次に「リサイクル型給食」を提案する。 北区はゴミ減量対策事業を積極的に展開している。 その中でも、北区赤羽小学校の総合的な学習の時間に《ゴミ調査隊が行く》 という授業がある。 “取り組みの内容” 学校給食で出た食べ残しや調理ゴミが堆肥に変わり、北区とつながりのある 群馬県の農家へ供給され、その堆肥を使って野菜や果物をつくり、再び給食の 献立に用いられるという、「リサイクル型学校給食」のシステムをとっている。 この取り組みにより、子どもたちが、実際に生ゴミから堆肥を作る体験をする ことにより、給食の食べ残しを減らし、野菜に対する親しみを持たせることに 成功した。 都会において、野菜が育つ様子を見ること、野菜を作る人のことを考える機会 があまりない。 墨田区の生ゴミ減量事業に関する取り組みとして、「生ゴミ堆肥講座」がある。 墨田区の学校で自校給食を実施している点からも、「リサイクル型給食」として、 給食で出る生ゴミを堆肥化し、墨田区と交流をはかっている、長野県や山形県な どの農村へ送り、作物に使用して収穫し、再び墨田区の学校に戻ってくるという 取り組みができるのではないか。 この「リサイクル型学校給食」を通じ、“子どもたちに食べ物を大切にする” きっかけを作りたいと思うが、見解を伺いたい。 赤羽小学校の取り組みの補足赤羽小学校ではコンポストを自校で消費する方法を模索し、樹木や花壇などに有
効利用することとした。 問題点として、学校給食の生ゴミからできるコンポストは高たんぱく質、高塩分 のため、そのまま散布はせずに、1ヶ月以上かけて発酵させ、土に対して1割程度 のコンポストを混ぜて、鉢や花壇に散布することが大切である。 〜取り組み例〜 ・ガーデニングクラブでは、土作りの段階でコンポストを生かし、キレイな花や 観葉植物を育てた。 ・心障学級と小学2年生は生活科の授業でさつまいもの苗を植えた。 収穫したさつまいもを、心障学級はさつま汁、2年生はふかしいもとスイート ポテトで、「おいもパーティー」と称し、自ら作って食べた。 作り方は栄養士の筆者が皮むきから、切り方、料理までをクラス全員に教えた。 ・小学4年生はヘチマを育てた。観察してから、ヘチマブラシを作成した。 ・小学5年生は社会科で米作りをした。収穫した後におにぎりを作った。 ・家庭科教諭はジャガイモ作りに利用した。 ・理科教諭は花や葉の観察に利用した。 この取り組みによって以下のことに成功した。 ★各教科でうまくコンポストを有効利用できた! ★全校生徒の「情操教育と環境教育」にも役立った! ★コンポストを介して近隣の幼稚園との地域交流が生まれた! ・幼稚園の駐車場を畑にして、赤羽小学校のコンポストに灰や鶏糞を 混ぜて、二次発酵させ肥料にした。 じゃがいも・大根・とうもろこし・ミニトマトなどを収穫した。 肥料には園児の家庭の野菜くず、幼稚園の落葉も含まれる。 ◎北区赤羽小学校HPhttp://www.kita-tky.ed.jp/~es16/(子供たちが堆肥を作った感想)
・残飯は汚いものだと思っていたけど、土に生まれ変わるなんてビックリした。 ・袋があたたかくなってきて、微生物やお日様の力ってすごいなって感じた。 ・完熟の堆肥ってサラサラで汚く感じないことにとても驚いた。 ・堆肥作りからムダなものは何もないんだなって思った。 ・残飯が学級菜園や花壇の肥料となって、また美味しいものが食べられるのは嬉しい。 調査活動を通じて、食べ物から必ずでるゴミを通じ、自分の問題があきらかになってきた。生ゴミの肥料化を通じて、子どもたちに食育、環境問題、給食から社会と世界を考える良いきっかけを作っていきたいと思う。給食の残飯を減らす栄養士の工夫やその取り組みについても調査活動を継続していく。◎参考文献『明日からの「子どもの食育」にすぐ役立つ本』「食生活」編集部・編 続く・・・ あそう あきこ
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