよくしてくれたんですが、その祖父の語り口調とよく似てるんですね。そう、悲劇というよりちょっと笑い話的な含みで。

その後のマッカーサーの戦後政策、東京裁判、朝鮮戦争景気、吉田内閣時代、高度経済成長、安保闘争などなども、たいへん分かり易く語られています。

平和憲法と自衛隊と米軍基地の背後にあった歴史など、昭年代生まれの私にとって、へぇそうだったのか、と正直思いました。

戦争、軍隊はだめ、平和は尊い。もちろんそうなんです。そうなんですが、頭ごなしに念仏のようにそう唱えるのは思考の停止です。

なぜ、戦後日本はこうなったのか、本当に白と思っていたものは白なのか、黒と思っていたものは黒なのか、その起こりや背景を知ることはとても大切だなと感じました。


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