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知事がいなくなる時代

 知事の逮捕が続出している。福島,和歌山に続き,宮崎でも前知事が週内に逮捕される公算が大きい。権限と予算が国から移譲される地方分権の一方で,国会議員の地盤沈下が進み,うまみを求めて業者がすりよる対象は,地元選出の議員から知事へと移り変わりつつある。知事の側も,莫大な費用を要する選挙に,業者を利用しようとする。選挙を媒介とした両者の持ちつ持たれつの関係が,腐敗の温床になっている。(12月7日付産經新聞3面)

宮崎県議の一人は<知事選となると,必要なカネは2億円を超える。都会の場合は,もっと必要じゃないか>(同)と言う。が,そうであるなら,果たしてこれだけのお金を出してまで知事なんてなるようなものなのかという疑念すら生ずるだろう。
 もちろん,政党が支援する部分もあるだろう。が,言うまでもなくそれだけでは足りない。そこで業者がつけこんでくるのである。
 片山善博・鳥取県知事は,<首長としてモラルと志を高く持たなければいけないし,選挙で無理して変なお金を集めてはいけない>と言う。が,この問題は「モラル」や「志」でどうにかなる話ではないだろう。知事になるために資金が必要であるとすれば,どうしても業者に頼るしかないのである。そして,その業者がどこまであやしいのかをいちいち線引きすることなど不可能な話であろう。否,あやしいからと言って線引きすれば,資金が足りなくなり,知事になれないのである。
 金の掛からない選挙が現実には不可能であるなら,今後もこのような知事と業者の癒着はなくならないのではないか。
 私は,だから癒着は仕方がないと言いたいわけではない。ただ,このようなことを続けていれば,いずれは,知事になろうという志の高い人間が枯渇してしまうのではないかと危惧するだけである。
 片山知事は<公共工事の入札でもルールの透明化を徹底し,チェックシステムを確立すること>が必要だと言う。ごもっともである。が,そんな話より知事の成り手がいなくなってしまわないのだろうか。
 残念ながら私には良い解決案が浮かばないが,選挙費用を公費でまかなうといった抜本的対策がとれない限り,知事は「地盤(後援会組織)」「看板(知名度)」「カバン(資金)」が揃った世襲議員か,ホリエモンのような成金長者しかなれないなどというようになってしまうのではないだろうか。

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いいこと言いますね。

2006/12/9(土) 午前 1:40 [ bey*n*my*elft* ]

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これでは地方分権はこころもとないですね。関連記事TBさせてください。

2006/12/10(日) 午後 1:14 jid**okure*000

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