これから本会議での一般質問と答弁をご報告いたします。
本日は「1.災害対策とペット防災について」掲載いたします。
墨田区における人と動物との共生について
すみだ民主21のあそうあきこです。
私はこのたび「墨田区における人と動物との共生」につきまして
一般質問を行いたいと思います。
墨田区議会議員となってから、初めての質問となります。
まず、最初に申し上げておきたいことがございます。
私の政治姿勢の一つで「声を出せない人たちの願いを届けていく」
というものがございます。
このたび、私は「動物たちの命を守り、声を出せない動物たちの声を届けたい」
という区民の皆様の思いを届けるために、質問をさせていただきます。
また、私は「災害弱者の観点」から「乳幼児と妊婦の方に対するケア」と
「ペット防災」についても質問させていただきたいと思っております。
「動物愛護の精神を育み、動物の命を守っていくことは、動物が好きな方も嫌いな方も
精神的に安定した生活を送ることができる」
ということにつながっていくと思います。
決して、私が人間の命を軽んじているのではないということを、最初にお伝えし
質問に入らせていただきます。
では、通告に従い、山崎区長、久保教育長に質問いたします。
明快なご答弁を宜しくお願いいたします。
1.災害対策とペット防災について
最初に、災害弱者である【乳幼児と妊婦の方に対するケア】について質問いたします。
乳幼児を持つ母親の最大の要望は、「避難所においての授乳場所の確保」です。
災害に遭われた方によると・・・・・
○「避難時には気にもならなかったプライバシーの問題が日が経つにつれて
最大の関心ごとになってきた」
○「人目が気になって安心して授乳ができなかった」
○「子供が周りに迷惑をかけてしまわないか神経を使ってつらかった」
などが多い意見だそうです。
そこで、授乳、妊娠初期でつわりがひどい方や子供ルームなど
各用途に分けた専用部屋を各避難所に設けていただきたいと思います。
非災害時に、各避難所において配分しておけば可能ではないでしょうか。
部屋数がない場合は、仕切り等を工夫して個室を作っていただきたい
と思います。
墨田区の防災の取り組みの中において、乳飲み子や妊婦の方たちの問題
について、どのような形でケアしていく方向で考えているのか、お聞き
したいと思います。
次に、「墨田区におけるペット防災の取り組み」について質問いたします。
まずは、私が「東京都23区の中におけるペット防災の取り組み」を調査した中で
例として「新宿保健所の防災への取り組み」について説明いたします。
新宿区保健所は、区内における飼い主にペットの防災対策の冊子を配布し、
総合防災訓練の中で、動物救護所の設置訓練を行うなど、積極的に動物救護の観点から
避難所単位での動物救護の態勢作りを進めています。
本年は区内にある指定避難所に向けて、「動物救護ガイドライン」を作成しているそうです。
さて、墨田区においては、新宿区保健所のような飼い主にペットの防災対策の
冊子配布を行っているのか、お聞きしたいと思います。
墨田区においても、「飼い主に対してペットの防災対策」のみの冊子を作成し、
配布していただきたいのです。
配布場所の提案としては、区役所内だけでなく、墨田区の各駅、コンビニ、薬局、
病院等に冊子を設置することを求めます。
区役所ホームページにも、「ペット防災対策」に関する記事が掲載してありますが、
改善点や新しい情報収集に努め、更に詳しく付け加えられるようなコーナーに工夫
していくことも必要ではないでしょうか。
また、墨田区と墨田獣医師会は、「災害時における動物救護活動についての協定書」
を締結しています。
総合防災訓練の中でも動物救護所の設置訓練を行っていますが、動物救護の観点から
新宿区が取り組んでいる指定避難所に向けての「動物救護ガイドライン」を、墨田区
においても作成する予定はあるのか、お聞きしたいと思います。
墨田区においても、積極的に避難所単位での動物救護の態勢作りを進めていく方向性
を、検討していただきたいと思います。
墨田区と日本救助犬協会について質問いたします。
墨田区はNPO法人日本救助犬協会と平成19年3月29日に協定を結んでいます。
その件について質問いたします。
墨田区と協会の交流は、救助犬が平成18年6月に栃木県山中において、行方不明
となった墨田区内の小学生を発見したことから始まったと聞きました。
まさに命の尊さです。
その協定内容の締結に至るまでの過程、その後の区との取り組みについての
詳しい説明を求めます。
犬種や血統を問わず、一般家庭で飼われている犬でも適性さえあれば、飼い主自身
の訓練によって、災害救助犬になることができます。
現状では都内周辺においては計35頭が登録されています。
また、犬好きのお年寄りや子供たちとのふれあい活動を通じて、医療や福祉の一助
となることを目指しています。
墨田区の飼い犬においても、災害救助犬に成りうる可能性があります。
区民の方に広報などを通じて、情報を提供していくことも必要ではないでしょうか。
墨田区の災害においても、他の地区の災害の際にも活躍できる犬を育成していくこと
は、社会の中において動物との共生を考える上でも有効な手段ではないでしょうか。
また、墨田区内にも独自に活動を続けているボランティア団体が多数あります。
災害時には、多数のボランティアが駆けつけてくれることと存じます。
墨田区としても、動物ボランティア団体等と連携をはかりながら、来るべき災害に
備えていくべきであり、動物たちの命の尊重を考えていく必要があるのではないで
しょうか。ここで、墨田区において、災害時における動物救護ボランティアの受け
入れ態勢についてお聞きしたいと思います。
次に【ペット用の備蓄とペット一時預かりサービス】について質問いたします。
飼い主の責任において、ペットのしつけや非常時に持ち出すペットフードや
トイレ等の準備をすることは当然のことですが、墨田区においても動物救護に必要
なものを備蓄しておく必要があると思われます。
人間の備蓄状況においては、絶えず報告されていますが、ペットフードやトイレ砂
やトイレシート等の備蓄状況について、お聞きしたいと思います。また、災害時に、
ペットが飼い主と一緒に避難所に入れない場合、「ペットの一時預かりサービス」
などを行う予定があるのか、お聞きしたいと思います。
最後に、【災害時のトイレの問題】について提案いたします。
災害時は動物だけでなく人間のトイレの問題も、深刻な問題として絶えず
取り上げられてきています。
そこで、提案なのですが、ペットに常時使用しているトイレ用のペットシーツ
や固まる猫砂などは、緊急時においては、人間のトイレにも使用可能であると、
思われます。最近は、自然環境に配慮した、おからやヒノキなどでできた自然に
還せる猫砂がたくさんあります。小学校などの避難所に、それらを常備しておけば
トイレ不足解消にも役立つのではないかと思います。
高齢者とペットとの関係について
ニュースで、新潟県中越沖地震において、被災地の避難所や老人ホームを、
NPO法人「日本レスキュー協会」のセラピードッグたちが訪問したことを知りました。
震災でショックを受けた高齢者の方は、笑顔をなくしてしまったそうですが、訪問
した犬の頭をなでたり、犬のしぐさを見たりすることによって、自然な笑顔を取り
戻していったそうです。
過日に、墨田区議会議員として「新人研修」を受けた際に、墨田区の高齢者問題
において「高齢者の方が心身ともに健康的な毎日の生活を送ることによって、自然
ともたらされる恩恵に焦点をあてた施策」に取り組んでいくことの大切さに、改め
て気づかされました。そして、「病気の予防こそが、区民一人一人の生き生きとし
た生活に結びついていく」と学ばせていただきました。
高齢者とペットとの関係は、その施策を考える上でも、一助となるのではないでしょ
うか。墨田区における「高齢者と動物との取り組み」について、お答えいただきたい
と思います。
「ペットと自然災害」は問題が山積みであることと存じます。
災害時において、人命救助が第一に考えられなければならないことは
承知の上で申し上げています。
しかしながら、「声を出せないものたちの願いを届けていく」ことこそ、
本来の政治の役目でもあります。
緊急時ですので、大変混乱していることが予想されます。
だからこそ、災害時ではない時に冷静な頭で考え、様々な観点から災害について
命について考えていくことこそ、必要なことではないでしょうか。
続く・・・・・・・
『どうぶつたちに、ありがとう』 児玉小枝著 日本出版社
阪神淡路大震災に遭い神戸市内の公園に避難したある一人のおばちゃん。
おばちゃんと共に暮らした犬2頭と猫11匹との暮らしを綴ったフォトストーリー。
【追伸:阪神淡路大震災】
現在、前述したおばちゃんは神戸の自宅で7匹の猫と暮らしています。
大地震が起きるたび、おばちゃんは心を痛め、被災した方々の一日も早い
心の安定、復興を祈っておられるそうです。
本文中で印象的だったおばちゃんの言葉があります。
「この子らがおるから、こうして生きていられんねん」
守ってあげるつもりが、実は守られているのだという。
阪神淡路大震災が起こった時、私は学生でした。
尊い6400名あまりの人命が失われ、犬4300頭、猫5000匹(推定)が
被災したといわれています。
被災の厳しい現実を知るにつけ、自分に何ができるのか自問自答の繰り返しでした。
「嘆き悲しんでいるだけでは何も進まない。踏み出さなければ何も始まらない」
そう教えてくれたのは、児玉小枝さんの本でした。
『どうぶつたちに、ありがとう』における児玉小枝さんのあとがきの一部を引用いたします。
「被災者の方たちの中には、おばちゃんと同じように ''どうぶつがいたから
生きてこられた'' という人がたくさんおられました。
愛犬・愛猫とともに生きることで孤独を乗り越えたり、自殺を踏みとどまったり
した人も多く、どうぶつと暮らしている人に ''孤独死'' はなかったといいます」
これからも「災害対策とペット防災」についての研究を
深めていきたいと思います。
あそう あきこ
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