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加藤千恵著の『その桃は桃の味しかしない』を読みました。
1983年北海道生まれの若い女性の作品らしい。
読み終えてなんともすがすがしいキモチになりました。
奏絵とまひるの2人は平井さんの愛人で平井さんのマンションに同居している。
お金に困ることのない温室のような生活。
淡々と生活している中で、奏絵もまひるも変わらないはずがない。
どちらかというと、二人の娘の母として読んでしまいましたねぇ。
まひるの切ないキモチも分かるけれど・・・。
ラストで奏絵は、向かい合わなければいけないことに向かうことを決意。
ラストではまひるはまた戻るかも?としているが、
私は女はそんなにバカじゃない。まひるももう戻らないと思いたい。
ある日娘が、
一緒に育てることのできない人との間に授かった赤ちゃんを身ごもった友人と
帰ってきたら、私は動じることなく娘を受け入れることができるかな?
ちょっと自信ないけど。
人は誰でも課題を抱えて生きているものです。
課題の正しい解決の仕方は自分の中にちゃんとある。
だけど自分で自分に言い訳しながらあえて課題に向かわず生きている。
課題に向かうのはエネルギーが要る。
元気で正しく生きるのは理想だけれど、
そんなに簡単に理想通りになんて生きられない。
サラッとした小説なんだけど、
読み終えてちょっと課題に向かい合わなきゃ
と軽い勇気をもらったような気になりました。
説教が入ってくる健康な時は良いけれど、
そうじゃない人も多いはず。
私はそんなこと分かってるよ、分かっちゃいるけど・・・といつもダメダメです。
だけどそんな自分でもま〜いっかと思えてくる。
だって人なんだから。
そんなに深い小説じゃないんだけど、
大人?の私が読むとあれこれ考えることもできる小説でした。
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本
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有川浩著の『ヒア・カムズ・ザ・サン Here Comes the Sun!』を読みました。
このところ腰痛やらお仕事も充実していたり、
いつもはやらないソーイングにはまったりしています。
ので、先が気になりつつなかなか読めませんでした。
『阪急電車』『県庁おもてなし課』『空飛ぶ広報室』と、
映画化ドラマ化されていて、映像も原作も楽しみました。
この『ヒア・カムズ・ザ・サン』2つのストーリーがリンクしています。
触れたモノからモノに込められた記憶ーを感じて読み取ることができる真也。
恋人のカオル。
カオルの父が脚本家です。
前半のヒア・カムズ・ザ・サンの方は、最期はカッコイイ脚本家の父でした。
舞台のノベライズ版の父は脚本家としては挫折。
男のプライドってめんどくさくて哀しい。
様々な思いはあるけれど、人として妻子を愛しているのに、
表現できないのが男なんだなぁ・・・。
脚本家 岡田惠和氏も書いていますが、
どちらも読み終えて爽やかなキモチです。
登場人物のセリフがイイんですね。
ドラマ化もして欲しいです。
カオルが相談をした元上司の編集長のセリフがカッコイイので、
素敵な声の俳優さんでお願いしたいです。
長い2学期もあと2日になりました。
今日は大掃除です。
家のお掃除より先に職場の大掃除をしてきます。
あいにくのお天気ですね。
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湊かなえ著の『花の鎖』を読みました。
先日ドラマが放映されて面白かったので原作を早速読んでみたくなりました。
美雪はいとこの設計事務所で働く夫和弥さんと暮らす。
営業職を任されていたが、地元にゆかりのある画家の美術館の設計の公募
に挑みます。
いつのまにか、和弥の作品は事務所の設計ということに書き換えられます。
和弥を事故で亡くしたあと、美雪は身ごもっていたことに気付く。
女手ひとつで、娘の紗月を育てます。
紗月は東京の短大に進み、登山部に入る。
出逢った先輩浩一と恋をします。
紗月は登山をしながら、高山植物のスケッチをするようになります。
紗月が大好きな女性の先輩を白血病で亡くします。
骨髄移植の型が浩一と一緒だった。
浩一は亡き父の敵の息子と分かる。
紗月は前田という登山が趣味の公民館職員と出会い、
結婚して梨花を産む。
登山中の事故で両親を亡くし、梨花は祖母と二人暮らし。
祖母が癌にかかり、祖母の願いをかなえるために、
毎年母に届く花の送り主であるKを頼ります。
Kが誰なのか探りながら、祖母美雪と祖父和弥のことを知り、
母紗月のことも理解していく。
人の欲で始まる哀しいサスペンス。
美雪も紗月も愛する人のために健気です。
ドラマでは美雪は藤谷美紀さんが演じました。
原作のイメージにピッタリです。知的で、強く一途な美しい女性です。
ドラマを先に観たから、はじめから美雪は藤谷さんを想って読んだから、
なおさらピッタリだと感じたのだと思います。
湊かなえさんの原作なら面白いはずだ、と思って観たドラマも良かった。
原作は読み応えあり、満足の1冊でした。
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西加奈子著の『白いしるし』を読みました。
登場人物は主人公の夏目と間島昭史、瀬田と塚本美登里。
32歳独身、失恋続きの画家では生計が成り立たず、
飲食店でバイト中の夏目。
瀬田に誘われて出逢った真っ白い富士山の絵。
夏目動けないくらい魅せられた絵を描いたのは間島昭史。
お決まりのように、用心していても恋に墜ちていく夏目。
ふ〜んとここまではありきたりの恋愛小説。
でも後半の展開が面白かった。
間島昭史も瀬田も現実にも居そうな男です。
コワイけど居るんだなぁ。
文庫本の表紙の猫のクビ可愛いですよね。
猫もけっこう物語の終盤で大切なんです。
犬じゃダメな気がします。
この恋のあとに夏目の絵は良いだろうなぁ・・・なんて思いつつ・・・。
読み終えました。
最近美術館行っていないので、久しぶりに生きたくなりました。
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中村航著の『夏休み』を読みました。
僕とユキ、舞子さんと吉田くんの2組のカップル+ユキのお母さん。
僕とユキが都営住宅の抽選を当てるところから始まります。
カメラの分解が趣味の吉田くんが家出します。
仕返しに舞子さんがユキと家出。
舞子さんとユキを追いかけて僕と吉田くんがドライブ。
上里サービスエリアに寄ります。
アメリカンドックを食べ、湯畑の草津温泉に向かいます。
ラストは4人のスーパーマリオの激戦。
私はスーパーマリオをやらないのでここはちょっと分かりずらかった。
でもピーチ姫とひげのキャラの説明でマリオだと分かりました。
大人がゲームを真剣に練習してから戦う。
頭使わないでサラッと読めました。
いまどきの爽やかな若いカップル。
気になったのが、ユキのママが煎れるお茶と水出しコーヒー。
凛としてオシャレで上品なママ。
夏休みに読んで正解だ! と思いました。
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