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魚の大群が冬の宙を横切る
参考書の波を器用に迂回して 常住の鐘の音で一斉に散り散り いくつかは窓に捕まって降参 ほとんどは自滅の少ない生き方 午後の香りが告げる空模様 怪しい結果と終わらない花占い 鐘の音に呼び戻された現実には魚 開け放たれた窓には無数の尾鰭 本を閉じると尾鰭は消えた 立ち込む芳香は花占いの名残 参考書の波が押し寄せて窓の縁 忙しそうな蜉蝣(ふゆう)の行列 従って行けば雑草ばかりの裏庭 夕闇の中に大きな虹があった 破れ(やれ)と花びらを丸く繋ぎ 透き通った鱗が光彩を放った 太陽より輝いても誰も気付かず 今日の雨と一緒に街の影になった |

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