祖 先/家 族
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未曾有の経済危機が叫ばれている今日、歴史の教訓から学んでいくことが大切です。先人の知恵を生かしていくべきです。戦後の混乱期を救った男がいました・・・その名は江澤省三。私の祖母(麻生秀子)の叔父です。すでに鬼籍に入られている方です。後年、「日本経済新聞」(全国版)に、以下のような文が載りました。「日本経済新聞」(平成5年11月25日)【交遊抄】(《我らが「おやじ」》(文:広瀬信男)よりその人を今は「親父(おやじ)」と呼び三ヵ月に一回、東京で囲む会を開いている。
メンバーは親父が東京中小企業投資育成会社の初代会長を務めていた時、最初に出資を 受けた経営者の面々。中峰弘トーイン会長が主幹事、私と酒井喜八トーイン監査役がい わばサブ幹事で常連六人がざっくばらんに話を交わす。 親父は大蔵省の金融局長銀行局長、日本銀行理事などを歴任し、東京中小企業投資 育成会社を創設した。出資を得るため六三年に面談したのが出会いである。 親父は社長の能力を見極め会社を評価したので審査は厳しい。 国家試験に、合格したという心境で、六五年なってようやく転換社債を発行できた。 親父は厳しい審査を通り抜けた投資先同士が連携し助け合う場として「そだとう会」 を六四年に設けた。今の囲む会はその会の中の有志の集まりである。発言は常に慎重。 大蔵省時代に新円切り替えを巡ってGHQとやりあっただけにファイトがあり、知識、 経験も豊かだ。 「正直に働け、働け、よそ見をするな」というのが親父の口癖。 高度成長期にもバブル期にも土地や不動産に目を向けずに本業を貫くよう我々に諭した。 土地は希少だから値段は上るけれども、それで事業が大きく伸びはしないというのだ。 土地を買った人には「君は何を考えているんだ」と声を荒らげて怒った。 口癖を色紙に書いて主幹事の中峰氏に皆、手渡していた。 私にも下さいと言ったら「おまえはよそ見しないからいい」との返事。 静岡県内にある玩具(がんぐ)会社の救済を親父から頼まれた時、採算に合わないと 断ったことがあるからだろう。 親父は代わりに西郷隆盛の言である「敬天愛人」の色紙をくれた。 西郷隆盛像(上野公園) 私は、今の自動車部品に魚群探知機と玩具を加えた三つの事業を経営の柱としたかった。 四八年の創業から自動車部品しか手掛けないままこの六月、会長を退いたが、よそ見を せずによかった。 親父の名前は江澤省三、九十一歳である。(ひろせ・のぶお=日本プラスト会長) 「正直に働け、働け、よそ見をするな」 江澤省三時代が人を創る。歴史が人を創り出す。世の中が危機であるからこそ、その危機を救うべく英知を結集して乗り切ることが肝要です。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」。皆で原点に立ち帰り、相互扶助の精神で共に手を携えて難局を乗り切ることが大切です。それが国民の願いであると思います。◎日本銀行http://www.boj.or.jp/◎日本銀行(バーチャル見学ツアー)http://www.boj.or.jp/tour/◎日本プラスト株式会社http://www.n-plast.co.jp/index.html◎鹿児島県歴史資料センター 黎明館http://www.pref.kagoshima.jp/reimeikan/あそう あきこ
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