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海堂尊著の『モルフェウスの領域』を読みました。
人工的な眠りについているモルフェウスの生命維持管理をする日比野涼子。
両目失明の危機にあった少年が、特効薬の認可を待つために、
5年間の凍眠を選んだ。
涼子は5年間少年に寄り添う。
涼子の少年に対する愛が、物語を動かします。
ラストが気になって、先にラストを読んでしまったんです。
どうして、このラストになるのか疑問でした。
涼子の少年を守りたいという想いだったんですね。
医学の進歩は凄まじい勢いです。
間もなくこういう技術も可能になるかもしれない。
『ジェネラルージュの凱旋』のテレビドラマを観ていました。
田口Drは伊藤淳史さんでした。
『モルフェウスの領域』でも田口Drが出てきます。
海堂先生のシャレですね。面白いです。
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本
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沼田まほるか著『猫鳴り』を読みました。
3部に分かれています。
主役は言葉を離さない猫のモンです。
オレンジ色の猫。
1部では仔猫のモンを何度も捨てる信枝。
年の離れた中年の夫婦。
やっと授かった子どもを失う。
仔猫を子ども代わりに飼うことに抵抗する。
2部は不登校の中学生の男の子がペンギンという仔猫を飼う。
母が出て行かれた父子家庭。
父と子の奇妙な毎日。
父はまほるか作品の『彼女がその名を知らない鳥たち』の陣治のような感じ。
キモチが悪い。
3部は信枝に先立たれた高齢の藤治と高齢になったモンの日々。
モンの最期を迎える。
3部は猫を最期まで飼った猫好きさんには読めないのでは?と思います。
動物もひとも最期がこんな感じなのかもしれません。
飼っている飼い主さん、ともに生きる家族のことを想い、
最期を迎える側の方が旅立つ時を待つのかもしれません。
まほるか作品はコワキモチ悪いんです。
でも何故か引き込まれます。
文庫になったら次作もきっと読むと思います。
キモチ悪いけれど、深く考えることになる不思議な作家、
沼田まほるかのファンです。
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窪 美澄著の『ふがない 僕は 空を見た』を読みました。
書店で映画化という帯が付いていたので、予習しようと求めました。
でももう過ぎたの11月17日公開でした。
不思議なもので、永山絢斗さんと田端智子さんの出演映画だと想うと、
ピッタリ合った映像が浮かびます。
高校生の斉藤くんは主婦のあんずに声をかけられます。
アニメのコスプレを強いられて主婦と関係する高校生。
あんずは姑に不妊治療をせまられます。
あんずの成育歴からくる心の闇は分かる。
アニメの世界に浸ることでぎりぎり安定できている。
あんずの夫に二人の関係を隠し撮りされて・・・。
斉藤くんの母は助産院をして子育てするシングルマザー。
斉藤くんの友だちの福田くんは認知症の祖母と二人で暮らす。
福田くんとあくつは団地の子。
二人が出会う田岡さん。
窪美澄先生の作品には初めて出会いました。
1965生まれで中高女子高、出産後にフリーライターとなり、
この『ふがない僕は空を見る』2011本屋大賞第2位。
納得です。
はじめはただの不倫の小説かと思ってましたが、
高校生のピュアな恋を描いています。
面白かったです。
同世代の女性作家、窪美澄先生に1作品読んだだけでファンになりました。
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小池真理子著『ノスタルジア』読みました。
父を失い、父の友人の雅之と恋に落ちる繭子。
雅之の急逝の哀しみと共に生きる繭子に、
雅之の息子俊之から突然手紙が届く。
繭子が出会った46歳の雅之と同じ年の俊之。
不思議な逢瀬を重ねる繭子と俊之。
う〜ん不思議な世界にぐんぐん引き込まれました。
一気に読みたい作品です。
残念ながら、一気には読めずに先が気になる・・・。
読み終わって〜面白かったなぁと。
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『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子著を読みました。
ノートルダム清心学園理事長の渡辺先生。
36歳の若さで学長という重責を負った先生です。
私は無知で知らずにいましたが、有名な先生なのですね。
この作品は80歳を越えてからまとめています。
渡辺先生のことについて全く知らないですが、
30歳間際に修道院にはいる決意をしてからの50年を過ごしています。
先生の生きた年月を想うだけでも一つ一つの言葉に重みを感じます。
だからどの言葉もすっと入ってくるんでしょうか。
震災のあとなかなか現地までいって復興のお手伝いができずに、
ナサケナイと思っていましたが、
まず近くの人に愛を注ぐことで復興のお手伝いもできるということが分かり、
心が軽くなりました。
ていねいに生きよう、不平不満ばかり言わないようにしなきゃと、
素直に思うことができました。
だめだめ人間の私ですから、直ぐに先生のお言葉も忘れてしまうでしょう。
凹んでしまって、辛い日もあります。
そんな時には、また読みます。
時々手にして読みたい1冊です。
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