久しぶりに感動した詩集に出会いました!
「人生いつだってこれから。誰にも朝は必ずやってくる (柴田トヨ)」
柴田トヨさんが紡がれたステキな言葉たちです。
「あなたに Ⅰ」 柴田 トヨ
出来ないからって
いじけていてはダメ
私だって 九十六年間
出来なかった事は
山ほどある
父母への孝行
子供の教育
数々の習いごと
でも努力はしたのよ
精いっぱい
ねぇ それが
大事じゃないかしら
さあ 立ちあがって
何かをつかむのよ
悔いを
残さないために
◎出典:平成19年7月「あなたにⅠ」 詩集『くじけないで』 柴田トヨ(飛鳥新社)
「空」 柴田 トヨ
さびしくなったら
私 空を見るの
家族のような雲
日本地図のような雲
追いかけっこを
している雲たちがいる
みんな何処へ
流れていくのかしら
夕暮れには茜雲
夜には満天星
あなたにも空を見上げるゆとりが
必要よ
◎出典:平成21年1月「空」詩集『くじけないで』 柴田トヨ(飛鳥新社)より
「秘 密」 柴田 トヨ
私ね 死にたいって
思ったことが
何度もあったの
でも 詩を作り始めて
多くの人に励まされ
今はもう
泣きごとは言わない
九十八歳でも
恋はするのよ
夢だってみるの
雲にだって乗りたいわ
◎出典:平成22年2月「秘密」 詩集『くじけないで』 柴田トヨ(飛鳥新社)
今の私の心にピッタリあった詩がたくさんでした。
今回は3作品をご紹介しました。
ぜひ、皆さん他の作品もゆっくりと読んでみてください!
最近ゆっくりと空も見上げていなかったなと気づかされ、
読みながら「涙」があふれでてきました・・・・・・。
気弱にもなっていたのですが、トヨさんに背中を押されて
勇気づけられました。
もしかしたら・・・・・、四苦八苦だなと思えた次の瞬間には、
ラッキーがすぐそこまできている前兆なのかな!?
乗り越えることができない課題は、人生においてないということでしょうか。
渦中にいると見えないことも、あと10年くらいしたら良い思い出に
なるのかもしれませんね。
まだ実感することはなかなかできず、グダグダと悩みがちな私ですが、
悩んでどん底まで落ちかけた瞬間に、いつも心躍るような素晴らしい
出会いがあります。
トヨさんの珠玉の言葉たちは、私の人生の岐路であるこの時期に、
心の栄養となって心の隅々まで降り注がれ、いま私の心は温かい
気持ちでいっぱいになりました。
本当に有難い事だと思います。
柴田トヨさんは98歳です。
90歳を過ぎてから詩作を始められたそうです。
本当にすてきなトヨさん!!私はファンになりました。
夢を持つことのすばらしさ 
色々なことがあっても歩みを止めずに続けていったからこそ、
夢が実現されたのだと思います!
世界中の人に読んでもらいたい詩ですね!
私もトヨさんのように年を重ねていけたらいいなと思いました。
ぜひ、皆さんにも読んでいただきたいなと思いまして、ご紹介いたしました。
詩集『くじけないで』には、産経新聞「朝の詩(うた)」に掲載された詩(35点)と
下野新聞に掲載(3作品)、未発表作品(4作)の計42作品が収録されています。
産経新聞「朝の詩」の選者でもあり、私の敬愛する詩人 新川和江さんが
次のように序文を書いています。(詩集より序文を引用)
トヨさんのように生きて行こう
この詩集は、もうすぐ百歳になろうとしている栃木県在住の柴田トヨさんの処女作品集です。
トヨさんの詩を待ちかねているのは、産経新聞「朝の詩」の読者の皆さんばかりでなく、じつ
は、真っ先に選者であるわたくしなのです。 たくさんの応募ハガキの中から、トヨさんの詩が
ひょっこり顔を出すと、 いい風に吹かれたみたいに、さわやかな気分になるのです。
ああ、わたくしも、「トヨさんのように生きて行こう」と、誰に会うわけでもないのに、毎朝鏡に向
かって、うすく口紅をさします。そう、トヨさんを真似て生きて行くわたくしに、会うために、です。
今もなお、みずみずしい感性をお持ちでいらっしゃるとは、なんと素晴らしいことでしょう。
専門の詩人の世界においても、それはきわめて稀なことです。
こうしてまとめられたトヨさんの詩集を、いつも座右に置いて、一日一日の心の糧をいただくこ
とにいたします。
ありがとうございます。わたくしたち女性のすてきな先輩、男性たちのたのもしいお母様、
柴田トヨさん。
詩人・「朝の詩」選者 新川和江
柴田 トヨ (しばた・とよ)
1911(明治44)年6月26日 栃木市に生まれる。
裕福な米穀商の一人娘だったが、十代の頃に家が傾き、料理屋などへ奉公に出る。
33歳のとき、調理師の柴田曳吉と結婚。翌年、健一を授かる。
曳吉とは1992(平成4)年、死別。以来、宇都宮市内で一人暮らし。
趣味=若い頃は読書、映画・歌謡曲鑑賞。熟年時代は日本舞踊。現在は詩作。
好物=いなり寿司、里芋などの野菜の煮物。
好きな俳優=長谷川一夫、山本富士子、八千草薫、市原悦子、水谷豊。
好きなテレビ=「家政婦は見た!」、「相棒」シリーズなど。
夢=自分の詩集が翻訳され、世界中の人に読んでもらうこと。同郷の作曲家、船村徹に
詩集を読んでもらうこと。
※飛鳥新社HP(柴田 トヨさんがメディアで紹介された記事が出ています)
トヨさんの詩はいつも夜やテレビを見ている時に生まれるので、
枕元にいつも鉛筆とメモ帳を置いてあるとのことでした。
毎週土曜日に様子を見に来る息子さんに見せて、朗読して書き
直し、詩を完成させるとのことです。
トヨさんの詩に「コタツで詩を書く」という一文がありました。
私もいまコタツ(寒くて今年すでに出しました)でブログを作成
しているので、トヨさんを身近に感じました。
私はパソコンで文章を書いているので、鉛筆とご無沙汰だなぁと思いました。
もちろんメモは筆記ですが、シャーペンだなぁと思い、私も久しぶりに
原稿用紙に鉛筆で書いてみようかなぁ・・・・・。
ふいに、祖母のことを思い出しました。
晩年の祖母は詩を作り、ラジオが好きだったなと、ちょっぴり悲しくなって
きましたが、トヨさんの言葉に励まされ、明日もがんばろうと思います。
おやすみなさい。