思い出草とも呼ばれる紫苑が咲きみだれる季節となりました。
『今昔物語』にも登場し、『源氏物語』で秋好中宮が庭に植えたのもこの花ですね。
祖母が庭に植えた紫苑がいっせいに咲くたびに、色々な思いが交錯します。
季節の変わり目ですので、くれぐれも体調に気をつけてくださいね。
一般質問 本文掲載
私は今年の予算委員会においても「児童虐待問題」について取り上げました。その後も連日ニュースにおいて、日本各地において大変悲しい状態の子どもの話が続いています。
2004年 児童虐待防止法成立し改正された後も、全国の児童相談所においての相談件数が増え続け、2008年 全国の児童相談所が対応した児童虐待件数は4万2,664件で過去最多を記録し、2009年に全国の警察が摘発した児童虐待の事件は335件です。
2009年4月施行の改正児童福祉法によって、保健師や助産師が乳児のいる全家庭を訪問し、問題があれば養育家庭に対する訪問を市町村に義務付けた。墨田区内の養育支援家庭の訪問事業は今年の4月から開始されました。
親とのスキンシップの大切さを啓蒙することの大切さ、親と子の安定した愛着関係を育むことができる支援が求められ、墨田区においても、新生児訪問100パーセント実施を目指し、乳幼児虐待の早期発見に努め、きめ細やかな産後サービスの充実、育児に対する悩みに対し、耳を傾けることが最重要課題です。現段階において、墨田区で育児をする親、育っていく子どもたちの全てが、健康で文化的な生活を営むために、行政としてサポートするべき点、改善すべき点について、区の見解をお聞きしたい。
虐待は子どもの人権侵害であり、その人権を守ることは周囲の義務であることを再認識し、複数の機関が情報を開示し連携していくことは、被害者の最たるプライバシー保護につながっていく。墨田区における「要保護児童対策地域協議会」の現在の体制はどうなっているのか、進捗状況と今後更に強化していく方向性でいるのかを伺いたい。
日本社会において、弱者保護の文化構築が求められていることの必要性を切に感じています。注意深く乳幼児の心の問題を早期発見し、親子関係の調整をすることは、その後に引き起こされる可能性がある精神的な病気の予防、自殺予防にもつながっていく。
「虐待の世代間連鎖」も指摘されますが、虐待された経験を持つ者が虐待をする親となる割合は3割、残りの7割は悲しい連鎖を断ち切ることができます。
社会福祉学博士、臨床ソーシャルワーカーのヘネシー・澄子氏は「0歳から5歳までに母と子の愛着関係が持てない場合に引き起こされる反応性愛着障害が、現代社会が抱える問題である不登校や引きこもり、青少年の非行にもつながっている」と指摘されている。
不登校の生徒や非行少年の背後には、虐待が潜む可能性があり、決して見逃してはならないことである。墨田区においても「スクールカウンセラーの全小中学校配置」により、子どもたちの心のケアに効果が出てきた面があり、今後も専門家との連携はかかせないものであることがわかる。
そこで、受診するには勇気がいる小児精神科の医師を学校に配置することも必要ではないかと考えますが、その点についてはいかがか。医師も含めた子どもに関わる人たちのネットワーク作り「地域の援助網の促進」は、全ての子供たちが生きやすい方向性をサポートしていくことにつながる。「思春期虐待の発見の仕組づくり」が重要であり、区としてどう考えているのか伺いたい。
今後の日本社会の課題は「絶えず襲いかかる恐怖と闘い、自己を肯定し愛することができる社会人を育成していくこと」です。学校教育の中でも、「生き延びる力と人と関われる力を育成していくこと」が大きなテーマとなってくる。だからこそ、墨田区としても「子どもの将来を考えた継続的な支援体制の整備」が急務であり、真剣に考えていただきたいと思うが区の見解をお聞きしたい。
一般質問報告は続く・・・・・
〜参考文献〜
・『子を愛せない母 母を拒否する子』へネシー 澄子(著)学習研究社
・ 『DVと虐待―「家族の暴力」に援助者ができること』信田さよ子(著)医学書院
・ 『子ども虐待という第四の発達障害』杉山登志郎(著)学研
・『若者の心の病 思春期内科の現場から』森 崇(著) 高文研
・『愛されたい」を拒絶される子どもたち』椎名篤子(著)大和書房
・『心に傷をうけた人の心のケア―PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を起こさないために』
クラウディア・ハーバート(著)保健同人社
・『隠された児童虐待―PTSD・依存症の発症メカニズムと効果的なトラウマセラピー』
鈴木健治(著)文芸社
・『殺さないで 児童虐待という犯罪』毎日新聞社児童虐待班(著)中央法規
・『インナーマザー あなたを責め続ける心の中の「お母さん」』斎藤学(著)新講社
・『アダルトチルドレンと家族』斎藤学(著)学陽書房
・『「家族」という名の孤独』斎藤学(著)講談社
・『「自分のために生きていける」ということ』斎藤学(著)大和書房
・『「家族」はこわい』斎藤学(著)日本経済新聞社