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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.179〜180)より No.102 ある分野の第一人者――たとえば、優秀なスポーツ選手や 有名な芸能人――が、畑違いの事柄にまで首を突っ込んで、 一般大衆に身の処し方をあれこれ至指南しようとする風潮に、 わたしは強い違和感をおぼえる。 われわれが投資で大きな利益をあげられるからといって、 世の中のあらゆる事柄に関して良い助言ができるだろうか? こんな考えは常軌を逸している。 この発言が暗示しているのは、能力の範囲内に存在する理解可能なビジネスだけを投資対象とせよ、というウォーレンの投資理論だ。彼は能力の範囲外にある会社には投資を行なわず、能力の範囲外の事柄については助言を行なわない。ひょっとすると、ウォーレンが常に異彩を放っていられる秘訣は、理解できる事柄だけに活動をとどめることなのかもしれない。世の中には、はた迷惑な勘違いをする金持ちが多い。彼らは金で知性を買えると考えており、あらゆる事柄について専門家気取りの発言をするのである。
<ネブラスカ・ファーニチャー・マート(NFM)>のミセス・ブラムスキンは、ハーバード卒という肩書きを持つウォール街の重鎮たちの大多数よりも巨額の遺産をのこして亡くなった。彼女は英語の読み書きができなかった。しかし、家具の売り買いで利益をあげるノウハウについては、世界の誰にも負けない知識を有していた。じっさい、オマハの<NFM>で家具を買って、サンフランシスコのわたしの自宅へ送ってもらうほうが、地元のサンフランシスコ市内で買うよりも安かったのである。 なぜこんなに安く売って利益を出せるのかとわたしが尋ねたとき、秘密は仕入れにあるとミセス・ブラムキンは答えた。仕入れ値が充分に低ければ、競合店より安い価格をつけても利益は確保できるのだと。 では、仕入れ値を安くする秘訣とは? 競合店が掛け買いで正価を払うのに対し、彼女は大量の商品を現金払いで仕入れるため、いつも大幅な値引きを受けることができた。また、<NFM>の建物は彼女の個人所有なので、賃料を払う必要がなく、これも低いコストの維持に一役買っていた。そして、彼女は英語の読み書きが出来なかったものの、なんと、お金の計算は得意だったのである。 ここから学びとれる教訓は、自分がきちんと理解している事柄だけに――つまり、何が起きても馬脚を現さずにすむ事柄だけに――こだわりつづけろということだ。この教訓を生かせれば、読み書きができなくても超大金持ちになれるかもしれない。 自分がきちんと理解している事柄だけにこだわりつづけるのが成功の秘訣みたいですね。
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長期投資
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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.177〜178)より No.101 ふつうのビジネスの世界では、透明度が高いのは フロントガラスよりもバックミラーのほうである。 ビジネスの世界では、過去についての完璧な後解釈が語られる。しかし、未来については、激変する環境が先行きに目隠しをしている。道路の前方が見通せないとき、自分がどこへ向かっているのかを判断するのはむずかしい。これが理由のひとつとなって、ウォーレンは常にハイテク株と距離を置いてきた。ハイテク業界の将来像を、彼はまったく思い描けなかったのである。
ウォーレンによると、テクノロジーには一家言を持つ親友のビル・ゲイツでさえ、道路の前方は見通せていないという。だからこそウォーレンは、十五年先を見通せる実証済みの商品にこだわるのだ。十五年後、人々はひげ剃りをしなくなるだろうか? コーラを飲まなくなるだろうか? 自動車保険をかけなくなるだろうか? 暑い夏の夜に子供たちをソフトクリーム店へ連れていかなくなるだろうか? どれも可能性はきわめて低い。 ウォーレンは曇ったフロントガラスを持つ商品には興味を示さない。興味を示すのは道路の両方を見通せる商品のみ。後者の商品に関してなら、彼はビジネスの長期的掲載勝ちを判断することができるし、近視眼的な株式市場が株価を過小評価しているかどうかを判断することもできる。 バフェットは、十五年先を見通せる実証済みの商品にこだわる。 十五年先も人々に愛用されていると思われる物を作っている企業に投資している。 ハイテクは十五年先が見通せないので、バフェットは興味を示さない。
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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.173〜174)より No.99 能力範囲内に投資先が見つからないとき、 われわれは範囲を広げない。われわれは待つ。 ウォーレンは投資を行なう際、みずからが理解できる能力範囲に重きを置く。候補の会社が能力範囲内にあって、適正な価格で売られている場合、彼は投資するかどうかの検討に入るが、能力範囲外にあるとわかればもう見向きもしない。
前にも説明したとおり、ウォーレンの手法は、お目当てのビジネスを市場の人気がい落ちているときに買うというものだ。ビジネスの将来像を見定めるには、ビジネスの根源的経済性を知る必要があるが、ビジネス自体をきちんと理解していなければ、根源的経済性と将来像とを把握できるわけがない。理解可能で価格も魅力的な投資先が見つからない場合、ウォーレンはただひたすら待って、待って、待ちつづける。絶好の投資先が姿を現すまで……。 一九六七年、彼は共同出資者たちに手紙をしたため、出資金の返還を申し出た。理解可能で価格も魅力的な投資先を見つけるのがどんどんむずかしくなっているというのがその理由だった。 しばらくのあいだ傍観を決め込んでいると、一九七三年、情勢が大きく変わった。突如として株式市場全体が暴落し、最優良企業さえもがバーゲン価格で売られるようになったのである。 投資先候補の選定にあたっては、頑固さと、融通のきかなさと、忍耐強さが報われる。投資という名のゲームでは、非優良企業を適正価格で買ったら、あなたの負け。優良企業を非適正価格で買ってもあなたの負け。あなたが勝利をつかむには、優良企業を適正価格で買うしかなく、ときには、ウォーレンといっしょに傍観者となり、ただひたすら待って、待って、待ちつづけることも必要となる。そう、投資ゲームでは耐えるが勝ちなのだ。 優良企業を適正価格で買うために、待ちつづけることが大事なのですね。
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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.162)より No.96 アイデアを自分で理解しているなら、 他人にも理解できるように説明できるはずだ。 ウォーレンは投資を実行する前に、自分が投資先を本当に理解しているかどうかを、独自の手法を用いてテストする。それは、他人に説明してみるというものだ。他人にうまく説明できない場合は、自分で理解していないという意味だから不合格。彼は理解していないビジネスには決して投資を行なわない。あなたもこの姿勢を見習うべきである。
投資に関するアイデアをどう表現しようかと苦闘すれば苦闘するほど、対象についてのより深い理解が必要となる。この傾向は投資家自身にプラスの影響をもたらすだろう。なぜなら、投資のアイデアを説明する際に、くわしい事前調査を迫られることになるからだ。説明できないなら手を出すな――ウォーレンのルールは単純きわまりない。 他人に説明できるのなら、自分で充分に理解できていることになる、ということですね。 他人に投資先のことを説明できないようなら、投資するな、と。。。
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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.162)より No.93 わたしは自分のミスを説明できるようになりたい。 成功と失敗を両方説明できるということは、 自分の行動を一〇〇パーセント理解している証だからだ。 あなたが自分の行動を理解できていないとしたら、あなたを行動に駆りたてた理由はいったい何なのであろうか? 適切な投資手法に必要なのは、直観ではない。正しい気質と合理性の組み合わせだ。“無知は至福の喜び”ということわざがあるが、無知のまま投資を行なうと、至福の喜びどころか悪夢が待ち受けている。
自分の行動のどこがまちがっていたかを説明したいと思うなら、自分の行動のどこが正しかったかという点だけでなく、行動にいたったそもそもの理由をきちんと把握し、両者を説明する術を身につけておかなければならない。そして、投資で成功をおさめるには、良いビジネスと悪いビジネスを区別する能力と、会社の株価が割安か割高かを判別する能力が必要となる。あなた自身が能力を持っていない場合は、能力を持っている他人を見つけて、代わりに識別してもらったほうがよい。さもないと、あなたは勝ち目の薄い鉄火場で、ひたすらサイコロを振りつづけるはめになる。 無知のまま投資を行なうと酷い目に遭いかねない。 投資手法に必要なのは、正しい気質と合理性の組み合わせ。
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