信州小諸通信

定年後の田舎暮らしから気晴らしの気まぐれ通信。姉妹ブログ「信州小諸論壇」

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御牧原の用水

  台地である御牧原でも、水不足では同様のことが言えました。そのために、溜池がいたるところに見られます。それほどにこの台地での用水の確保は苦労したことが偲ばれます。
 まず、御牧原、県農大入口に立っている石碑はなかなか凝った表示です。気持の入った碑とでも言えましょうか。
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「アゝ ありがたきかな牧の水」
 御牧ヶ原の地質は強粘土で日照時間が極めて長いため米質は最良と評せらるとも用水は専ら四百の溜池に蓄へたる雨水を以て是にあてる外に補ふ水もなく従って一度び旱魃に遭ふや救ふべからざる惨状を呈した 是がため徳川以来牧野藩は素より明治大正の長きに亘り揚水の願望は絶えることなく遂に 昭和二十九年関係町村一丸となり期成同盟會を組織して揚水運動一筋に徹し同三十四年国の認むる處となり県営御牧原農業水利改良事業として同三十六年着工された 爾来年を閲すること十余年総工事費十三億三千八百万圓赤沼池(女神湖)を初め水路五十六キロメートルを以て完成 更に團体営事業工費二千六百十二万圓 水路一万一千三百四十四メートルを昭和四十七年に竣工 長かりし夢も遂に実現の姿となった.これ畢竟技術の進歩と国及県並に関係議員各位の指導協力によるは勿論川西土地改良区全域に於ける人々の互譲の精神に基く麗しき成果である.今や水を得て全区民和親の境地にある尊くも床しき限である然れども水限りあり用途限りなく假令一滴の水と雖も金水と心得て浪費を戒め進んで更に水源の涵養に努むべきであらう.
     因みに昭和三十年 組合員五百四十九名受益面積三百五十ヘクタールを以て組織したる当組合 県営農業水利事業の促進に力を致すと共に昭和四十二年の旱魃に対處した千曲川よりの緊急揚水費など二重の負担を堪え忍びつゝ挙って究極の目的達成に邁進した組合員の熱意に溢る團結の力こそ顧みて誇るに足るものである.
 茲に多年に亘る県営御牧ヶ原農業水利改良事業並に團体営事業の竣工を記念してこの碑を建てその喜びを後世に傳ふ
  昭和四十九年之初夏  川西土地改良区連合 理事長小山邦太郎 謹書
                 小諸市御牧ヶ原土地改良区建之
 
  弁天沼と言われる池畔には「揚水記念之碑」という石碑があります。近くの溜池は「観音池」と言います。池畔に馬頭観世音石像があります。比較的大きな溜池には名がついているようです。
  この近辺は天然記念蝶オオルリシジミの生育地です。また、開拓者を称える石碑もあります。「関父子開拓頌徳碑」というのも荒れ地の中に建っています。石碑文は摩滅していて読みきれませんでしたので詳しいことは分かりません。やはり先人の苦労を思い遣ったり、開拓への感謝の表れでしょう。
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「揚水記念之碑」
 御牧原台は往時より潅漑用水に恵れず年々雨水を頼みに辛じて水田の耕作を続けて参りました処昭和三十年七月未曾有の大旱魃に際会し池は枯れ稲は枯死寸前の状態とんりこの事態を乗り切る為に対策委員会を設け之が対策に当り各方面に運動を展開したが良策なく困窮状態にあった時偶々村長保科岩雄氏より電気揚水に就いて尊い助言を得て関係者八十余名は二十八日緊急会議の結果揚水事業を決意し直に下之城用水より揚程面三米延長千余米に及ぶ大工事に着手炎暑も厭ず日夜突貫工事に当り僅か七日を以て八月五日見事完成し待望の揚水が実現出来ました之が施行に当って下之城土地改良区並に中部電力の御理解ある協力と関係当局の適切な指導並びに畦田部落各位の尊い勤労奉仕を■■等誠に感謝に堪えません其の後本下之城地区の加入を認め年と共に当地区の稲作は安定し地域経済の向上に最大の貢献をもたらした事は私共の感激を新にする処であります今度揚水組合創立十周年並に■■資金完済を記念しこの地に記念碑を建立当時を回想し喜びを永く後世に伝えんとするものであります     (■は判読不明文字)
    昭和四十一年九月             撰碑 北御牧村長 山浦久芳
 
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イメージ 4イメージ 5  千曲ビューラインの東御保育園の近くには「御牧の夜明け」と文学的表現で大書きされた石碑があります。御牧原の土地改良整理事業の記念碑です。ここにも開拓住民の喜びの気持が溢れています。
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「御牧の夜明け」土地改良総合整備事業南部地区完成の碑
 御牧原台地の主要部分でもある当地区は狭小不整形な圃場と蛇行屈折した農道・水路とにより生産性の低い農業経営を余儀なくされていた。受益者は基盤整備を強く望み実行委員会を結成し、昭和五十六年度から工事に着手、以来八年の歳月を経てここに完成した。
 総事業費四億一千八百九十万円、面積四六・一ヘクタール(内水田四三・一、畑三・〇)
 この大事業を成せたのも施行業者はもとより、県をはじめ関係機関のご尽力と受益者の深いご理解の賜物であります。
 よってこの事業に係わりをもったすべての人々に感謝をささげ之を建てる。        平成元年一月
 
 用水の整備によって、今では御牧原には広大な農地が広がっています。
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