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「私はいてもたってもいられない、絵に描かなければ」
ピーター・ラビットの作者であるビアトリクス・ポターは、約140年前の封建的時代に 自立を目指して、絵を描いて生きていこうと決心した女性です。 かわいらしい絵の裏側に隠された彼女の悲しみ、困難な現実をたくましく生きぬいた 人生に感動いたしました。 ピーター・ラビットが世に出るまでの苦労や、せつなくも悲しい恋物語で彩られた、 映画「ミス・ポター」もぜひご覧下さいね。 (5)「読書」について今まで「読書の大切さ」について色々と言われてきたと思いますが「本はためになる」 「国語力がつく」といった理由だけで、読書が推進されてきたのではないはずです。 景気が悪化し、未来に夢を描けない平成の世において、子どものみならず大人達の心に、 色々な思いが交錯し、大きな痛手となっています。人生を楽しく自分らしく生きるために、 本の存在は大きな手助けとなり、自然と生きる力を育んでくれます。 ここで大事なことは、「本を読むこと」ではありません。 困難な状況に陥った時に、悲しみを少しでも和らげる手段として、孤立しがちな心を救う ためにも、本を読むことの幸せと喜びを、墨田区の子供たちに経験してほしい、物語を通じ て感受性豊かな人間に育ってほしい、と考えています。 まず、大人が子ども達に「なぜ本を読むことが必要なのか」を考えて、子ども達にわかりや すく伝えていく必要性があります。 しかしながら、現代の教育現場において、子ども達に「幸せな人生を送るために必要なもの」 として重要視されていることに、私は危機感を感じています。 受験戦争を勝ちぬき、友人達を押し退けることで得られる幸せは、果たして、本当に子ども達 の人生に実りを与えているものでしょうか。 本来の意味で教育とは、「子ども達に自分の力で、自分だけの人生を思いっきり悔いなく、 生き抜くために、大切なものを伝えるもの」であったはずです。 そこで、「なぜ現代の子ども達が本から遠ざかってしまったのか」どう考えているのか、 お聞かせいただきたいと思います。 また、「朝の十分間読書」が普及し、墨田区においても推進していると思いますが、子ども達 へ本の興味関心を高めるために、必要なことはどのようなことだと考えているのか所感を伺い たいと思います。 子ども達に、文字を読む習得をさせれば、本を自然と読むようには決してなりません。 本を読む上で肝心なのは、一文字一文字を読むことではなく、言葉をもとにして想像力を働かせ、 その内容を読解して、物語の展開についていくことです。 子ども達に、たくさんの本を読むことが大切ではなくて、想像力を働かせながら、ゆっくり本と 向き合うことを教えることが大切です。 そこで、小学校低学年には先生が本を朗読することによって、耳から聞く日本語の響きの美しさ を感じとり、たくさんの言葉と出会える時間とする。 高学年になるにしたがって、先生がおススメの本を紹介したり、自分自身の読書体験を語ったり、 本の選び方や様々な活用の仕方を伝授していく時間として、「朝の十分間」を有効活用していく べきではないかと考えますが、現在どのような方策をとられているのか、お答えいただきたいと 思います。 〜参考文献〜 ・『読む力は生きる力』脇 明子(著)岩波書店 ・『物語が生きる力を育てる』脇 明子(著)岩波書店 ・『子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)』エリーズ・ボールディング(著)こぐま社 ・『子どものこころとことばの育ち』 中川信子(著) 大月書店 ・『幼い子の文学』瀬田貞二(著)中公新書 ・『”ピーター・ラビット”の生みの親 ミス・ポターの夢をあきらめない人生』 伝農浩子(著)徳間書店 表現できないほどたくさんの感動を与え続けてくれた物語との出会いは、 私の心の中で、今でもずっと生き続けています。 独りの時間に自分自身と向き合うことの大切さを教えてくれたのも本でした。 『子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)』の著者エリーズ・ボールディングは、 「人間には孤独(ひとり)でいるときにしか起こらないある種の内的成長がある」 といい、一般的に考えれば、孤独はマイナスイメージをもちますが、 「孤独の時間を大切にすることは、自分の存在は一体何であるのか、自分の存在はこの 世界のどこにあるのかを感じることができ、子供の内面を成長させ、より豊かな人格形 成につながる」と主張しています。 二度と戻れない子ども時代のかけがえのない時間の大切さを、大人になったいま私は 痛切に実感しています。 だからこそ、豊かな感性を磨くためにも、子どもたちにたくさんの本と出会う機会を 増やすことが大切だと思います。 読書は自己と向き合う貴重な時間を持たせてくれます。独りの時間が子どもたちの心を 大きく飛翔させる、またとないチャンスに満ちあふれているのです。 文章を読み進めていくうちに、考える訓練が自ずと身につくので、本を読む子どもは、 短絡的には考えません。 本を通じて、誰かに教えてもらうのではなく、自身で答えを見つけ出す喜びも知ること もできます。 読書体験が多いほど、現実の困難が襲いかかってきた時に、悲観的になったとしても、 自分だけが苦しんでいるのではないと気づかされます。 傷ついた分だけ他者に対して優しく接することを学びます。そして、色々な考え方があ ること、世界には大勢の人々がそれぞれの立場で頑張って生きていることなど、たくさ んの気づきや発見を本から得ることができます。 読書を通じて、他者の心を思いやる共感理解、美しいものに素直に感動できる豊かな感 受性を育むことができるのではないでしょうか。 高校時代は演劇部の友人と朗読を行なったり、大学時代は年の離れた従妹や子どもたちに 絵本、紙芝居、人形劇を行なったりしながら、私は本とずっと離れることなく過ごしてき ました。 きっと、これから先も私の人生が続く限り、本は私の心の拠り所として存在し続けてくれ ることでしょう。 平成21年度 墨田区議会 第3回定例会“ 9月9日(水)”墨田区議会映像中継(録画中継)です。私の一般質問をご覧になれます。本会議(9月9日)における私の一般質問録画中継がご覧になれます!↓http://www.gikaitv.net/dvl-sumida/2.htmlあそう あきこ
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