風と共に去りぬ「GONE WITH THE WIND」
Tomorrow is another day
明日に望みを託して
「風と共に去りぬ」のモノローグで、ヒロインのスカーレット・オハラが、
タラの赤い土にたくましく誓う情景と共に有名な言葉ですね。
1936年に発表されたマーガレット・ミッチェル作のベストセラー小説が、
1939年にハリウッドで映画化されてから70年以上が過ぎましたが、こ
の作品には色あせない魅力がありますね。
物語の中で展開されていく南北戦争とジョージア州タラの大地主オハラ家の
豊かな暮らしが前半で印象的でした。
オハラ家はアイルランドからの移民で、故郷のジョージア州のタラもアイ
ルランドの象徴的地名にちなんだものだそうです。
物語はどんどん展開していきます。
令嬢スカーレットが、戦争に負けて食べ物にも事欠くようになり、生まれ
て初めて絶望に陥ります。
そのことは、スカーレットがひもじいあまり、自分の畑で土がついたままの
ニンジンを見つけて喜び、食らいついたシーンによく表わされていますね。
前半のラストを飾る印象的な名セリフ!
As God is my witness,I’ll never be hungry again!
神様に誓います。二度と飢えに泣きません!
どんな境遇であっても気高さを忘れず、流されず、逃避することも
せずに、立ち向かっていくことを決意しますね。
本当にすごいなと感じました。
「風と共に去りぬ」と私
私が初めてこの映画を見たのは、たしか小学5〜6年頃だったと思います。
その時の衝撃は今も忘れられません。
私は何回この映画を鑑賞したかわかりません。
ちなみに一番最初に買ってもらった映画のビデオは『若草物語』でした。
『若草物語』と『風と共に去りぬ』は、見すぎてテープをダメにしてし
まったほどです。
映画を見た後に原作小説を読んだので、私の中で映画と作品は同一のイ
メージになっています。
子どもの頃は、スカーレット・オハラの激しい性格と目まぐるしく移り
変わる波乱万丈の人生にビックリし、現実では経験できないことの連続
だったので、とても驚いたことをよく覚えています。
自己主張がハッキリとでき、苦難に遭ってもめげない、激しい恋愛の連
続のスカーレットは憧れの存在でありましたが、身近にいたら敬遠した
い存在かもしれないと思っていました。
どちらかというと、小学生の時はスカーレットの我がままにうんざりす
る場面が多々あったので、彼女の従妹メラニーの方に感情移入すること
ができました。
物語はスカーレットの人生と情熱的なレット・バトラーとの恋愛が彩っ
ていますね。
都合よくレットがスカーレットの前に現われたりして、色々と話は進ん
でいくわけですが、本と同様に映画も自分の心の変化により、年代が変
わるにつれて、作品の中で感情移入できる場面が変化していきました。
子どもの頃に驚いたスカーレットの強い生き方に、少しずつ惹かれてい
る自分に気づいた瞬間は自分でもビックリしました。
スカーレットの自分勝手な論理にうんざりする感想も残っていますが、
彼女のたくましさに前向きに生きようとする姿勢に感銘を受けました。
自分の人生はたった一度きりですが、物語の中ではどんな立場にでもな
れる、どんな場所にでも行くことができます。
たくさんの物語を知れば知るほどに、私の心の中にそれぞれの登場人物
たちの思いや考えが蓄積され、色々な場面において私を助けてくれます。
そして、それぞれが自分の立場の中で悩みながら生きていることを実感
し、自分だけが苦しいのではないと知ることができます。
同じような理由で悩んでいたり、勇気を出して踏み出そうともがいてい
るところに共感をおぼえて心強くなります。
改めてイマジネーションを磨くことの大切さを切に感じます。
あそう あきこ
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