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親5人を持つ苦労人

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 今回は、私の身近にいる、苦労人の話しである。
彼には、生みの親二人、そして育ての親3人がいる。実際、今は、育ての親3人は
既に逝去し、生みの父親一人がいるという。母親は不明だという。
 なんとも不思議な、話を途中まで聞いていて、その幼少時代、学生時代での親
達との、其々の親達への接し方、行き方、そして様々な葛藤等の様子が分かった。
 
 3歳の時に養子に出され、同じ県内の、2番目の親となる育ての親の方・家庭へ
と、当時の記憶があまりない中、映ることになった。生みの親は、諸藩の事情もあ
り、母親は離縁され、結果、母親の名前、顔を記憶することなく育ての親の元へ。
 
 その母親の顔も名前もわからない中、生みの父親はまだ健在であり、その実家
ともいうべき家族の方達とは今も親交があり、年1度は行き来するという。
 3歳にして、養子に出された、彼のその後の人生における苦しみというものは、想像
を絶するという感じである。
 いや、育ての親二人は、幸いにして、非常に子どもを可愛がり、それこそ生みの親
と全く同じか、いやそれ以上に可愛がり、貧しい生活の中ではあったが、本当の一人
息子と同じように面倒をみてもらったという。
 
 そんな、心温まる生活を続ける中で、悲劇ともいうべきものが起きた。5年後に、育
ての父親が、ある事故が原因で急死したことである。
 それからというもの、育ての母親のもとで、2年程が過ぎ去った頃、周囲の勧めもあ
ったのか、このまま親子2人で生活することも苦しさが増すばかりであったためか、つ
いに再婚することとなり、新しい父親を迎えることとなった。
 ここまでの話は、地方の田舎での、貧しい中にも大事に大事に育てられ、そして、途
中、父親の急死ということもあったが、母子二人で、幸せに暮らしてきたことは今でも
鮮明に覚えているという。
 
 問題は、これからである。新しい、彼にとって3番目の父親の登場以降、小中高時代
の、将に波乱万丈な、家庭内生活、学校生活、こどもながらの家事仕事、そして、養子
に出された当時から往来してきた生みの親の家族とのつながり・接し方、更には、当時
の、まわり近所から見られるの目や、友だち達からの見られ方、そして、どうしても3人目
の親ともなる、父親に対して、おとうさん、とも呼べないような毎日の生活の中の苦しみ、
というものは、平凡な生活を家族とともに のんびりと営んできた我々からすると、まさ
に想像もできないような、苦しく厳しい生活の連続であったという。
 
 確かに、彼の心の中の、人には言えないような当時の悩みやつらさ、というものは、ま
さに嘗てTVでも見た、おしんの話を聞いているようでもあった。
 生みの親の顔も知らず、今まで、結果的に合計5人の親を持つ彼の、その後の苦労話
は、また後ほど触れることにしたい。中国でも、これと同じような話というものは、同じように
存在するのだろうな・・・・・。?。

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