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湊かなえ先生の『少女』を読みました。
面白かった〜。
ワクワクして一気に読みたい感じです。
でも忙しくてなかなか先に進めなかったんです。
途中まで読んでまた次を読めるチャンスが来たときにス〜ッと入れました。
案外そういう小説って少ないんです。
数ページ読み返してやっと小説の世界に戻るってのが多い。
湊かなえワールドなのかなぁ?
女子高生の敦子と由紀。
二人は剣道場黎明館で出会います。
敦子は中学校最後の試合で捻挫してしまいます。
推薦で黎明館高校に進めるはずの敦子は、ネット上の自分中傷に気付いてしまいます。
由紀は元教師の祖母が認知症になり暴力を受け、握力を失って剣道を断念。
親友(星羅)の自殺を目撃してしまった紫織。
女子高生の4人と,中年のおっさんと先生と病気の少年2人〜。
他人のそれぞれがそれぞれに関わる・・・。
不思議で、あり得ないことなのかもしれないけれど、
読み終えても、あるあるって思える不思議・・・。
女子高生の不思議。
私も私立でしたが女子高だったので、なんとなく分かる。
今のようにネットはなかったけれど・・・。
人と上手に付き合うってことはけっこう大変なことなのよねぇ。
『告白』も傑作だったけれど、『少女』も傑作でした。
次の文庫化も待ち遠しいなぁ〜。
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本
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建築家の安藤忠雄氏が自ら執筆した半生紀を読みました。
大学には行かずに、独学で建築を学び大成したんですねぇ。
大阪の下町に育って、大阪人だからだと思う。
東京大学の授業も大阪から通ったとか?
どんな立派な建築家だって、初めの1棟ははじめなわけで・・・。
その初めの1棟を、任せた「勇気ある大阪人」が居たからこそ、
日本を代表する建築家が誕生したんですよね。
学歴もなく社会的な実績もない若者に、人として面白いから
という理由だけで仕事を依頼した大阪人。冒険ですよねぇ。
ワイルドだぜ〜!
今は70歳の安藤先生。建築家を育てる立場です。
私の息子もやっと建築学科の4年生になりました。
大学院の受験を控えていて、親として不安です。
安藤先生のように大成するのは夢のまた夢ですが、
それでも、息子が設計した建物が地図に載る日がくることを、夢見つつ・・・
学費貧乏を乗り越えたいです。
読み終わったので『安藤忠雄仕事をつくる 私の履歴書』は、
息子にゆずろうと思います。
そして息子といつか香川県の地中美術館と、今建設中だという
安藤忠雄の美術館を観に行けたらいいなぁ。
そういえば、表参道ヒルズは安藤忠雄作品ですね。
初めて行った時には感動しましたねぇ。
階段なくてスロープのようになってて、驚きでした。
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川上未映子著の『乳の卵』を読みました。
2008年に芥川賞を受賞した作品。
お若い川上さんの受賞のニュースが記憶にあります。
受賞して直ぐに読むことは、天邪鬼の私はしません。
文庫になるのを待って読みました。
思春期の緑子と、母でホステスの巻子と巻子の妹のわたし。
緑子は、同級生に母の仕事に出かける時の服を見られてしまいます。
同級生にからかわれて、緑子は母とケンカをし、
それから声を出しての会話をやめます。
母の豊胸手術のために上京し、わたしの家にやってきた巻子と緑子。
思春期特有の緑子の葛藤がす〜っと描かれています。
女の子から女になる時に誰もがモヤモヤ思うことだけど・・・。
なんとなく乗り越えていけるものだけど、
乗り越え方は様々。
母って、娘にとって大きな存在で・・・。
芥川賞作品。確かに純文学って思える作品でした。
斬新過ぎて読み難かったけど・・・。
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沼田まほかる著の『九月が永遠に続けば』読みました。
主人公の佐知子は精神科医の夫雄一郎と別れて、
ひとり息子を育てていた。
息子が失踪したことから事件が始まる。
翌日愛人が自殺?
別れた夫は患者と結婚。
その連れ子の娘を育てている。
壮絶な治療のうち、精神科医が治療中の患者と「転移」と「逆転移」が起きて、
夫雄一郎は患者である亜沙実との結婚を選択。
亜沙実の娘冬子と、佐知子の息子文彦、
文彦の同級生の父親服部。
亜沙実の兄が埼玉の日高市に住むという設定。
最後まで面白くて、読み応えのあるサスペンスでした。
面白い作品は、映像化したいと思うものです。
きっとこの作品は映画にしてもテレビドラマにしても面白いと思います。
冬子はそとおりひめ、衣服を着けていても美しさが透けてしまうというので、
今一番旬の美少女武井咲さんをキャスティングしたいですねぇ。
佐知子は知的な感じのする木村佳乃さんが良いわね。
映画監督でもプロデューサーでもないけど、
役者さん想像したくなる。
読み終わって、演者を想像したくなる作品は良い作品だと私は勝手に思ってます。
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井上荒野著の『あなたの獣』を読みました。
僕、櫻田哲生。
小5の僕と清武先生、
専門学校の僕と瑠子、
劇団の僕と昌、奈保子と結婚して航の父になって離婚して、
昌と浮気?をして、瑠子と再会。
瑠子に似た璃子と同居して亡くなる。
こんな男最低なんだけど、
ひょうひょうとして生きるこんな男って居る居るって感じです。
父親にならないのならこんな男も許されるけど。
職業柄、櫻田哲生の成育歴が気になったりしました。
あんまり後味の良い小説じゃなかったけど、面白い。
易しくて読み易かったし、サクサクッと読めました。
最近流行りなのかなぁ?
時の流れを前後させて話が進んでいく小説。
一気に読めると良いんですけど、
なかなか一気に読めない。
小説に入り込むのがちょっと大変な感じです。
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