HCV(C型肝炎ウイルス)との闘い♪

長期間滞在していたHCV(C型肝炎ウイルス)が、無事巣立ってくれました〜♪

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先月、8/11の記事で紹介しましたとおり、
肝臓界の大御所、梅ちゃん先生ならぬ熊ちゃん先生こと、熊田先生の講演会を聞いてきました。

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日時: 2012年9月1日(土) 13:30〜16:30
場所: 日本薬学会 長井記念ホール(最寄駅は渋谷駅)
講演: 虎の門病院分院長 熊田博光先生
     「肝炎をめぐる最近の話題」
    − C型肝炎は全症例治癒を、B型肝炎は臨床的治癒を −
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今日は朝から良い天気です!
早朝から自転車を整備して、渋谷まで自転車で行くぞ〜!
ところが、家を出ようとしたその時に、強いにわか雨・・・残念。自転車はお預けになりました。

13時に会場の長井記念ホールへつくと、すでに多くの方が会場に入って待っています。
今回のタイトルはとても挑戦的です。期待がもてますね。
以下、熊田先生のご講演のエッセンスを紹介します。なお、→は私のコメントです。


1.B型肝炎
まずはB型肝炎から
●治療目的:“がん予防HBs抗原陰性化(HBs(-)、治癒)

 →今のB型肝炎治療では、△HBs抗原陰性化すなわちウイルス排除できるのは少数派です。しかし発がんはウイルス量を減らすことで実現できます。このため、現在の治療第一目的は、ウイルス量を減らすことによる“がん予防に置かれています。

●IFN治療:1年間の治療で2〜3割でHBe抗原陰性化(HBe(-)、ウイルス活動沈静化=治癒ではない)する。投与量は180μgを1年間、半年間に減らすとHBe(-)は1割程度に減る。

 →HBe(-)は、ウイルスの活動が沈静化していることを示しています。ウイルスが排除(HBs(-))されたわけではありませんが、同時にウイルス量も減るので、発がん予防に繋がります。なお、HBe(-)の効果だけみると、核酸アナログの方が高いですが、IFN治療によるHBe(-)は薬剤治療不要になるのに対し、核酸アナログの場合は、ずっと飲み続けなければならならないのが課題です(下写真右上参照)。この点については後で述べます。

●核酸アナログ製剤治療:
1)ラミブジンは耐性ウイルスが出現しやすいため、アデホビルを併用するかエンテカビルに切り替える。
2)ラミブジン+アデホビル併用では、5年以上の治療で9割がHBe(-)になる。しかしアデホビルの長期服用は低リン血症を引き起こし、腎障害や骨折が起こりやすくなる。
3)エンテカビルによるHBe(-)は、1年で8割、5年以上続けるとほぼ100%。低リン血症はなく、耐性化も非常に少ない。耐性化した場合は、ラミブジン+アデホビルに切り替える。エンテカビル、ラミブジン+アデホビルすべてに耐性になったら、テノホビルに切り替える。

 →現在の核酸アナログ治療の基本はエンテカビルです。アデホビルには低リン血症のリスクがあるので、テノホビルの認可が望まれます。なおテノホビルは現在エイズの治療薬として使われているので、早くB型肝炎治療に適応拡大してほしいです。

●発がん:ウイルス量が多いと発がんしやすい。10^4copy/ml以上(4ログ以上)は要注意。エンテカビル治療でウイルス量を抑えると、ほとんどガンはできない。一方、肝硬変の場合はウイルス量が減ってから3年後からはガンができない。

 →発がんを抑えるには、ウイルス量を抑えることが重要です。核酸アナログはほとんどの患者のウイルス量を抑えられるので、発がん予防の効果的です。肝硬変における発がんは、核酸アナログ治療前にすでにあったガンによるものです。ですから肝硬変でも、早期の核酸アナログによる治療が望まれます。

●HBs抗原陰性化:IFN治療では、20年間で4割程度がHBs(-)する。一方、核酸アナログでは10年で1割程度とやや低い。どちらもジェノタイプAは消えやすいが、タイプCは消えにくい(下写真の左下と右下)。

 →IFN治療と核酸アナログ治療を比べると、HBe(-)効果は核酸アナログが高く、HBs(-)効果はIFNの方が高いです。また、IFN治療によるHBe(-)は薬剤治療不要になるのに対し、核酸アナログの場合は、ずっと飲み続けなければならなりないという違いがあります。
IFN治療の効果は特に若い人ほど高いことが知られているため、この春発表された肝炎治療ガイドラインにおいては、35歳未満の患者さんには、まずIFN治療が推奨されています。早期にHBe(-)に導くことにより、患者さんが薬剤治療不要になることを目指しています。

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B型肝炎治療は、ウイルス量を抑制することにより、発がんを予防できるようになっています。今後の研究の目標は、ウイルス排除(HBs抗原陰性化、HBs(-))の確率を高めることです。すなわち、タイトルに掲げた「B型肝炎の臨床的治癒」を目指しています。
日本中の肝臓専門医がこの目標に尽力してくださっています。必ずや数年以内に実現することでしょう!


C型肝炎のお話は、つぎの記事につづきま〜す♪

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