本日は「緑化推進費」の「緑化推進事業」全般の質問について述べる。
区民にとって、最も身近なことに眼を配って施策をほどこし、実行していくことが、
政治の役割であると思う。本日はそういった中での予算の取り扱いについて質問する。
〜緑化推進事業〜
日本が世界に誇る今西錦司先生の「すみわけ理論」ではないが、人間は動植物との共存、
自然との共生なくしては、人類の発展はありえないと思う。
アメリカでは、オバマの「グリーンニューディール」で、環境政策を通して、人類の生き
る道を模索しているのだと思う。
今回、墨田区で新しい環境施策として「すみだ環境区宣言の実施及び推進」「地球温暖化
対策地域推進計画の実践」「緑と生物の現況調査」を始めようとしている。
まず、「緑と生物の現況調査」の調査では、どういう体制で調査し、区民の協力とは具体
的にどういったものか伺いたい。
墨田区では、先進的に「緑化推進事業」や「雨水利用推進」を行なってきていることは評価
できるが、予算案発表資料によると、「緑被率が昭和48年に5.4パーセントで平成12
年には9.4パーセントに増加したが、区民が区内に緑が多くて快適な環境であると感じて
いない」とある。確かに現状を見る限りでは、「屋上緑化」や「壁面緑化」などが、区内で
はあまり進んでいないように思える。現段階における区内における緑化の状態を伺いたい。
そして、進んでいない理由はなぜか分析しているのか?
現在に至るまでに区が、どのように緑化に努力してきたのか伺いたい。
また、「区民・事業者・行政が一体となって緑づくりを進めるための仕組みづくり」において、
壁掛けや吊り下げタイプの鉢植えで、球面状に花の苗を植栽する「ハンギングバスケット」は
有効であると思う。庭が狭くても門の扉や塀などを有効活用して楽しむことができる「空中花壇」
を、墨田区内にもっと普及させていくべきだと考えているがその点についてはいかがか。
墨田区で「屋上緑化」や「壁面緑化」を通じて「緑化」を訴えていると思うが、アフターフォロー
態勢を整える必要があるのではないか。
「屋上緑化」に関するアンケートを見る限りでは、
問題点として「鳥が来て糞をする,虫が発生する,草取りせん定など」があげられている。
たしかに植物の手入れは根気が必要あり、緑に慣れない環境の中で、その手入れに孤軍奮闘
している状態も見受けられる。
当初の自然と親しみ楽しむという思いが薄れ、義務や辛い面ばかりが強調されてくると、
「緑を増やしたい」という素晴らしい思いが継続することが不可能になってきてしまう。
ぜひ、小さなことでも相談できるアフターフォロー態勢をもう少し整えていただきたい。
その点についても伺いたい。
〜環境施策「流山グリーンチェーン戦略」〜
私が昨年視察した、千葉県流山市が行なっている環境施策「流山グリーンチェーン戦略」
がある。流山市は全国で初の試みである「ヒートアイランド現象を抑制する緑化による森の
街づくり」を進めている。
「都心から一番近い森の街 流山」を目指している流山市の井崎市長が流山にある自然を
守り、緑を活かすことによって、開発で失った緑を回復する仕組みを考え出した。
この戦略は、つくばエクスプレス沿線整備の4つの区域内で、個々の開発事業における
「緑の価値」づくりの取り組みを支援し、その取り組みを連鎖させることで、その価値
は、個人的な枠組みを超えて、街全体の価値を高め、その影響が社会的な利益にまで及
ぶことを目指し、緑豊かな街全体の環境価値を創造することにある。
「流山市グリーンチェーン認定」というものがある。
緑の価値を指標化し、各開発事業をこの指標に基づいて評価し、市として緑化を奨励
するものであり、評価=「流山市グリーンチェーン認定」を受けることにより、個々
の事業価値を高めることができるとの考えに基づく。
緑の連鎖が「住環境の価値」を高めることを目指し、7つの指標を設置している。
指標1「道路表面の温度上昇抑制」、指標2「敷地間通風の確保」、指標3「道路面
からの放熱侵入抑制」、指標4「敷地内表面及び建物外壁の温度上昇抑制」、指標5
「排熱とCO2排出の抑制」、指標6「住戸断熱性能の確保」、指標7「住戸内通風
の確保」である。
この考え方を基に認定基準が設けられ、住宅ローンの金利優遇が受けられる。この
「グリーンチェーン認定」に適合した事業には、流山市から認定マークが交付され、
住宅建設や住宅販売などの業者は、この指標を満たしていることを住民にアピール
することで、販売力向上に活用、流山市はそれを奨励することで支援するというこ
とになっている。
昨年流山市を訪問した季節は夏だった。この取り組みが進んでいるせいもあり、市内
は緑があふれ、とても涼しく感じた。
流山市の取り組みを参考にして、墨田区にも「緑の量を増やし、緑を増やすためのス
ペースを確保」していきたいと思う。
地域温暖化が叫ばれ、これ以上の環境悪化はストップさせ、「災害に強い都市環境」
をつくるために努力していかなければならない。
その点について、担当の所感を伺いたい。
あそう あきこ
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