言ノ葉ノ詩〜Sincerely〜

声がとどかなくとも、ここにいること、やっぱり叫び続けようと思うのです。

読書感想文

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大好きな本のこと。
「感想文」なので、私の主観で好き勝手に書いています。

私の読み方と違う意見の方、
「こういう読み方もできる」という方、ぜひ教えてください。
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今年の自分用の誕生日プレゼント。
待ちきれずに少し早く買ってしまいました。

竹下文子・作『アイヴォリー』

ずっと読みたかった本です。
ハードカバーなので、文庫よりは値段が高いのと、
本屋さんではなかなか見つからなくて、注文するのはためらわれて・・・
ものすごく読みたいとは思いつつ、長いこと手に取ることができませんでした。

ずっと前に読んで、ずっと心に残っていた大好きな本。
やっと会えた。

竹下文子さんは福岡出身・静岡在住の児童文学作家さん。
私は、この人の文章が大好きです。
ほんわりと優しくて、透明で、どこか芯に確固としたその人らしさ、確信のようなものがある。
大切なものを扱うような、大切な人に寄り添うような優しい言葉の粒。
こちらも、一つ一つ大切に拾っていきたくなる。


『アイヴォリー』はたしか、読書感想文の指定図書になったんじゃあなかったかな。
「アイヴォリー」という名前の「ゆうれい」になりたての女の子の恋の話。
舞台は始終墓地の中。
物語はまどろむようにゆったりと転がっていく。
一言一言、大事に拾って何度も読み返すので、なかなか読み終わらない。
最後のほうは、優しい文章で温かいけれど切ない物語を語るので、
心の中に優しくて温かいものが溜まっていくのに、悲しくて悲しくて。
アイヴォリーの感じている孤独感、不安感「わたしは、いつ消えるのだろう」・・・
とても不安定で、心許ない。
だからこそ、後半のちょっとした安心感や前半とは違った嬉しさ、憧れがとても切なくなる。
幸せな情景なのに。

それに、ラストはまだよく分からない。

もし、書いてある言葉の通りだったら・・・
アイヴォリーの思いは叶わないのではないか。
傍にいられるのに、決して何も言えない。伝えられない。
1ページ分だけ、どうして最後まで書いてしまったんだろうって。
アイヴォリーの思いが叶わないことを思い知らされた気がして、いつも悲しくなる。
でも、
急いで笑ったこと・・笑うことができたことや、
涙を流すことができたことのほうに注目するのなら、もしかして・・・。
でもでも、二回も何かを言おうとして、それでもその結末だったのだから、
きっと結末は言葉通り・・・。
そう思って、しょんぼりする。


作者さんの思いは別にあるかもしれないし、解釈は色々だけれど、
私はラストがハッピーエンドでは無い気がして、悲しくて不安になる。
それでも、どこか温かいものが残る割合のほうが大きいのは、やはりこの作者さんならではだと思う。


今気になっているのは、作中に登場する歌の歌詞。
実在している歌で、最後のページに歌詞が書いてあるのだけれど、英語だから、意味がうまく理解できない。
調べてみなきゃ。
そうしたら、また新しい読みができる。
もっともっと読み込んだら、なにか違ってくるかもしれない。

でも、まず、ずっと会いたかった物語を一通り読んだ感想だけは忘れないように。








もう一つ、この時期になって思い出すのは、
同じく竹下文子さんの、「青い羊の丘」の「万華鏡売り」の話。
万華鏡売りのおじさんは、いつも春にやってくる。
万華鏡を作る依頼をされると、決まって、「一番美しいと思うものを持っておいで」と言う。
自分が“一番”いいと思うもの。
誰の感覚でもなく、自分の感覚で。
どんなものでもいい。
そう言われた人々はたくさん悩んで悩んで、やっと、一番いいと思うものを見つけ出す。
でも、それを見て、万華鏡売りのおじさんはまた、こう言う。
「本当にそれが一番だと思ったんだね?本当に?」
口調は穏やかに、でも、念を押すように。
そう言われると、自分の思った一番いいものが急に色あせて一番じゃなく思えてくる。
そうして、また悩んで、探している間に、万華鏡売りのおじさんはいなくなってしまう。

何が一番なのかなんて、それが自分にとってのことでもわからない。
この物語の語り手は、それでもいいのだと言う。
きっと、どれを選んでも、どれも一番じゃない。

その時、自分の心に何か残ったら、それでいい。どれだっていいんだよ。
何か一つにくくってしまう必要なんてないんだよ。
のんびりくつろいだ声で、そう言われている気がする。
それを聞くと、私は安心してまた外に出て行ける。
色々なことを受け止めて、
それでも上手に穏やかに生きる術を、のんびりと語り聞かせてもらっているような気がして。






(ちょっとじゃなくなってしまった・・・。
そういえば、誕生日は『“文学少女”』シリーズの遠子さんと一緒です。
何か因果を感じなくも無い・・・気がしなくもないけれど・・・・(自分で言っていてどっちか分からなくなった
本って不思議だな・・・。

眠る前に

買い物中、空色の羊の抱き枕を見つけました。
これ、買ったらいい夢が見られる気がする。
羊さんの大きさと重さを考慮した結果、買えなかったけれど。

甘いお菓子みたいな短編集を読みながら寝たら、落ち着くかもしれない。
気になったものがあったのだけど、何だったのか思い出せない。

某らいとのべるなるものの「“文学少女”」が、
『マザーグース』はクランベリーやブルーベリーのチョコの味がすると言うけれど、
口に入れたときのちょっと奇妙な感じと普通のチョコより苦味のある(気がする)後味が、
たしかに似ているかもしれない。
これを寝る前に読んだこともあったけれど、見事にうなされた。
『マザーグース』はあっさりしているのに、オチが壮絶だったりする。
「はいそれまでよ」とか・・・衝撃的でした。

一番すきなのは、これ。


 私のいい人 贈ってくれた 骨一本ない にわとりを
 贈ってくれた 種一つない さくらんぼ
 贈ってくれた 誰にも読めない バイブルを
 贈ってくれた よりいとのない 毛布
 あるかしら 骨一本ない にわとりなんて?
 あるかしら 種一つない さくらんぼなんて?
 あるかしら 誰にも読めない バイブルなんて?
 あるかしら よりいとのない 毛布?

 
谷川俊太郎 訳。
謎かけなんです。
この、「私のいい人」って表現も秘密ごとを話す時のようで、
わかいらしくて謎かけにあっている気がして、楽しくなってしまいます。

答えは・・・・
秘密です。
あのより糸のない毛布さん、欲しかったな・・・。



今読んでいるのは、アンデルセンの『絵のない絵本』。
もちろん、日本語訳。

月が、一晩ごとに見下ろしてきた物語を静かに語りだす。
作品の内容通り、月の光のように静かで、
でも、その奥になにか強くこみ上げてくるものがある。
さらさらと落ちてくる月の光の中で、
自分の鼓動と呼吸の音を聴きながら、すうっと眠りに落ちる感じ。


できることなら、もっと優しいのが読みたい。
今読みたいのは、竹下文子の『アイヴォリー』。
かなり前に読んで、曖昧なのだけれど、透明で穏やかな感じが残っています。
かなり探したのに、本屋さんで見つけられない・・・。
注文は面倒で・・・。
どうしたものか。

















今日もバイトでした。
昨日とは打って変わってとても暇。
戦隊もののツッコミどころとコイントスについて延々とお喋りしていました。
あと、男の人のことが苦手な後輩と意気投合。
男の人が苦手な子が多いのは職業柄かな。
私も男の人は苦手。
今はまだ大丈夫になったし、慣れれば全然平気なのだけれど、
やはり少し怖いし不信感が消えない。
最近、悪化した感が否めない。
鬱憤晴らしに久々にめいっぱいはしゃぎました。
ちょっとすっきり。

体力的にはきついけれど、
本当に居心地のいいバイトです。
もうそろそろ引退・・・。
後輩たちを見ていて、気にかかる面もたくさんあるし、まだ教えきれていないこともある。
してあげられることは全部したいし、あげられるものも全部渡したいのだけれど・・・
難しい。

あと1ヶ月、なるべく手を下さないように整えてからいなくなりたいな・・・。





私信

バイト、本当にお疲れ様でした!
だめもとでかなり恐る恐る誘ったのですが、快く誘いに乗ってくれて、
こんなに長い間いてくれて、本当にいくら感謝しても足りないほどです。
バイト先の某・おじいちゃんの次のターゲットが決まったようですよ(笑
思わぬ相手、というか、やっぱりというか・・・。

バイトでは大いに壊れていて申し訳なかったです。
居心地が良すぎて素が・・・(笑
慣れすぎて、奇行が増えてきたので、ぽーかーふぇいすが保てる(保ててないって言わないで><)間にいなくなろうと思います・・・。
4月は怖いもの!

寂しいので、お暇な時にでもまた遊んでくださいね♪

時計の回る速さ

珍しく、スケジュール帳をフル活用しています。
今までも、毎年気に入ったものを一つ買ってはいたものの、ほぼ白紙で終わることが多かったのですが。
どうやら頭で記憶できないくらい忙しいらしい。
でも、以前のように忙しいから辛いという感じはしない。
それどころか、とても具合がいい。

いいぞ、その調子。
卒論で取り扱った『木苺通信』の「トプ」の言葉が聞こえた気がした。

卒論を書いている間中、私はこのエピソードが嫌だった。
蝶は、時間がない、時間がない、と、とても急いでいく。
彼女にとって今は今だけでしかなく、消えていってしまうもの。
いつもなくなってしまう時間をつかまえるのに忙しい。

―あたしは忙しくて忙しくて、ああ、とても楽しいの。邪魔しないで―

本当に?
本当に楽しいの?なにが楽しいの。
私は、そんなの、楽しくない。

「トプ」はそれを、時間はたっぷりあるんだと、のんびり見送る。
なぜ忙しくしなければならないのか、理解できない。

蝶は季節の時計に合わせて忙しく生きているのに対して、
「トプ」は自分自身の時計を持っている。

一見時間の概念が存在しないようにも思えて、のん気で、うらやましくて、悔しかった。
自分の時計を認識できているだけなのに。
ちゃんとネジを巻いて、手入れをして、自分のものにして、自分らしくコトコト動かしている。



物語は、過去にも未来にもなる、って言葉をどこかで記憶した。
この物語はまさに、私の過去であり、未来だったように思う。

たくさんたくさん考えて、1年以上もずっと答えを見てきたことに気付いた。
私は周囲のように急げない。
何をやるにも時間がかかりすぎる。
できないのに、とてもとても急いで、余計に何もできなくなった。
もっと違う、もっといい方法があるのに。
自分らしく、自分の流れを作っていくしかない。
周囲とうまく調和しながら、自分が一番心地よいペースで歩けるように。

それは、「トプ」や「青い羊の丘」の名前のない主人公の生き方と同じ。
世界とうまく調和しながら、自分らしさを失わないこと。
自分の時計を無理やりに回さなくても生きられること。
それは私自身が生たい方法だった。
卒業論文の題材に選んで、本当に良かった。

色々なことに気付くことができた。
卒論が終わった今でも、まだ生活の中でふと、あれはああいう意味だったのかな、と気付くことがある。
きっと、一生忘れないで寄り添ってくれるものに出会えたと思う。
大切に大切に、考えていく。







参考文献
『木苺通信』竹下文子
「青い羊の丘」竹下文子

なくしもの

年末の大掃除の時から、本棚がなんだか広いくなったな、とは思っていたのですが・・・。
昨日、欲しい本を探していて愕然。

ダヤンがない。
せっせと集めたダヤンの本が根こそぎどこかへ行ってしまっていました。

ダヤンというと、キャラクターを思い浮かべる方が多い気がしますが、
実は元は絵本なんです。
現実の世界に住んでいた猫、「ダヤン」が「わちふぃーるど」に行って冒険するお話。
キャラクターそれぞれが特徴的で面白い。
世界観もどこか落ち着きます。

どこにも動かした覚えがないのに、この本の定位置は空っぽ。
わちふぃーるどに帰っちゃった?
・・・まさかね。
本当に、どこに行っちゃったんだろう・・・。

『はるかな空の東−クリスタライアの伝説−』
村山早紀 作


小学生の頃に出会ってからずっと気に入っていた作品です。

旅人、歌姫、お姫様、魔法使い・・・
何のゲームかと思うようなものが羅列されます。
作中では、独自の神話や秘密に語り継がれてきた物語などの設定が用意されていて、
それだけで一つの話ができてしまうのではと思えるくらい、たくさんのストーリーが一つの物語に織り込まれていて、
初めの何ページかはその世界に伝わる伝説(もちろんフィクション)が延々と書き連ねてあり、物語の世界観を創り出しています。

作者さん、作品を書いている時に何かのゲームでもやりこんでいたのでしょうか・・・。

童話なので、主人公はターゲットとする読者の年齢と同じ年頃の小学生の女の子。
うっかり異世界に飛び込んでしまって、世界を救うついでに自分も成長する、というよくあるファンタジーの形式です。

時間軸がまっすぐに進んでいくのではなく、キャラクター達それぞれの過去の物語や時には冒頭に書かれた伝説を織り込んで、よく脱線します。
この形式、子供には向かないんじゃないか、なんて意見もあったりなかったり。

全体を通しての主人公はちゃんと一人存在して、そこに視点を置きやすくはなっているのですが、
作品紹介を読むと、他の登場人物が主人公のように書かれていたりします。
この作者の作品を全部読んだわけではないので・・・
その前の作品の主人公や登場人物がこの作品にも登場していて、前作の読者に興味を持たせるために、わざとその人物に視点を置いて作品説明を書いた、
・・・なんて理由かもしれませんが。

作中でもキャラクターそれぞれに焦点が当てられていて、誰が主人公でも成り立つような感じ。
「主人公」というより、誰から見た世界を書くか、という「視点人物」が決まっているだけで、全員が主人公なのかも知れません。

初めて読んだ時、
どこかRPGゲームのようだ、と、漠然と思ったのを覚えています。


その登場人物たちの中でも、一番目を惹いたのが“サーヤ”。
主人公ではないのですが、背景設定や心理描写が凝っています。
なによりも、この“サーヤ”に特徴的なのは「ゆらぎ」。
他の登場人物にはあまり見られない、心理的な葛藤や弱い部分があからさまに良く描かれています。

小学生では見落としてしまいがちかも。
実際、私は綺麗に見落としていました。
キーワードとして、泣いているように、なんて表現が書かれているのですが、
小学生の頃はそんな細かいところまで気にせず、疑問に思うこともなく、さらっと流していました。

精神的な強さが垣間見られる言動をする、外から見れば芯の強い人物なのですが、
そこに弱音を言ったり、不安に思ったりし(すぎ)ている、真逆の内面を加えることで、
言動のせつなさや儚さが浮き出し、行動にどこか空虚な寂しさが感じられます。

自信に満ちていて、綺麗に笑っていて、芯が通っていて強い外面とは裏腹に、
自分が大嫌いなんです。
どうしても自分が認められなくて、
自分がもどかしくてどうしようもないから、世界から消してしまいたいんです。
でも、それがだめだって分かってもいて、
自分なんかどうにでもなってしまえばいい、なんて少し投げやりだったりします。
怖くて消えてしまいたくて仕方がないんです。
人知れず消えてもう楽になってしまいたい、という思いと、生きなきゃいけないという思いの間で悩んで、疲れてしまうんです。
自殺未遂の常習犯のような気もします。
一冊の本の中で何回死にたがってるんだか・・・(笑
(ことごとく阻まれてますが)

こういった描写があるからこそ、“サーヤ”の姿がはっきりと見えてくる気がします。


小学校の頃は物語の綺麗さや、雰囲気が好きで読んでいたんだと思います。
主人公も年相応に描かれていて、同じ年頃の読者が同調しやすく、
そこに焦点を当てて読んでいけば読みやすいのですが、
主人公と同じ視点になってしまうと“サーヤ”の言動(困ったように笑ったり、突然辛そうにしたり、ひどく疲れたような顔をしていたり、時々自棄的な行動を取ったり・・・)は謎だったんです。
綺麗で優しくて強いお姉さんなのに、どうしてそんな書かれかたがしているんだろう、て。

“サーヤ”を中心に読むと、物語の綺麗な部分がよく目に付く(ネガティブな意味で)のと同時に辛くなります。
逆に、主人公の性格や世界観を強調するのに“サーヤ”の背景が効果的に働いているのかもしれません。

しばらく読んでいなかった作品ですが、懐かしく読めました。




「テイルズウィーバー」で、うちの二人目のジョー君の名前はこの「サーヤ」からです。
儚い感じの女性・・・なのですが、
自分に投げやりなところや、頑固で偏屈物で、悲観したがりなところがどうにもジョシュアとかぶって仕方がなかったので。

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