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先日のテレビ番組で、
20年ぐらい前に来日したときの演奏が紹介されていました。
曲目は、アンコール演奏のレスギンカです。
(現在は「レズギンカ」と呼ぶ方が主流だそうですね)
ともかくスネアドラムが衝撃的。
なんでも、歴史的名演と言われているそうで、
当時聴いていた日本の観客はこの演奏を今でも忘れられず、
この打楽器奏者のことを「レスギンカおじさん」と呼んでいる(笑)、というエピソードを、
フェドセーエフ氏と当の打楽器奏者ご本人のお2人が、
当時の録画を観ながら楽しそうに話していました。
ちなみに何が衝撃的かと言うと、
楽譜からはみ出したかの如く自由な解釈が入ったスネアドラムの演奏で、
端的に言えば「アレンジ」に近いものです。
「フェドセーエフ氏は私を信頼してくれているが、他の指揮者は許さないだろう」と、
この打楽器奏者自身が仰っていました(笑)
これがコーカサスの音楽だ!!という揺るぎない自信があるのでしょうね。
少し話はそれますが、
昔、バーンスタインがマーラーの交響曲について、
「自分が作曲したかのように感じる」と言って、
曲に心酔した様子で指揮をする映像を観たことがあります。
(バーンスタインとマーラーはともにユダヤの血を継いでいます)
こういうのを見聞きすると、つまりは、
作曲者が作ったものを演奏する、という演奏家の立場よりも、
自分の民族の音楽を演奏している、という側面が勝る場合があるのかもしれません。
このことを、今なぜ書いているかと言いますと、
フェドセーエフ氏とレスギンカおじさんは今も現役でいらっしゃいまして、
実は今年、久しぶりに来日公演をされました。
当初は予定になかったと思われる広島でのチャリティー演奏会も、5/27に開催されました。
東京や他の都市での公演の合間を縫って敢行されたと聞いています。
私は20年余り前のエピソードを知らぬまま、
5/27の演奏会をたまたま聴きに行っていました。
サービス精神旺盛に何曲も披露されたアンコールのうち、
満を持して登場したレスギンカの演奏にびっくり。
幸運にも、歴史的名演の再現に立ち会ったわけです。
スネアドラムは、音だけでなく視覚的にもかなりのインパクトでした。
「こんなにスネアが目立つ曲でしたっけ?」
「そうか!本場ロシアではこのように演奏するのか!!」←ちょっと違うみたいです(笑)
打楽器の存在感だけでなく、
少しテンポを抑えたトロンボーン&テューバの分厚い音などを聴いていると、
ウォッカを飲んで赤ら顔の恰幅の良いおじさんが、
巨体を揺らして踊っている姿が目に浮かぶようでした。
その解釈が正しいのかどうかは分かりませんが、ともかくそんな風に聴こえました。
20年以上も世界中で披露し続ける、
「これぞ我が民族の音楽!」は素晴らしいものですね。
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