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ここひと月ほど、母の足の具合がとっても悪い。 両足とも感染症による異常なリンパ分泌を起こし、 ”ドラえもん”の足のように真ん丸く腫れ上がり、痛みと痒みと熱とリンパ液噴出で、 「なんか痛痒いな」と症状が出たかと思うや否や、あっという間に歩行すら儘ならなくなった。 それでも極度の出不精&医者嫌いの母は、なにかに口実を付けては医者に行こうとしない。 今日は顔が変だとか(いつも変)、今日は何処そこの誰かから電話が来るかもしれないとか、 なにかにつけては外出を拒み、しまいには”具合が悪い”と言って横になり起きようとしない。 (具合悪かったら尚更医者だが・・・笑) 足はパンパン、リンパ液ダラダラ、痛みと痒さと熱で眠るのも儘ならないまま。。。 病院には俺が連れて行く、アンタはただ俺の運転するクルマに乗せられて病院行くだけ。 と、何度言おうものが、絶対病院に行こうとはしない。 それでも食い下がる息子。。 すべては母の身を案じてのこと。。。 そんな母が策に溺れてこんなこと言った。 あたしゃこのとおりの足だから”美容院”にも行けなくて白髪も染められないのさ。 だからこんなみすぼらしい姿で、外なんか出れやしないよ。。 こんな酷い”頭”で病院なんか行けるもんか。。 そうさ、人様の前になんか出られやしないのさ、こんなお化けが。。。 ケッケッケッケ・・・ 本人は、この”言い訳”で病院に行かなくて済むと思ったらしいのだが、 そこを逆手にとって登場したのがカリスマ美容師かぶぶ(無免)だった。 即座にヘアカラーを買ってきて、母に有無を言わせず髪を染め、 やや跳ね出した毛先に軽くシャキシャキ鋏を入れ、 厚ぼったく膨らんだサイドを適度に梳いたらハイ出来上がり。 奥様、こんな感じでいかがでしょうか? では、早速出掛けましょうか♪♪ ・・と、そうでもしないと出掛けようともしない。。マジで・・ で、そんなこんなしながら、なんとか母を医者に連れて行ったら、 そこの初老の医者いわく、 「こんな酷いの、医者なって初めて診たよ・・・」 だから言わんこっちゃねーだろ!!! というわけで、外科処置と投薬による母の足の治療が始まった。。 当然、自力では通院できない状態なので、 お抱え運転手兼ヘルパーの僕がいつも一緒となる。 ただし出来る限り仕事に差し障りが出ないように、 昼だいぶ前から時間を割き直ちに出掛け、午後イチまでには戻れるようにする。(または仕事諦める・・) サンダルやスリッパさえ履いたり脱いだりするのも厳しい状態なので、それも介助する。 いつ治療が終わり、いつ待合室に出てくるかわからないので、 母の治療が済むまで僕も待合室で待機する。 文庫本読みながら。。 当初は連日。 しばらくして隔日。 やがて3日に一度。 そして現在週一の通院。。 いまではだいぶ状態も良くなり、そこそこ家事もこなせるまで回復しているが、 まだまだ治療としては初期段階で、これから本格的な治療に入るらしい。 そんな母の通院介助で、ふと気づかされたことがある。。 (そうか、、、そろそろ俺の番なんだな、、、) と。。。 僕の父という人間は、 だいぶ以前から神経痛やら膝の怪我やら心臓の持病やら糖尿やら目の手術やらと、 まさに病気のオンパレードで、それこそ現在に至るまで、 息子である僕の通院介助が必要な老人となっているのだが、これが母となると、 これまであまり現実味を帯びて思い描いたことが無かったのが正直なところ。 そう、、 父も爺様になれば、母も婆様になるのである。 頭では当然の如く分かっていたことなのだが、やはり現実味を帯びると違うもの。 そんな婆様になった母を連れて病院に付き添う息子の僕。。 (そうか、、、そろそろ俺の番なんだな、、、) と、思わずにはいられない。 遠い記憶、、 熱を出した幼い僕を、腹を壊した幼い僕を、 母はその背に負って何度医者を訪ねたことだろう。 あの頃我が家には自家用車などは無く、 歩き、バスに乗り、電車に乗り、そして歩きしながら、 医者を訪ね、またその帰路を繰り返す。 雨の日も、吹雪の夜も。。 僕が治るまで。。 (そうなんだよな、、、今度はもう、、俺が母を看る番なんだな、、、) 不意にそんなことを気づかされた、病院の待合室だった。 そこで何となくまわりを見渡すと、 そんな母子の姿を図らずも目の当たりにすることが多かった。 相当高齢であろう、車椅子に乗った老婆を押している初老の男性。 ものの見事に小さく背を丸めた老婆の肩を抱きながら、 自分自身も足元おぼつかない様子で付き添って行く、 やはり老齢に達してるであろう作業服姿の男性。 そう。 間違いなく彼らは親子なのだ。母と子なのだ。 やがては自分も歩む道、、、 と、そんな彼らを見るとも見ないとも、ただボンヤリ感じていた待合室。 ただし、そんな後先への不安や憂いといった問題提起らしきことを、ここで述べたいのではない。 もしこの記事を読む人が居れば、そこを勘違いしないでいただければ幸いに思う。 ただ、最近そんなことに気づいたということを、この場で呟いてみたかっただけなのだ。。 頭ではなく、実感として。。 父に加えること、今度は母に対して。。。 あ、そうそう、思い出した。。 これに遡ること、以前母との会話がうまく運ばなくなった時期があった。 なにやらこっちの言葉が届いてないというか、 話しかけてもとんでもない答えが返ってくるというか。。 いい加減不審に思って色々追求すると、 「・・実は片方の耳が何ヶ月も遠くなったままだ」 と、ポソリと漏らしたことがあった。 そのときも相当医者行きを愚図ったので、 やはりカリスマ美容師かぶぶ(無免)の登場となった。 そして大事に至らず簡単な処置で治癒。。 けど放っておくと、鼓膜が化膿崩壊するところだったという。。 やれやれ、、子供を病院に連れてくのも苦労するが、 老人を医者に診せるまでというのも本当に大変な”工夫”が必要である(笑) 親愛なる母へ、、 僕は時には酷い言い草を浴びせ、 愚図るアナタを強引に医者に連れていくかもしれませんが、 そのときは酷い息子だと怨んでもらって結構です。 アナタの息子は医者ではありませんが、どんな手を使ってでも、 アナタを医者に連れて行くことだけは出来ますので。。 そう、、 こうして僕が動けるうちは。。 いずれ長生きしてください。。 【余談】 この母が現在通院している病院にて、どうやら僕、 ”地元の著名な音楽家”だと本気で勘違い(思い込み?)されているらしい。。 しかもそこの看護士の娘が来春音大を受験するらしいのだが、 「どうか息子さんのご尽力で何とか推薦を・・・」 「レッスンをつけてやって下さい・・・」 みたいな話を治療中に相談されたという話を母に聞かされワロタ。。 今度待合室で、楽譜でも見ながら難しい顔して鉛筆持った片手でもフリフリしようかな(爆) ※「カリスマ無免許美容師と著名なエセ音楽家」でも題名よかったかも(ゲラゲラ)
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そっかぁ〜〜〜
音楽家な風貌なんだ〜(まぁ〜 想定内。。)
かぶぶお母様も・・家の母も・・
おばば様・・
この・・おばば様のお天気がなかなか・・やっかいな〜んだ
これが・・(解る・・解る・・( ^Д^ 。)( -v-。 )( ^Д^ 。)( -v- 。)ウンウン ・・)
で・・
自分も初老に気付く・・(40から・・そうなんだってね・・(*´;ェ;`*) うぅ・・・ )
いつか来た道を帰るような・・感覚。。
雪の日に・・父がわたしをおぶって・・病院へ行ったもん
そう言えば・・母は・・わたしの事を嫁と言い・・
良く出来た風に言ってるらしいが・・
とうの本人・・「はぁ〜?」 なんのことでしょ〜?みたいな日々を
送っています。。
母の理想なんだろうね。。(苦笑い。。)
でも・・ かぶぶちゃんはわたしとは・・違い・・本当に優しいので・・ poti☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪
な〜〜〜〜のだ〜♪ ^^
2010/10/5(火) 午後 10:47
↑
こめんと でかぁ〜!!
いつも失礼おば・・・(~_~;) にゃん♪
2010/10/5(火) 午後 10:48
>jasさま、
お晩でげ〜〜〜♪
そうそう、、「いつか来た道を帰る」、、わかりますなぁ〜・・
とくに母の通院介助をするようになってから、尚更ねぇ〜(笑)
けどまぁウチの母上は、まだまだ扱いやすい方なのかなぁ?
旨く騙したり煽ったり、時には可哀相だけど
ガツンと一喝すれば渋々でも腰上げてくれるしね。
今んとこ、大いなる工夫は必要だけど、
大変な苦労までは行ってないつもりでおりまする。。
世の中色んな親子の在り方があることでしょうけど、
うちもその色んな中のどれかです(笑)
音楽家には噴き出しました。
どこでどういう風にそうなったのかは存じませんが、
どうやら僕は、何処其処のコンサートホールやら文化施設等に
頻繁に出入りし、音楽コンクールの際には審査員席の常連だったりの
音楽家ということになってるみたいです(爆)
なので交響楽団率いて全国ツアーに出掛けてきます(笑)
potiありがとうございます〜☆
2010/10/6(水) 午前 1:27
>jasさま、
いいえいいえ♪
全然お構いなく(笑)
2010/10/6(水) 午前 1:28
記事・・・・・読んでいて、心が温かくなりました。
kabubuさんは、優しい息子さんですね。
『カリスマ美容師かぶぶ(無免)』なのに、有無を言わさずカット!
なんて、素敵な話なんでしょう(笑)
私も、肺炎になって、両親に抱かれて病院に行った覚えがあります。
今度は私の番か。
それにしても、エセ音楽家には、笑いました。
どこでどうなって、音楽家になったんでしょうか?
こうなったら、とことんダマしてほしいです♪
2010/10/7(木) 午後 0:56
>まーるん様、
こんばんは。
いえいえいえ、、
元来の親不孝者なので、せめて病院の付き添いくらいはと・・・(笑)
親の姿を見てると自分も歳とったなぁ〜と切に感じる今日この頃ッス。。
何故に音楽家にされてしまってるのかは謎です(笑)
そんなエセ音楽家、、
明日いよいよ週一の病院に登場します(爆爆)
2010/10/7(木) 午後 10:10
そっかぁ〜、かぶぶ兄さんって音楽家に見えるんや〜(大笑)
なんとなく、私の中でイメージが湧いてきたわ!
ん〜、かぶぶ兄さんってますます私の男友達とイメージがダブルよ!
私の場合、もう両親がいないし、父方のおじ、おばは全滅。
母方のおじは一人没。
段々と自分が年くってることを実感してるよ・・・最近は。
ああ、かぶぶ兄さんのお姿拝見したいもんですなぁ〜(^^)
2010/10/8(金) 午前 2:24
>ねこ姉〜♪
こんばんは。
ナゼ音楽家なのか良く分かりません(笑)
ちなみに今日も母の付き添いで病院行きましたが、
とくに妙なことには起きませんでした。
ホント歳実感しますね。。
ま・こんなもんなんだろな〜って暮らしてますが。。(笑)
僕の姿、今年庄内旅した時の記事に載せてますよ。確か5月の記事・・
当初、顔丸出ししてましたが、いまはボカしてます(笑)
2010/10/8(金) 午後 11:26
今まさに、ご両親のお世話をしているのですね。
カブブさん自身、何とか体調をやりくりしている中、立派です。
私も5年間、入院していた母を看病し続け・・・やり過ごせたかもしれない更年期に遭遇し・・・まだに通院しつつ看病しましたね。
周りの知人友人たちを見ると・・・娘が更年期に差し掛かる頃、両親の介護が始まるようです。
が、カブブさんの体調はいかがですか?
お仕事はそのまま継続しているのでしょうか?
すっかりご無沙汰しているので、ここはどこ??あなたはだれ???・・・浦島太郎子になっています。
近況報告というか、カブブさんの身辺調査を掛けないとね。
2010/10/30(土) 午前 0:17 [ A...U... ]
>A..U..様、
こんばんは。
ご無沙汰してました。
親の世話、、、
まあ、これも”人生の順番”なのでやらせてもらっています(笑)
いまのところ深刻な苦労らしき事態は抱え込んでいないつもりなので
何とかやっております。
僕についても、悠々余裕という訳ではございませんが、
何とかやっているつもりでもおりますのでご安心を(笑)
この度は、お気遣いいただき誠に恐縮です。
そちらもこれから本格的な冬。。
どうか御身体御自愛くださいませ。
2010/10/31(日) 午前 0:25