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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.171〜172)より No.98 われわれの手法は単純明快だ。 とびきりの根源的経済性をそなえ、 正直かつ有能な経済陣に率いられたビジネスを、 理にかなった価格で買収する。 わたしが目指すのはこれだけである。 ビジネスがとびきりの根源的経済性を備えているかどうかを判断するには、ビジネス自体をきちんと理解していなければならない。ビジネスが正直かつ有能な経営陣に率いられているかどうかを判断するには、ビジネス自体をきちんと理解していなければならない。ビジネスが理にかなった価格で売られているかどうかを判断するには、ビジネス自体をきちんと理解していなければならない。
ビジネスをきちんと理解することは、ウォーレンにとっては成功の鍵のひとつなのだ。ビジネスをきちんと理解していないかぎり、長期的経済性が良いかどうかもわからないし、経営陣が正直かつ有能であるかどうかもわからないし、魅力的な値段で売られているかどうかもわからない。 ウォーレンが理解しているビジネスとは、言葉を換えるなら、ウォーレンの能力範囲内に存在するビジネスである。ウォーレンが理解していないビジネスはすべて、この能力範囲の枠外に存在しており、ほかの誰かの領域に属するべきものなのだ。 「根源的経済性をそなえ、正直かつ有能な経済陣に率いられたビジネス」。。。収益性が高く、粉飾決算などがあり得ないと思われる企業に投資することは大切だと思います。
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長期投資
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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.166〜167)より No.95 投資は合理的であらねばならない。 理解できないなら、金は出すな。 ウォーレンが強調しているのは、投資先のすべてを理解することの重要性である。これこそが彼の成功の秘訣と言っていいだろう。投資先に何か理解できないところがある場合は、投資を実行しない――この教義をしっかり守ったからこそ、語り草になっているとおり、ウォーレンはハイテク企業への投資を控えてきたのだ(彼はハイテク企業の活動を理解していない)。
変化が激しくて予測不可能な業界をウォーレンは嫌う。彼が好むのは、確かなもの。つまり、自分の頭できちんと理解でき、しかも魅力的な価格で売られているビジネスだ。サイコロ賭博はほかの誰かにまかせておけばよい。 この方針を貫いたウォーレンは、インターネット・バブルとハイテク・バブルに巻き込まれずにすんだ。合理的に考えたとき、いまだ黒字化を達成していない会社に、大量の資金を投入することはためらわれたし、次の技術革新で時代遅れになるかもしれないビジネスを、年間収益の四〇倍の価格で買うこともためらわれたのである。 たとえば、現在の〈ヤフー〉の値段が四四〇億ドルで、一八億ドルの年間収益を期待できるとしよう。この条件であなたは買い付けスタートの引き金を引くだろうか? ちなみに、アメリカ国債の十年物に四四〇億ドルを投じれば、一年あたり二二億ドルの利益がノーリスクで手に入る。 このふたつの投資を比べたとき、どちらが有利に思えるだろうか? どちらがギャンブルに思えるだろうか? あなたはどちらを理解でき、どちらを理解できないだろうか? どちらが合理的な投資で、どちらが不合理な投資だろうか? ひょっとすると、十年後の〈ヤフー〉はハイテク史に埋もれて忘れ去られているかもしれない。しかし、十年後のアメリカ合衆国は世界の強国のひとつとして健在なはずだ。ウォーレン・バフェットのように考えることは、それほどむずかしくないのである。 「投資は合理的であらねばならない」、肝に銘じます。 わからないものに投資してはいけないんですね。ついつい流されてしまいそうになりますが…。
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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.160〜161)より No.92 われわれは決して後ろを振り向かない。 われわれの頭に思い浮かぶのは、 多くのものが待ち受けている未来だけである。 ああしておけばよかったとくよくよ考えても、 過去を変えられるわけではない。 あなたは前を向いて生きるしかないのだ。 人生でもビジネスでも投資でも、ウォーレンは後悔というものをあまりしてこなかった。投資の世界では、買いそこねた株が急騰するなど、絶好の投資機会を逃すことは日常茶飯事である。
たとえば、処分した株の値段がその後右肩あがりで上昇していけば、数ヵ月間あなたは自分を責めつづけるだろう。逆に、処分し損ねた株の下落が止まらなければ、数年間あなたは自分と他人とを責めつづけるだろう。 これと同じことがビジネスの意思決定にもあてはまる。一〇〇の意思決定のうち一〇を失敗しただけで、あなたはミスについてくよくよと考え込み、最後には、必要な意思決定を先延ばしするようになってしまう。 投資の世界では、毎日毎日、新たな投資機会が山のように生まれている。だから、必要な教訓を学びとったあとは、いつまでもミスにこだわっていてはいけない。あなたがすべきなのは、学びとった教訓を今日の問題に適用することだ。 投資ゲームを戦う中では、絶好の機会を見逃すという失敗は無数に起こりうるが、こういう不作為のミスはあなたのふところをまったく痛めない。むしろあなたが注意するべきなのは、みずから行動を起こした際の作為のミスだ。この作為のミスを発見するためには、過去ではなく未来へ視線を向けておく必要がある。 投資したものについて、正しい投資をしているのかどうかを確認することが大切ですね。 投資対象が、今後も利益を生み続けるものであれば、現状維持(ホールド)、利益を生み出さないとわかったなら、できるだけ早く切るという行動が望まれます。 「必要な教訓を学びとったあとは、いつまでもミスにこだわっていてはいけない。あなたがすべきなのは、学びとった教訓を今日の問題に適用することだ」という言葉、肝に銘じます。
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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.154〜155)より No.90 やる意味のないことを、うまくやれても意味はない。 多くの人々は長年のあいだ、根源的経済性が低いビジネスのために、つまり、収益をあげられる見込みが低いビジネスのために、身を粉にして働きつづけている。
しかし、なぜ、自分の得にならないことを極める必要がある? 根源的経済性が低く、金銭的見返りを期待できないビジネスに打ち込み、上手に運営する方法を習得できたとしていったいなんの意味がある? 乗り込んだビジネス船に先行きがないと気づいたなら、思い切って船から飛び降り、豊穣の海へ向かう別の船を探したほうがよい。じり貧の泥船に乗って船長までのぼり詰めても、財政的な展望はまったく開けてこないのだから。 これと同じ経験をウォーレンはしている。〈バークシャー・ハサウェイ〉がある繊維会社に投資をしたときのことだ。この会社がどれだけ生産性を上げても、どれだけ技術革新を成し遂げても、どれだけ資本を注ぎ込んでも、アメリカ国内で生産を続けるかぎり、競合他社の安い海外生産品には太刀打ちできなかった。言葉を換えるなら、この会社はやる意味のないビジネスになってしまったわけだ。結局、ウォーレンは事業撤退という苦渋の決断をせさるを得なかった。 根源的経済性が低いビジネス(収益をあげられる見込みが低いビジネス)だとわかったら、たとえ損失を出しても、いつでも撤退できるようにしなければならないということですね。 解説文中の「じり貧の泥船に乗って船長までのぼり詰めても、財政的な展望はまったく開けてこないのだから」というたとえは、わかりやすく印象的ですね。 天才バフェットでも、繊維会社に投資して失敗した経験があるのですね。
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メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 『バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(P.153)より No.89 われわれ経営者は公平無私を肝に銘じるべきである。 公人として他者をあざむくような経営者は、 私人としてみずからをあざむく結果を招くことになるだろう。 社会に対して自分のミスを深く認められる経営者は、ミスから教訓を学びとる可能性が高い。逆に、自分のミスを誰かや何かのせいにしようとする経営者は、ほかの重要な事柄についてもみずからをあざむく可能性が高く、株主に対して正直な対応を行なう可能性は限りなく低い。
この傾向が顕著に見られるのは、企業会計の分野だ。一部の数字について虚偽記載を許容していると、最後には、すべての数字について許容するようになるわけだ。ウォーレンガ指摘するとおり、「“数字を出す”ことを常に約束する経営者は、いずれかの時点で“数字をごまかす”誘惑に駆られる」。 もちろん、数字をごまかした経営者はブタ箱行きになるが、悲しいかな、たいていの場合、粉飾決算が明るみに出るところまでには、株主が投じた資金はすっかり底を尽き、従業員が積み立てた年金も消えてなくなっている。 企業の粉飾決算などが明るみに出て初めて、一般投資家は知るのですから、知ったときにはもう遅すぎますよね。 どうしても誠実な企業を探し出さなくてはなりません。 現在の投資先選びの基準として、私は配当にも注目しています。 配当に関して、ジェレミー・シーゲル先生は「株式投資の未来」で次のように言っています。 参考資料:ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」P.157
株式が卓越したリターンを生む上で、配当がなくてはならないほど重要なのは、それが信頼の印となるからだ。配当が支払われていれば、決算にまちがいないことが投資家にもわかる。経営陣が会社は黒字だというとき、株主は、だれかれはばかることなくこういっていい。「金をみせてくれ!」金をみせてきた会社は、最高のリターンを達成してきた。 |





