昨日に引き続いて、 《墨田区における猫のエサやり禁止看板》の質問について述べる。
★ 区民にとっての「区役所」とは!?
道路公園管理課、土木管理課、生活衛生課において、区役所内において
共通の情報が共有されておらず、ボランティアの方が困惑している
と相談を受けた。
「区民にとって区役所は一つ」である!
一つの課に相談に行って、また他の課へ問題点が回され、そこでもダメで
また他へと回されていく、というたらい回しの状態を無くすべきである。
中心となって取り組む課から、関連の各課へ絶えず情報を発信し続けていく
必要がある。
今後、各課の連携をはかり、情報の共有をしていくことが大切だと思われるが
その点に関してもお聞きしたい。
このことは、道路公園管理課だけの問題だけではない。一つのセクト主義に
陥るのではなくて、まずは率先して道路公園管理課からこの問題に対
して取り組み、そして他の課、生活衛生課などを巻き込んでいく
ことが必要である。
まず、出来ることからやっていくことが大切である。
区役所側から率先して行動を起こすべきである。
ニワトリが先か卵が先かの問題ではない。
墨田区政が目指している【協治 ガバナンス】とは、ボランティアも行政も
共に手を携えてやることではないのか。どちらが先に取り組むべきか逃げ
まわるのではなく、行政側から悪化した近隣関係を正常化に戻すために、
全力を尽くすことこそが公務員の使命である。
★区政への要望
以前、墨田区生活衛生課において「東京都のハルスプランにのっとり進
めていきたい」との答弁をいただいたが、墨田区内の「エサやり禁止の看板」
の現状を見る限り、ハルスプランを正しく理解していないものと思われる。
墨田区においても、ハルスプランの推進に努め「飼い主のいない猫との共生
支援事業の普及推進」を目指す看板を設置することを目指し、各町会とタイ
アップし、広く区民の中に地域猫の考えを知らしめる広報活動が何よりも大
切である。
「地域猫」を通じて、ご近所が助け合う社会が広がっていくことは、全ての
区民の方にとって最適な環境を作り出すことにもつながっていくと思う。
そのためにも、一般質問でも申し上げたが、港区が出している「まちの猫の問題」
や新宿区が出している「人と猫との調和のとれたまちづくり」のような全ての区民
への周知を目指し、【地域ねこ対策】啓発パンフレットを作って、区役所、駅など
へ設置してもらいたい。
墨田区民へ、東京都との施策として、墨田区としての姿勢を明確にするためにも
ぜひ作っていただきたい!山崎区長の見解をお聞きしたい。
東京都は昨年度から平成28年度にかけて、【東京都動物愛護管理推進計画】を
策定して、キーワード「家族の一員から地域の一員へ」のもと、動物愛護にかか
わる課題を計画化し、「動物愛護について取り組む施策」を次々に打ち出している。
墨田区においても、「環境保護と身近な動物保護がつながっていること」、
「動物を守っていくことは命の大切さを子供たちに、押し付けでなく自然と
身につけられる第一歩となること」を、訴えていくことが必要である。
そして同時に、動物を飼うことはいのちを預かることであり、そのいのちに
終生責任を持って大切に守っていくことが飼い主として絶対にかかせない重
大な点であることを知らせる啓蒙活動をしていくことが大切なことである。
【補 足:地域猫関連テレビ番組の紹介】
『「地域猫」のすすめ ― ノラ猫と上手につきあう方法 ―』
横浜市職員・地域猫発案者 黒澤泰著 (文芸社)
★NHK「解決!ご近所の底力」テーマ:【ニャンとかしたい 猫トラブル】
今年の5月30日にNHK番組「解決!ご近所の底力」で、テーマ
【ニャンとかしたい猫トラブル】が放送されていた。
中野区南台2丁目町会のみなさんが、お困りご近所として出演されていた
が、ご覧になったか?
番組内では、中野区南台2丁目町会内で、野良猫トラブルで困惑している
立場の方が「絶対に猫が許せない、イヤだ」と言い続けていた。
そして、猫のみならずエサをやっているボランティアの方たちへの憎しみ
も伴う状態であった。
番組では、それらの解決のために「住民の対立をどう乗り越えるか」と
いうことが議題としてあげられていた。
例として、猫嫌いと猫好きが和解して一緒に活動している町として、
横浜市西区が紹介されていた。
簡単に述べると、横浜市西区では、対立する住民の間に立つ、コーディネーター
としての役割を担ったのが、
「地域猫の生みの親」神奈川県福祉保健センターの黒澤泰さん である。
黒澤さんは「当事者だけの問題にせず、地域の問題にすること」で、
両者の和解に成功したという。
そして、町会など主催の会議を開いてもらい、その際に、好き嫌いの感情的な議
論にならないために「中間派」の住民を呼ぶことが大事と主張されていた。
理想の比率としては、「猫好き」が2割,「猫嫌い」が2割,「中間派」が6割の構成である。
さらに、嫌い派の怒りの矛先を、「猫そのもの」や「エサをやる住民」ではなく、
「被害そのものに向けることが大切」であるとする。
コーディネーターとして黒澤さんは、対立する両者を歩み寄らせることに成功し
地域猫活動をやろうという合意を作り出すことに成功したという。
現在、猫嫌いの住民も町の美化や地域のために一緒に活動に参加して、円滑な人間
関係が保たれているとのことである。
※NHK番組「解決!ご近所の底力」HPより記事引用
この番組を通して、猫が好きな人、嫌いな人、中間の人たちも交えて、顔を合わせ話し合う中で、解決策を見つけ出していくことが必要であると実感させられた。猫に対しての認識不足やコミュニケーション不足から、色々と誤解が生じるため、地域ぐるみで管理して、猫と共に生きることを目指すことがベストだと感じた。何よりも住民の理解を得られるように、工夫をしていくことが大切である。
Human and Animal Live Together in Harmony
HALTH(ハルス)〜人と動物の調和のとれた共生〜
東京都の行政施策として、野良猫だけでなく「人と動物との調和のとれた
共生社会の実現」を図る事を目的に、平成24年までの10年間に東京都、動物愛
護団体、都民等が共同して取り組む動物愛護に関する共通 指針として本計画が
策定されました。
その中に「飼い主のいない猫との共生支援事業」があります。
「飼い主のいない猫との共生モデルプラン(※注1)」に間に合わなかった
地域の方も、これから十分東京都の支援を 受けるチャンスがあります。
ハルスプランの具体的施策例(東京都福祉保健局健康安全室環境衛生課ホーム
ページより引用)
・地域における動物愛護の推進(飼い主のいない猫との共生支援事業など)
・専門的、広域的施策の拡充(動物シェルター機能の充実など)
・都民への情報、知識の提供及び支援(動物愛護教育の充実など)
・動物取扱業者への対応(販売時の飼い方指導の推進など)
・虐待、遺棄防止への取組(警察当局、都民等との連携など)
・人と動物との共通感染症の予防と蔓延防止(防疫体制の充実、強化など)
・脱走及び危害防止(飼い主への普及啓発など)
・非常災害時における動物愛護対策(動物救援活動マニュアルの整備など)
(※注1)「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」とは平成15年度(16年3月)
まで東京都の行政施策として行われたもので、「野良猫を排除せず地域の問題とし
てとらえ、猫も命あるものだという考え方で、その地域にお住まいの皆さんの合意
のもとに、地域で猫を適正に管理しながら共生していく」地域に対 して、モデル
プラン地区として認定し支援するものです。
野良猫を10匹程度、避妊去勢手術する他、猫の飼い主に対してきちんと飼育するよ
うチラシ配付をするなどの支援です。
住民だけでは、野良猫の手術の 為の捕獲や管理方法がわからない等、猫の習性など
に詳しい民間(ボランティア)団体の協力などを得ながら、「住民」「行政」「民間
団体」の3本の柱の協力で野良猫を確実に減らし、野良猫によるトラブルを減らして
行きます。
◎取材・協力
NPO法人ねこだすけ墨田支部「すみだ地域ねこの会」代表
東京都動物愛護推進員 庄司直子さん
◎参考資料
・新宿区保健所衛生課パンフレット
「人と猫との調和のとれたまちづくり(地域ねこ対策)」
・NPO法人ねこだすけ 「ねこ、なんでも百科」ファクトシート
・港区みなと保健所パンフレット「まちの猫問題」
・広報いちかわ 特集記事「飼い主のいない猫を考える」2007/5/19 No.1235
・広報みなと 記事:【不幸な猫を増やさないための「地域猫対策」】2006/9/21 No.1631
・広報しんじゅく 特集記事:「人と動物とが調和のとれたまちづくり」
2004/9/15 No.1755,2005/9/15 No.1791,2006/9/15 No.1827,2007/9/15 No.1863
・「東京都動物愛護管理推進計画」HP 東京都福祉保健局
あそう あきこ
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