先日ジタバタしたカメラというのがこちら ↓
すごいカメラです。
約100年以上前のカメラ?。明治後半ってところだろうか。乾板(カンパン)だろう。1900年より前からブローニーがあったそうだから、もしかするとそれより前のカメラかもしれない。
銘板なし。どこのメーカーなのかも不明。
金具が一部腐食し、折り畳み不能になっている。つまり、このカメラは届いた時から開いていた。
錆だらけの金具だが、ピニオンだけは生きている。蛇腹を伸ばすと550mmぐらいになるのでビックラポン。こんな長いフランジ、何を撮ったのだろう?長玉で明るいレンズなんか無かっただろうし、まあ・・・この時代だと・・・撮るとしたらだいたい人物なんだろうけど。もしかして接写のためのフランジだったとか?乾板は天体では結構需要があったらしいが、この長いフランジは必要ないだろうと思う。
レンズボードが小さく、リンホフボードはダメっぽい。改造してもつく大きさではない。馬男なら何とかなりそうだ。しかし、馬男ボードにしてしまうと、今度はレンズに困ってしまう。レンズはどうしたらいいんだ、レンズは・・・。
レンズが別に梱包されていて、包みを開くと家族が感嘆の声を上げた。
「うわーきれい」
「アホッ。これはカビだ」
レンズは真っ白。一面びっしりと同心円状に広がっている。カビも100年経つとこうも発達するものなのか。確かに見方によってはきれいだとも言える。
レンズにはシャッターが付いていない。カメラそのものがシャッターが付く構造になっていない。ということは、レンズにふたをして「撮りますよ〜動かないで〜」とか言って撮ったのだろうか。こうなると露光時間が6秒とか8秒とかだろうから、昔の撮影は大変だったに違いない。
今風の三脚穴は無く、昔のカメラ特有の、足を3本つける形状(この三脚の形式を何というのか忘れてしまった)になっている。
後枠は垂直にならない。直角定規か何かを当てないと垂直が取れない。
蛇腹は見るからに完全に逝っている。
しかし皮そのものはしっかりしている。Dアドルフのような固さがある。
ピンホールがどうとかのレベルではないが、パーマセルをべたべた張っていけばまだ使える気がする。
ピントグラスは
キャビネ判かな?良くガラスが無事だったこと。ただし、ガタつきがあってホルダーがきちんと入らない。どうやって修正したらいいのか、自分だけでは分からない。しかるべき人に診てもらわないと・・・・と言っても、しかるべき人は日本には一人しかいない。
というわけで、恐らく明治であろうこのカメラは、完全に逝っていた。
もっとも、逝っているのを承知の上で落札した。
欲しかったのはカメラではなく、ホルダーとピントグラスである。
ただ、このホルダーとピントグラス落札が本当に正しかったのかどうかは、まだ分からない。
|