あそうあきこの活動日記

【無所属】元 墨田区議会議員あそうあきこの活動情報「レッツトライ!すみだ」

児童虐待/DV

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

児童虐待防止推進月間

 
皆さん、11月は児童虐待防止推進月間です!
 
 
 〜お知らせ〜
 
「在宅子育て支援事業案内」(墨田区子育て支援総合センター)
ができました。 ぜひ、ご活用ください!
 
イメージ 1
 
 

☆ みんなで防ごう児童虐待 〜児童虐待防止講演会〜

 虐待による痛ましい事件が連日のように報道され、子どもへの虐待が大きな社会問題
となっています。虐待事件の件数は年々増加傾向にあり、墨田区も例外ではありません。
 平成22年7月に起きた虐待死事件からもわかるように、子どもへの虐待を防ぐためには、
地域や関係機関の連携が必要です。
 
地域は何をすべきなのか、関係機関でどう連携していけばよいのか。
ひとりひとりが考える機会にしてみませんか?(チラシより記事引用)
 
講演会 日時:平成22年11月9日(火)午後3時から5時
 
場所:すみだリバーサイドホール
墨田区吾妻橋一丁目23番20号  電話:03−5608−6430
 
講師:玉井邦夫氏(大正大学人間学部心理学科教授)
 
【問い合わせ・申し込み先】
当日参加も可能です。
墨田区子育て支援総合センター 
電話:03−5630−6351 FAX:03−5630−6352
 


 
2010年11月4日 読売新聞 より
 
連載 虐待防止これから
(上)家庭支援 行政と住民協力
 
訪問重ねて「進行」抑える
 児童虐待防止法が2000年に施行されて10年。児童虐待の通報が急増するなど関心は高まってきたが、虐待の予防、虐待を受けた子どものケア、再発防止などの分野は今も対策が遅れている。子どもが命を落とすケースも後を絶たない。今月は児童虐待防止推進月間。解決の道を探った。
 
 5年前の初夏、関西のある市で虐待問題を担当する「家庭児童相談室」の女性職員(58)は、児童相談所から連絡を受けた。「2人の幼い子が裸でうろついているとの通報があった。確認を」。家族が住むアパートの部屋を訪ねると、生ごみがあふれ、床が見えない。2歳と1歳の子どもは紙おむつ一枚の姿だった。
 
 母親は「家事に手が回らない」といい、子どもたちはやせ気味で、長い間、風呂に入っていない様子だ。家計は内縁の夫の収入が頼みだが、安定した働き口がなく不安定だった。市はネグレクト(養育放棄)に当たるとして、この職員や保健師、保育士らで見守ることに決めた。
 
 子どもは保育所に入れた。登園の度にシャワーを浴びさせ、汚れた服を替えさせた。あざの有無や体重もチェックし、給食もきちんと取らせる。家にも月1、2回は訪問し、掃除も手伝ってきた。しかし、きれいになった部屋は、すぐごみにうずもれる。上の子が小学校に入った今も母親は家事をしない。職員は「子どもに自立の方法を教えるしかないのか」とため息をつく。
 
 虐待が疑われ、支援が必要な家庭は、この市で400を超えている。職員は「人口が同じ規模の自治体に比べ、数が多い」と話す。虐待問題に専従するのは10人足らずだ。
 この職員は、うち180家庭にかかわる。連日、訪問を繰り返すが、半数はほとんど回れない。保護者と会えても、「帰れ」などと冷たくあしらわれることも多い。
 
 新たな通報が入れば、厚生労働省の指針に基づき、48時間以内に子どもの安全確認に行かなくてはならない。夜、携帯電話が鳴ると、「担当する子どもに何かあったのか」と心配する。多忙で緊張を強いられるため、心労による円形脱毛症にもなった。
 
 ここ数年、全国の児童相談所で年間に受け付ける相談数は約4万件。うち、子どもが児童養護施設や里親らに引き取られるケースは約1割。緊急度が低いとの判断で、在宅で児童相談所や市町村が対応したケースが大半だ。
 
 在宅での支援の意義は、親子の関係を断ち切ることなく、虐待の進行を抑えることにある。このため、児童相談所と保健所、学校などが連携して親子を支えていこうと、「子どもを守る地域ネットワーク」が、ほぼすべての自治体で設置されている。
 
 しかし、3割の自治体ではネットワークが機能せず、虐待事例ごとに対応策を検討するまでには至っていない。個別に援助方針を立てていても、各行政機関は日々の業務に追われ、手厚い支援を行うのは難しいのが現状だ。
 
 住民に研修を実施し、虐待のリスクを抱える家庭をボランティアで訪問する体制づくりに取り組む自治体も目立っている。
 例えば大阪市。ある女性ボランティア(62)は、区の虐待担当職員、保健師と役割を分担して複数の家庭を週1回訪問している。保健師は子どもの発育状況を確認し、職員は時には厳しく親を指導。ボランティアは「近所のおばさん」の立場で、ひたすら親の話の聞き役を務める。東京都足立区では、ボランティアが食事作りや洗濯、掃除を手伝う。養育が困難な家庭の子どもをボランティアの家で短期間、宿泊させる制度もある。
 こうした身近で細やかな支援が再発防止に欠かせない。児童虐待防止協会(大阪市)の相談員、白山真知子さんは、「子育てが難しい家庭を行政だけでなく、地域で支えていく仕組みづくりが、今後の虐待防止策に強く求められる」と話している。
 
児童虐待防止推進月間 
2000年11月に児童虐待防止法が施行されたことにちなみ、国が集中的に啓発活動を行っている月間。虐待防止の目印であるオレンジ色のリボンは、04年に栃木県小山市で幼い兄弟が虐待で死亡した事件を受け、市民グループが考案し、使い始めた。
オレンジリボン運動の公式サイトは、http://www.orangeribbon.jp/
 
 世代超えて連鎖させない
 児童虐待問題の専門機関である「子どもの虹情報研修センター」(横浜市)のセンター長、小林美智子さんに、児童虐待防止法施行から10年間の成果と課題について聞いた。
 虐待への認識が広まったのは最も大きな成果だろう。体罰によるしつけはよくないとの考えも浸透しつつある。同時に、貧困やひとり親、親の病気など子育てに様々な困難を抱えている家庭への支援が必要との考えも広がってきた。
 
 児童相談所の虐待の相談対応件数は10年で2・5倍に増えた。児童相談所を中心に、虐待を発見し、子どもを保護する仕組みが整ってきた。とはいえ体制は十分ではなく、行政は虐待に対応するための人材をもっと投入するべきだ。
 死亡事例は50〜60例前後で推移しており減っていない。死亡事例の6割が0歳児、うち生後1か月未満の乳児が7割近くに達していることから、産前産後のころから虐待予防に力を入れる必要がある。
 早期発見と初期対応の体制づくりに比べ、虐待の予防と再発防止については、ほとんど手つかずだと言っていい。
 
 今後は、世代間の連鎖をなくすことに焦点を当てた施策が重要になる。虐待をした親を調査すると、子どもの頃に虐待を受けていた場合がほとんど。虐待をした親の再発予防に力を入れるとともに、虐待を受けた子どもたちの心の傷の回復に力を入れるべきだ。
 
 それには、子どもに人との信頼関係を築く体験をさせ、「自分は生きる価値がある存在だ」という自尊心を持てるようにすることが大切だ。児童養護施設など虐待から保護された子どもが生活する場所はもちろん、保育所や幼稚園、学校、近所の人など子どもが日常接する人たちが、子どもとのかかわりを大切にすることが求められている。目指すのは、子どもを大切にする社会なのだと思う。
 


 
 私も委員会や一般質問等で児童虐待問題について述べて
まいりました。虐待された子どもは、心に深い傷を負います。
 また、虐待された子どもの脳は発達の段階において、様々な
障害が生じます。アメリカでは「社会防衛」の観点から犯罪を
抑制、地域社会の連合を強化し、児童虐待対策に対して、多額
の公費を費やしてきました。
 日本においても、医療・福祉・教育・司法などが連携し、虐
待の特性にあった科学的な対策が求められています。墨田区と
しても、早急に独自の対策をたてて、実行にうつしていくこと
が重要課題です。また、児童虐待問題についてご報告いたします。
 
 
 
 
イメージ 1
 
 
先日は中秋の名月でしたね。
天気が不安定だったからかもしれませんが、
キレイに写すのは難しいですね・・・
昔の人は月を見て色々と想像して楽しんでいたんでしょうね。
以前、アンデルセン童話の月の話を紹介しました。
色々と想像力がふくらむ秋の夜。
・過去ブログ「重陽の節句に思うこと」の中で紹介。ご参照ください。
 
 『竹取物語』のかぐや姫を思い出すたびに、縁側から見える月を眺めるたびに、
少し寂しい気もしていましたが、都会の空にも輝く月が昔も今も変わることなく
私を照らし続けてくれていることを感じる瞬間、少しだけ嬉しくなります。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
 

教育長答弁要約

 小児精神科の医師の学校配置についてご意見がありましたが、思春期の問題は、その背景に虐待が潜む可能性があり、早期発見と専門家による適切な対応が重要であると考えている。しかしながら、各学校に小児精神科医を配置するとなると、逆に精神科医との接触が見られやすくなるなどデリケートな側面があり、難しいのではないかと考えている。そこで、思春期虐待発見の仕組みづくりとしては、思春期虐待に限らず、児童虐待全般にわたって発見する機会の多い場のひとつは学校であることから、すべての学校で校内研修を実施し、疑わしい場合も含め、子育て総合支援センターあるいは児童相談所に通告するよう指導しているところである。
 
 また、現在教育委員会としては、学校の要請に応じ、スクールソーシャルワーカーを派遣している。このソーシャルワーカーは、学校や家庭に訪問し、問題を抱える児童・生徒やその環境に働きかけ、関係機関とのネットワーク構築や連携・調整を行っているものである。
 
 子どもの将来を考えた継続的な支援体制の整備について、児童相談所等により、一時保護された子どもについては、学習面も含め、学校と一時保護所が連携して対応することとなるが、学校においては「サポートチーム」等を活用し、支援する体制が整備されている。具体的には、定期的なケース会議等を持ち、そしてそれを全校的な体制で支援していくという形で結びつけている。今後とも、各学校が一人ひとりの子どもを大切にした対応を行っていくよう支援していきたい。
 
 

 
一般質問の報告は続く・・・・・・
 
 
〜参考文献
・『心的外傷を受けた子どもの治療』
 B・ジェームズ編(著)/三輪田明美,高畠克子,加藤節子訳 誠信書房
・『虐待を受けた子どものセラピー』E・ギル(著)/ 西澤哲訳 誠信書房
・『トラウマティック・ストレス』
 BA・ヴァン・デア・コルク,ACマクファーレン,L・ウェイゼス編/西澤哲訳 誠信書房
・『トラウマをかかえた子どもたち』
  DM・ドノヴァン,D・マッキンタイア(著)西澤哲訳/誠信書房
・『子どもの虐待 子どもと家族への治療的アプローチ』西澤哲(著)誠信書房
・『子ども虐待時代の新たな家族支援』林 浩康(著)金剛出版
・『子ども虐待防止のための家族支援ガイド』井上直美・井上薫(著)明石書店
 
 
             イメージ 1
 
今日は涼しいを通り越して寒かったですね。
 
区役所はあたたかいのですが、帰り道は震えながら・・・・・
 
皆さんはお元気ですか?
 
体調崩さないように気をつけてくださいね。
 
 

区長答弁要約

 
 児童虐待の予防については、保護者の育児負担を軽減し、孤立化をふせぐために、「次世代育成支援後期行動計画」で掲げた様々な子育て支援施策を総合的に推進することで、行政として子育て家庭へのサポートを行っていきたい。
 しかし、今後は、行政だけでなく、地域も企業も含め、社会全体で子育てを応援する仕組みづくりに力を入れていきたいと考えている。一方、虐待の早期発見と発生した場合の対策については、「要保護児童対策地域協議会」を中心に、関係機関や地域が密接な連携をし対応しているところである。
 「要保護児童対策地域協議会」の現在の体制は、各機関の代表者からなる「代表者会議」、実務者で構成する「実務者会議」および、相談・通告のあった各事件について、具体的な援助方法等の検討を行う「個別ケース検討会議」の三層において、それぞれの情報交換や、支援の内容に関する協議を行う仕組みとなっている。
 代表者会議については、これまでの毎年1回の開催を今年度からは年2回開催することとし、連携の強化を図ったところである。
 また、実務者会議についても、福祉、保健、医療、教育、警察などの関係機関のほか、今年度からは保護司の代表にも加わっていただき、様々な分野からの支援を行っていくこととした。今後とも、「要保護児童対策地域協議会」のネットワークを強化し、児童虐待の防止と対応に適切に取り組んでいきたい。
 

 
一般質問の報告は続く・・・・・
 
 
 
               イメージ 1
 
 
思い出草とも呼ばれる紫苑が咲きみだれる季節となりました。
『今昔物語』にも登場し、『源氏物語』で秋好中宮が庭に植えたのもこの花ですね。
祖母が庭に植えた紫苑がいっせいに咲くたびに、色々な思いが交錯します。
季節の変わり目ですので、くれぐれも体調に気をつけてくださいね。
 

一般質問  本文掲載

私は今年の予算委員会においても「児童虐待問題」について取り上げました。その後も連日ニュースにおいて、日本各地において大変悲しい状態の子どもの話が続いています。
2004年 児童虐待防止法成立し改正された後も、全国の児童相談所においての相談件数が増え続け、2008年 全国の児童相談所が対応した児童虐待件数は4万2,664件で過去最多を記録し、2009年に全国の警察が摘発した児童虐待の事件は335件です。
2009年4月施行の改正児童福祉法によって、保健師や助産師が乳児のいる全家庭を訪問し、問題があれば養育家庭に対する訪問を市町村に義務付けた。墨田区内の養育支援家庭の訪問事業は今年の4月から開始されました。 
親とのスキンシップの大切さを啓蒙することの大切さ、親と子の安定した愛着関係を育むことができる支援が求められ、墨田区においても、新生児訪問100パーセント実施を目指し、乳幼児虐待の早期発見に努め、きめ細やかな産後サービスの充実、育児に対する悩みに対し、耳を傾けることが最重要課題です。現段階において、墨田区で育児をする親、育っていく子どもたちの全てが、健康で文化的な生活を営むために、行政としてサポートするべき点、改善すべき点について、区の見解をお聞きしたい。
 
虐待は子どもの人権侵害であり、その人権を守ることは周囲の義務であることを再認識し、複数の機関が情報を開示し連携していくことは、被害者の最たるプライバシー保護につながっていく。墨田区における「要保護児童対策地域協議会」の現在の体制はどうなっているのか、進捗状況と今後更に強化していく方向性でいるのかを伺いたい。
 
日本社会において、弱者保護の文化構築が求められていることの必要性を切に感じています。注意深く乳幼児の心の問題を早期発見し、親子関係の調整をすることは、その後に引き起こされる可能性がある精神的な病気の予防、自殺予防にもつながっていく。
「虐待の世代間連鎖」も指摘されますが、虐待された経験を持つ者が虐待をする親となる割合は3割、残りの7割は悲しい連鎖を断ち切ることができます
 
社会福祉学博士、臨床ソーシャルワーカーのヘネシー・澄子氏は「0歳から5歳までに母と子の愛着関係が持てない場合に引き起こされる反応性愛着障害が、現代社会が抱える問題である不登校や引きこもり、青少年の非行にもつながっている」と指摘されている。
不登校の生徒や非行少年の背後には、虐待が潜む可能性があり、決して見逃してはならないことである。墨田区においても「スクールカウンセラーの全小中学校配置」により、子どもたちの心のケアに効果が出てきた面があり、今後も専門家との連携はかかせないものであることがわかる。
そこで、受診するには勇気がいる小児精神科の医師を学校に配置することも必要ではないかと考えますが、その点についてはいかがか。医師も含めた子どもに関わる人たちのネットワーク作り「地域の援助網の促進」は、全ての子供たちが生きやすい方向性をサポートしていくことにつながる。「思春期虐待の発見の仕組づくり」が重要であり、区としてどう考えているのか伺いたい。
今後の日本社会の課題は「絶えず襲いかかる恐怖と闘い、自己を肯定し愛することができる社会人を育成していくこと」です。学校教育の中でも、「生き延びる力と人と関われる力を育成していくこと」が大きなテーマとなってくる。だからこそ、墨田区としても「子どもの将来を考えた継続的な支援体制の整備」が急務であり、真剣に考えていただきたいと思うが区の見解をお聞きしたい。

 


 
一般質問報告は続く・・・・・
 
 〜参考文献〜
・『子を愛せない母 母を拒否する子』へネシー 澄子(著)学習研究社
DVと虐待「家族の暴力」に援助者ができること』信田さよ子(著)医学書院
  『子ども虐待という第四の発達障害』杉山登志郎(著)学研
・『若者の心の病 思春期内科の現場から』森 崇(著) 高文研
・『愛されたい」を拒絶される子どもたち』椎名篤子(著)大和書房
・『心に傷をうけた人の心のケアPTSD(心的外傷後ストレス症候群)を起こさないために』
クラウディア・ハーバート(著)保健同人社
・『隠された児童虐待PTSD・依存症の発症メカニズムと効果的なトラウマセラピー』 
鈴木健治(著)文芸社
・『殺さないで 児童虐待という犯罪』毎日新聞社児童虐待班(著)中央法規
・『インナーマザー あなたを責め続ける心の中の「お母さん」』斎藤学(著)新講社
・『アダルトチルドレンと家族』斎藤学(著)学陽書房
・『「家族」という名の孤独』斎藤学(著)講談社
・『「自分のために生きていける」ということ』斎藤学(著)大和書房
・『「家族」はこわい』斎藤学(著)日本経済新聞社
 
         イメージ 1
 
 
GWは暑かったですが、本日は雨も降ってきて涼しい日でした。
皆様はいかがお過ごしですか?
 


児童虐待問題について最終章です。

 
2月19日に墨田区で開催された「緊急虐待防止講演会」の中で、
関西大学大学院教授 才村純氏は、
「最も多い虐待の加害者が実母であり、次に実父である。
虐待の起きた家庭は地域社会との接触がほとんどない」「とぼしい」
というケースが7割、加害者の親自身が児童虐待を受けたケースが多い
と指摘されている。
 
社会福祉学博士、臨床ソーシャルワーカーのヘネシー・澄子氏
「愛着障害」【『子を愛せない母 母を拒否する子』へネシー 澄子(著)学習研究社】
ヘネシー・澄子氏は講演会のたびに、
「私は抱かれて育たなかったから自分の子供を抱くことができないのです」
という悲痛に満ちた若い母親の言葉を聞くそうである。
 
そしてヘネシー・澄子氏は、
この母親の子ども達が成人すると、やはり自分の子供が抱けない親
になってしまう」とも指摘されている。
 
また、子育ては世襲されていく。アタッチメントすなわち愛着が不足した
ことこそ児童虐待と放置の原因である。赤ちゃんをだっこすることの大
切さ、子どもをハグすることが必要だ」とも主張されている。
 
未熟児出生やハンディキャップの存在が子供への虐待のリスクを大きくする。
また、孤立家庭や低所得層、被虐待児が親となり、今度は自分が虐待する
側になってしまうという、「虐待の世代間連鎖」の現象も存在する。
 
しかし、虐待された経験を持つ者が虐待をする親となる割合は3割で、
7割は悲しい連鎖を断ち切ることができているという報告もある。
 
 
          イメージ 2
 
 
 

〜戦前の日本の子育て〜

 
・祖母や兄弟姉妹に囲まれ、周囲の人々の目が行き届き、子どもたちは
周囲から「守られている」という安心感と満足感を得ることができた。
 
・母親は子育ては大変だなと感じても、周囲の人々に見守られているとい
う安心感があった。赤ちゃんに母乳を含ませたりオムツを代えたりするた
びに、「自分が赤ちゃんを守らなければいけない」という思いが芽生えた。
  ↓
以上のような背景から「親と子ども達との安定した愛着関係」
自然と育まれていった。
 

〜戦後の日本の子育て〜

1945年当時アメリカの「赤ちゃんは抱くと甘やかすことになる。
母乳ではなく時間でミルクを与える」といった行動派の子育て法
があり、それが日本に取り入れられた。
その後、アメリカでその子育て法の見直しがされたのにもかかわらず、
1960年以降の日本では「抱き癖」という言葉として残り続けた。
  ↓
ヘネシー・澄子氏は、ここから「母と子の愛着の絆がうまく育むことが
できなくなったのではないか」と指摘されている。
 
愛着障害の解決のために
例をあげると、アメリカオレゴン州「健康出発サービス」がある。
 
アメリカでは1980年代後半から「健康な家族」運動が起き、子供が
生まれる前から三歳まで、手厚く母と子の愛着作りを支援して、児童
虐待や放置を減らすことも目的としていた。
 
1994年にオレゴン州知事がハワイで「健康な家族」サービスを見学し、
早期加入の大切さを痛切に感じた。
 
その後、オレゴン州の36の郡から4郡を選び、「地域安全ネットワーク」
を立ち上げ、社会福祉、医療機関、保育・幼児教育機関、警察、裁判所
の連結を強化しスタートしたものである。
 
その結果、州議会の応援を得て、2002年までに16の郡でサービ
スが広がり、児童虐待・放置問題が半減 したことがわかった。
2003年よりオレゴン州全郡で実施されている。
現状としては、アメリカ全土へと拡大しつつある。
 
〜オレゴン州の家族支援ワーカーのアプローチ法〜
◎親の良いところを見つけてそれを励まし、親が欲しい情報を与える。
親たちが毎週の訪問を待ちかねているほどとの報告もある。
 
         イメージ 3
 
 
「弱者保護のための文化」構築に向けて
これからの日本は「弱者保護のための文化」を構築することが課題である。
子供の虐待は保護すれば終わりではない。
子供の虐待は脳自体の発達に大きな影響を与え、様々な育ちの障害を引き
起こしていく。
子ども虐待の心の傷は心理的療法を行なえば十分というものでもない
 
子供虐待の影響は、幼児期は反応性愛着障害であらわれ、小学生になると、
他動性の行動障害が目立ち、思春期にむけて解離や外傷後ストレス障害と
なっていく。その中の一部の子供は非行に推移していく。
多重人格をもつようになることもある。そして、感情コントロールや衝動コント
ロール不良となり、人を信用することができず、協調することができずうつ
状態へなる。
次世代へと虐待の連鎖が継承されていくという最悪の状態へもつな
ていく可能性が高い。
 
日本において、保護された後の子どもたちのネグレクトについても考えて
いかなくてはならない問題である。
 
乳児院、児童養護施設、里親、情緒障害児短期治療施設、児童自立支
施設、子どもの心の専門家、子どもが入院できる心療系の病棟など、
全て足りないのが現状である。
 
保護された施設で起きる人手不足や更なる虐待の問題も深刻な状況
にあることを認識し、私たちに何ができるのかを考え、行動にうつして
くことが求められている。
 
子ども虐待が引き起こす社会への影響力の大きさについて述べてきた。
墨田区において、子どもたちの健全育成のためにも、最悪の状況を未
然に防ぐための手立て早急に考えていく必要性が求められている。
区長の見解を決意も含めて伺いたい。
 

 
傷つき悩んでいる人々が解決の扉にたどりつきますように。
 
全ての子どもたちが健やかに毎日暮らせますように。
 
安らぎの場所を見つけ癒され、新しい第一歩が踏み出せますように。
 
私はいつも心から祈り続けています。
 
これからも、児童虐待問題について研究し、ご報告いたします。
 
〜参考文献〜
・『子を愛せない母 母を拒否する子』へネシー 澄子(著)学習研究社
・『子ども虐待という第四の発達障害』杉山登志郎(著)学研
・『心に傷をうけた人の心のケア―
PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を起こさないために』
 クラウディア・ハーバート(著)保健同人社
・『隠された児童虐待―PTSD・依存症の発症メカニズムと効果的なトラウマセラピー』
 鈴木健治(著)文芸社
・『殺さないで 児童虐待という犯罪』毎日新聞社児童虐待班(著)中央法規
・『インナーマザー あなたを責め続ける心の中の「お母さん」』斎藤学(著)新講社
・『アダルトチルドレンと家族』斎藤学(著)学陽書房
・『「家族」という名の孤独』斎藤学(著)講談社
・『「自分のために生きていける」ということ』斎藤学(著)大和書房
・『「家族」はこわい』斎藤学(著)日本経済新聞社
・『嗜癖する社会』A・W・シェフ(著)斎藤学(監訳) 誠信書房
・『内なる子どもを癒す』C.L.ウィットフィールド(著) 斎藤学(監訳)誠信書房
・『子どもと悪(今ここに生きる子ども)』河合隼雄(著)岩波書店 
・『抱きしめてあげて』渡辺久子(著)彩古書房 
・『はじめてであう小児科の本』山田真(著)福音館書店
・『社会で子どもを育てる』武田信子(著)平凡社新書
 
グループ・ウィズネス編「性虐待を生きる力に変えて」明石書店
・『第1巻 親と教師のためのガイド』
・『第2巻 小さな女の子・男の子のためのガイド』
・『第3巻 10代の少女のためのガイド』
・『第4巻 子どものころに性虐待を受けた女性ためのガイド』
・『第5巻 子どものころに性虐待を受けた人のパートナーのためのガイド』
・『第6巻 性暴力を生き抜いた少年の男性の癒しのガイド』
 
・『トラウマを乗り越えるためのセルフ・ヘルプ・ガイド』
 オロール・セガン(著)白川美也子(監修)河出書房新社
・『児童虐待と動物虐待』三島亜紀子(著)青弓社
・『ドメスティック・バイオレンス』小西 聖子 (著)白水社
・『トラウマの心理学―心の傷と向きあう方法 』NHKライブラリー 小西 聖子 (著)
・『女性たちが変えたDV法―国会が「当事者」に門を開いた365日』
 DV法を改正しよう全国ネットワーク (著)
・『トラウマを乗りこえるためのセルフヘルプ・ガイド 』オロール・サブロー=セガン
・『デートDVってなに? Q&A』日本DV防止・情報センター
・『デートDV 愛か暴力か、見抜く力があなたを救う -』
 遠藤 智子 NPO法人全国女性シェルターネット(協力)
・『ドメスティック・バイオレンス―愛が暴力に変わるとき』森田ゆり(著)小学館文庫
・『DV(ドメスティック・バイオレンス)--殴らずにはいられない男たち』豊田正義(著)光文社新書
・『DVと虐待―「家族の暴力」に援助者ができること』信田さよ子(著)医学書院
・『ドメスティック・バイオレンス―男性加害者の暴力克服の試み』草柳和之(著)岩波ブックレット
 
あそう あきこ
 

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


.
あそう あきこ
あそう あきこ
女性 / AB型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事