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014 ケータイ投稿記事

魚の大群が冬の宙を横切る
参考書の波を器用に迂回して
常住の鐘の音で一斉に散り散り
いくつかは窓に捕まって降参
ほとんどは自滅の少ない生き方
午後の香りが告げる空模様
怪しい結果と終わらない花占い
鐘の音に呼び戻された現実には魚
開け放たれた窓には無数の尾鰭
本を閉じると尾鰭は消えた
立ち込む芳香は花占いの名残
参考書の波が押し寄せて窓の縁
忙しそうな蜉蝣(ふゆう)の行列
従って行けば雑草ばかりの裏庭
夕闇の中に大きな虹があった
破れ(やれ)と花びらを丸く繋ぎ
透き通った鱗が光彩を放った
太陽より輝いても誰も気付かず
今日の雨と一緒に街の影になった

013 ケータイ投稿記事

玄関前に卵が置いてあった
妙に色白で触ると少しだけ温かく
人差し指と親指で挟むと丁度良い大きさだった
部屋に持ち帰って育ててみた
植木鉢に植えて日差しが温かい場所に置いた
二日経って早々卵から芽が出ていた
二週間経つと葉っぱの固まりになっていた
卵どころか土の部分すら全く見えず恐くなって植木鉢ごと畑に捨てた
三日後畑を見に行くと食い荒らされた甘藷(かんしょ)があった
捨てた場所に植木鉢はなかった
噛み砕く音がするので唐茄子(とうなす)も萵苣(ちしゃ)も駄目になったと思った
しばらく畑は休むことにした
近所の人に畑が煩い(うるさい)ことや動く葉っぱのことを聞かれたが
分からないとだけ答えた
雪が降る前に畑の様子を見に行った
すっかり寒々しくなった畑の隅に
妙に色白の物が埋まっているのを見つけてしまった
一回り大きくなった卵だった
手のひらの窪みに丁度良い大きさになっていた
振ると中から気味の悪い音がして殻が割れた
地面に落ちた細長い物がうねりながら跳ねている
魚のように見えるが白っぽく発光して何なのか分かりづらい
手を伸ばし触れるより先に魚は土に吸い込まれて消えていった
それから何度か玄関前に卵が置いてあって同じように育てたのだが
芽が出てくる前に殻が割れて次の日にはなくなっていた
魚の姿は二度と見られなかった

012 ケータイ投稿記事

夏の日射しと瓶詰め果実を貴方へ
息苦しさは声が蒸す季節だから
ねぇちょっと待って
濁った声では貴方を呼べない
入道雲が海岸線に雨の道をつくる

季節はずれの勿忘草が藍色に染まり
湿っぽく咲いて紫陽花と交代
あっという間の出来事
瓶詰め果実が真っ赤に熟れていた

瓶詰め果実の代わりに手紙を貴方へ
海を巡り巡って流れ着いた場所で
貴方が待つ姿を想像して
来年のこの季節にまた会いましょう

011 ケータイ投稿記事

すーすー
静かな寝息で目が覚めた
でも
夢かもしれない
私は眠っているから
すーすー
ほら
やっぱり夢だよ
私は眠っているから
目を覚ますと
夢から覚めてしまうよ
あなたのとなり
気付かなければ
ずっとこのまま
今日は「また明日」を
言わない日
このまま眠るよ
終わらないで夢時間

010 ケータイ投稿記事

あの森に隠れて
待ってみようか
誰が来てくれるのか
誰に見つけてもらえるのか
なんと呼んでもらえるのか
笑顔のすばらしさ
悲しみの大きさ
風に包まれること
この瞳で見られるもの
その意味と大切さを

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