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昨日のまんまるから少しだけ欠けた月の光がさらさらと落ちてくる。
夜はずいぶん涼しくなり、半袖の部屋着に一枚羽織るものが欲しいくらいだ。
日が落ち虫の音が聞こえ始める頃、家猫の「きなこ」と「ココ」が塀の上でお月見をはじめた。
子育て熱心なきなこは言うことを聞かないココに、ずいぶん手を焼いている様子。
時々ココを呼び戻す声が聞こえる。
一方ココは人懐こく、声をかければひょこひょこと寄ってくる。
庭で遊ぶ2匹の白い毛並みをぼんやり眺めながら虫の音の中に聞き慣れた音を聞く。
やや高音の鈴の束を鳴らすような音。
耳になじむ凛として心地よい音域。
そうか。
神楽鈴の音だ。
手に馴染んだ巫女舞の舞鈴。
その最後の余韻の音。
目を閉じ耳を傾ける。
遠い時、大切な場所を思う。
いつか、また。きっと。
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