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なぜジェノバに来たか。
子供のころに見ていたアニメ「母を訪ねて三千里」の影響は大きい。
マルコはまさにこの町からアルゼンチンに旅立つ。
そこで描かれていた街並みがまさにこれ。
この路地が見たかった。
向かい合わせの家にロープを張って洗濯物でも干してあれば完璧だが、今の時代ではさすがにそれはないようだ。
もう一つの理由は、
ランチのジェノバーゼが楽しみだ。
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イタリア・フィレンツェ
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詳細
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ピサから朝の列車に乗り込みジェノヴァへ。
1時間ほどでアルノ川沿いを下って久々のティレニア海に出た。
ここからジェノヴァまではレリチやヴェルナッツァなど世界遺産にも登録されている美しい港町が続く。
訪れたいのはやまやまだが、この先南仏とスペインを抜けてポルトガルまで目指している我々にはそれらの街を訪れるのは日程的に無理だった。
せめて車窓から眺められないかと期待もしたが、車両がコンパートメント型の席で海側が通路だったこともあり山側ばかりを見て過ごすことになった。
そんなこんなでジェノヴァに到着。
シチリア以来の海港都市。
容赦なく降り注ぐ地中海の力強い日ざし。
潮のかおりと港町独特の下町風の雰囲気が迎えてくれた。
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イタリアのピサと言えば斜塔。
私も子供のころに初めて記憶したヨーロッパがアルプスの山々とこの斜塔だった。
それだけにここには絶対に訪れたかった。
もともとアルノ川の堆積土の上に建てられたピサ。
地盤が非常に悪く、この塔も建設を始めて2階目辺りで傾いてきたらしい。
その上は騙し騙し傾きをできるだけ補正しながら、最上部だけはなんとか垂直に造ったようで、この奇形となる。
大聖堂はどこかスペインぽいというよりイスラムチック。
ピサは中世にはイタリア4大海軍国の一つとなり、当時地中海を荒らしまわっていたサラセンの海賊と交易と戦争と略奪を繰り返してきた影響であろう。
斜塔の傾きといい、モスリム風の大聖堂といい、日本とは全く異なった考え、歴史、したたかさが興味深い。
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花の都フィレンツェを後に、列車に揺られてピサにやってきた。
アルノ川沿いを下り1時間半ほどで着いた。
駅の前に安ホテルが3軒あり、2軒はFullだったが、一軒は空いていた。
しかも1泊51€とかなりお値打ちだった。
ここで決めればいいのに、インフォメーションに聞くと川向こうの旧市街にもたくさんホテルがあるとのこと。
欲を出してバックパックかついだまま市内に入る。
たしかにホテルをいくつか見つけたが、手ごろな値段のところはすべてFull。
最後の1軒に至っては、部屋を見せてくれと言ったら断られ、少し待ってくれと言われたので待っていたら、「うちはfULLだ」と追い返された。
最終的にピサの斜塔まで行ったが、ホテルは見つからず、最初のホテルに戻ってやっと旅装を解いた。
重いバックパックをかついでホテル探して市内を1時間さまよった苦労はなんだったのだろう。
後悔の念に駆られつつも重い荷物と今宵の宿探しの重圧から解き放たれた足取りは軽かった。
そして再び斜塔に戻って撮った一枚がこれ。
斜塔は本当に傾いていた。
私たちの足も疲れて少し傾いていた。
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