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気温はまだまだ低いけれど、
空気が梅の香になり、空も日の色も春を思わせるようになってきました。
メジロ、ヤマガラ、アカゲラ、コゲラ・・・
甲高く鳴き交わす音、木をつつく音、微かな羽音が風に混ざる。
ウグイスはまだ鳴かない。
こういうことを職場のメールマガジンに書いたりしているのだけれど、
時々首を傾げられることがある。
普通の人は気付かないものなのだろうか。
どうも私は自分の感覚がズレていることへの自覚が足りない。
一体なにを普通と言うのか、謎だけれど。
余計な声まで入ってきてしまうので、人ごみは苦手。
今住んでいるところより都会には絶対に住めない。
そんなに敏感なのかと思えば注意力は散漫で、人より疲れやすい。
無駄な感覚に振り回されてる感が否めない。
梨木香歩さんの小説の言葉を借りれば、「そういう性質」なのだ。
この言葉が目に入ったとき、自分の中で、すとんと納得がいったように思えた。
こういうものを、とんとんと整え、なだめすかして、うまく付き合っていくこと。
梨木さんの小説やエッセイは共感できるとともに、迷ったときの羅針盤になってくれる。
否定も肯定もせずに、ただそこにあるものをそのまま穏やかに見つめる。
何も思わないのではなくて、自分の感じたことも主張もきちんと持って、
周りの声にも、自分の中の羅針盤にも、耳を澄ます。
そういう間隔は少しだけ、分かる気がする。
他人にはとても説明し辛くて、理解されないことも多いけれど。
友人たちには悟りを開いてるとか、逆に魔王とか言われていますが。
「そういう性質」なのだとちゃんと受け入れてくれて、大事に思ってくれる友人たちがいることは有り難いことです。
だからこそ、安心して、
ゆっくり、ゆっくり、春を迎えるように緩やかに、私の世界の色々とつきあっていく。
※梨木香歩 『不思議な羅針盤』
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はじめまして。
梨木さんの本のファンなので、遊びにきました。
‥といっても、まだ4冊しか読んだことないんですけれど。
一番最初は、「家守綺譚」を読みまして。
この世とあの世が渾然一体となってたゆたっているような、不思議な世界観に、懐かしさを感じました。すべてが、ぜ〜んふつながってて、いとおしさに満ちていて。
もっともっと自然にかえらなくっちゃ、都会ではなく大自然のふところへ。車の排気ガスまみれの空気ではなく、鳥がさえずり虫たちが季節の歌をかなでる、やわなかな生命力あふれる場所へ。
‥と思いつつ、日夜、家と職場の往復。へとへとに疲れて、休日は一人上手な私です。
悟りを開いてる? 魔王? 「そういう性質」として「個性」として、周りの友達が受け止めてくれてるなんて、うらやましいなって感じました。
「不思議な羅針盤」はエッセイですか?
じっくりゆっくり読んでみようと思います。
2012/3/18(日) 午後 3:33 [ わかめ ]
わかめさんはじめまして。
同じ梨木さん好きの方に遊びに来ていただけて嬉しいです。
「不思議な羅針盤」はエッセイで、小説と同じような調子の梨木さんらしい感覚と言葉づかいで書かれています。
これを読むと梨木さんのすべての物語がより面白く読めるように思います。
噛めば噛むほど味の出る、良いエッセイだと思うので、もし良かったら読んでみてくださいね^^
私も忙しさに追われて家と職場を往復、休日はお昼までごろごろしていたり同じような日々ですが、梨木さんの物語を読んで、時々ふと気が付いて見上げる空や目に映る道端の小さな自然ににホッとしたりします。
2012/3/20(火) 午前 0:43