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免疫部隊の精鋭たち
免疫とは、体が外敵に出会ったときにこれに対抗するシステムです。免疫の本体である血球はすべて、骨の中心の部分にある骨髄と呼ばれる組織からできています。血球の成分名と免疫としての役割は次のように説明できます。
●好中球(兵士)
血液中の白血球はいくつかのタイプに分類できるが、白血球のほぼ六〇%を占める好中球と呼ばれるグループが、生体防衛軍の兵士です。強い貪食作用(ウイルスや細菌などを食い殺す力)をもち、生体防御軍の主戦力をなします。
●マクロファージ(士官)
好中球よりも強い貪食能力を持っています。侵入してきた抗原であるウイルスを分析し、その型式を認識して、リンパ球T細胞と呼ばれる作戦本部の将軍たちにその情報を伝えます。
●リンパ球T細胞(作戦本部・将軍たち)
T細胞のTとは、胸腺(Thymus)という組織の中で特別に訓練を受けた、特に優れた能力をもつ細胞であるという意味です。ヒトに限らず動物は、年を取ると共にこの胸腺が小さくなり、遂には機能を果たさなくなります。すると、リンパ球T細胞を育成する訓練所がなくなるので、免疫機能が落ちてしまうのです。高齢者がSARSやインフルエンザに罹ると死亡率が高いのは、このヘルパーT細胞が少ないからです。
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