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美しい砂浜。
降り注ぐ太陽。
青い空、青い地中海。
まさに紺碧海岸。
ああ、水着もってくりゃよかった・・・
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フランス・プロバンス
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詳細
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本来はマルセイユまで行ってランチに名物のブイヤベースを食べる予定だったが、日曜日でバスや鉄道が間引き運転していたせいでカンヌで正午になってしまった。
同じフランスの同じ地中海地方、カンヌでもブイヤベースを食べられると思いきや、どこのレストランのメニューを見てもブイヤベースのブの字もない。
とあるレストランのウェイターを捕まえてブイヤベースはないのかと尋ねると、
「あれはプロバンスの料理だ。コートダジュールにはないよ」。
そうヨーロッパ、特にフランス人は地元愛が強いので他の地方の料理は基本食べないらしい。
ここはカンヌ、プロバンスなので魚介のスープと言えばスープドポワゾンなのだ。
日本人から見れば両者は具があるかないかの違いぐらいにしか見えないのだが、これが全く別物らしい。
あきらめて昨夜ニースでも食べたスープドポワゾンを注文した。
おいしかったので問題なかったが。
ウェイターが再びやって来て、得意顔で一言。
「マルセイユのブイヤベースより絶対こっちの方がうまいだろ?!」
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エズからカンヌに向け列車は走る。
こんな美しいコートダジュールの海岸を見ながらもなんだが、ニースのホテルの話の続き。
リーズナブルなホテルが見つかり安心し、その夜は枕を高くして眠る。
翌朝、さわやかな目覚め。今日もいい天気のようだ。
さわやかな朝日とコートダジュールの風を感じようと窓を開けた。
・・・臭い。
昨夜は気づかなかったが、この部屋は裏路地に面していた。
だから安かったのか、しかし日本人から見れば石畳の路地もヨーロッパの風情を感じるもの。
何の気にも留めなかったのだが、安さの理由はどうもそこではなかった。
この路地、小便の匂いで充満している。
よく見ると道のあちらこちらに小便の跡。
場所によっては池のようになっている。
南欧人はなんてマナーが悪いんだ!北欧なら考えられない。
しかしその真の理由がすぐに解った。
地元の中年男性が大型犬を連れてその路地にやって来た。
そして犬は当然のごとく片足を上げて用を足す。
ああ、
フランス人は犬好きだ。飼っている人は日本より多いのではないか。
そこにこの雨が降らない地中海性気候。
日本は雨が多いので犬が道で小便をしてもすぐに洗い流される。
しかし南仏、スペインはそのような訳にはいかない。
どこの街でも南欧の路地が臭かった理由がこれで解った。
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ニース駅から10分ほどで程よいホテルが見つかった。
部屋を見せてもらったが、値段に比べて非常にいい。
即決した。
外は明るいがもう夜の9時だったので夕食を食べに旧市街に出る。
さすがバカンスの街ニース、よさげなビストロ、レストランが軒を並べる。
手ごろな店に入り、アントレに当然ニース風サラダ、スープドポワゾンをオーダーした。
が、なかなか料理が来ない。
まあ、こんなことはイタリアで慣れているのでそのうち来るだろうと、夜の潮風を肴にワインをちびちびやっていた。
そして待つこと1時間、やっと出てきたのはなぜかメインのステーキ。
・・・・。
ウエイターに文句を言うと、「あーまたやっちまった、俺ってバカバカ」的なリアクション(イタリアでもよく見た)を見せ(でも同じく謝りはしない)、すぐにアントレを出してきた。
これでどうだとドヤ顔。
・・・・・・・。
まあ、私ら日本人だし、コースじゃなくても、どんと料理全部一緒に出されても気にせず食べられるけどね。
味はまあまあおししかったし、何しろこの夜のコートダジュール、ニースの街の空気というか雰囲気が非常に心地よかったので、まあ良しとしよう。
夜も更け、客もはけてきた。
ニースの街に入った当初は、同じ地中海文化だけあってイタリアとあまり変わらない印象を受けたが、食後ウェーターといろいろ話をしてみると、フランス語なまりの英語、話してる話題や感覚も、やはりここはもうイタリアではなくフランスに入ったんだということを実感した。
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