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大統領の執事の涙

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彼は、見ていた。
 
 
 
 
 
 
大統領の執事の涙
 
 
 
 
 
 
7人の大統領に仕えた黒人執事のユージン・アレン氏をモデルにしたセシルの目線でアメリカ激動の時代だった50年代〜80年代を描いた作品です。
 

2008年、世界中が注目したアメリカで初となる黒人の大統領誕生。
 

そしてメディアは連日オバマ大統領を取り上げていたのは記憶に新しいですね。
 
 
そんな報道や記事の中に興味深かったものが僕にはありまして、
 

それはオバマ大統領が30年に渡り歴代の大統領に仕えてきた黒人執事を就任式に招いて讃えたというものでした。
 

その人物をモデルにした作品が公開されるということで非常に楽しみにしていたのが今作です。
 

ユージン・アレン氏がモデルとなっているので実話の部分もありますが細かい設定などはフィクションで、この作品が伝えたいものはアレン氏の大統領の執事になるまでの苦労話や執事になってからの活躍を描きたいのではなく、彼の目線から人種差別問題を描いています。
 

アレン氏がホワイトハウスで執事になった50年代〜80年代は人種差別問題が一番深刻かつ、デモ運動も活発な時期で、ベトナム戦争もあり、ウォーターゲート事件によりニクソン大統領が現在も含めてアメリカ歴代大統領で初めて辞職に追い込まれたりとまさに激動の時代でした。
 

アレン氏が執事をした30年間で仕えた大統領は7人。
 
 
全員ではないですが、今作はたくさんの大統領とアレン氏をモデルにした主人公セシルのやりとりがあります。
 

セシルは黒人への差別が深刻なアメリカ南部の綿花畑で重労働を強いられる両親の間に生まれ、ある日主人である白人に歯向かった父親を目の前で銃殺されるという衝撃のオープニングでした。
 

当時は白人が黒人を殺しても罪にならないという有り得ない時代だったのは有名ですが、そういう時代だというのをこれ以上ないインパクトで冒頭に演出するあたり、リー監督のこの作品に対する想いが伝わってきました。
 
 
やがてその屋敷の白人の身の回りの世話をする使用人、差別用語で"ハウス・ニガー"になったセシルはそこで経験を積むも命の危険を感じ、逃げ出します。
 
 
空腹の限界で盗みを働いた店で出会った黒人の使用人との出会いもあって、そこで使用人として経験を積み、助けてくれた黒人使用人の推薦で高級ホテルの使用に抜擢。
 
 
そこでメキメキと力をつけ、偶然利用したホワイトハウス勤務の上官の目に留まり、ホワイトハウスの執事としてスカウトされるんです。
 
給仕をしていると色んな議論が耳に入ってくるわけですが、アイゼンハワー大統領を初め、歴代の大統領は人種差別問題に悩ませながらもどうにか事態の改善と収拾を図っているのが伝わり、セシルは自分がちゃんと給仕して認められ評価されれば黒人への認識も変わり、平等の世界はくるのではないかと感じ、モチベーションを上げるんです。
 

台詞には無かったですが僕にはそう感じたし、セシルなりの人種差別問題に対する自分にできることなんです。
 

今作はセシルから見た人種差別問題というテーマの他に大きなテーマがあって、それはセシルと息子の確執と和解です。
 

セシルの息子ルイスも当然平等の社会を願っているんですが、ルイスにとってセシルの執事という職は白人に媚びを売っているにすぎないと感じていて父に反抗心を抱くんですね。
 

その気持ちが原動力となり、敢えて差別の酷い南部の大学に行き、そこで活動家として仲間と人種差別に対するデモなどを繰り返していくんです。
 

度重なる逮捕、襲撃にセシルも母親も帰ってくるよう説得しても聞き入れられず、ついにセシルとは決定的に訣別してしまうんです。
 
 
二人とも黒人に対する差別のない社会になってほしいという想いは一緒なのに、それに対するプロセスが違う。
 

それでもセシルはあることがきっかけで自分は変化を恐れていただけだと悟るんです。
 
 
ようは今の社会においては黒人の中で勝ち組である職に就けているだけに自分が自覚していないところで保守的な部分があったと。
 

それに気づいてからあっさり執事を辞めてしまうセシルはなんだかかっこよかった。
 

活動家として活躍する息子に自ら和解の意を示し、ようやくわかり合えたときの二人には感動でした。
 

デモを起こすのが良いとか悪いとかじゃなく、自分にとって何が一番大切なのかを時間がかかっても自力で見つけられたことに価値がありますね。
 

これがアメリカで大ヒットしたのは頷けるし、日本人にとっても何か感じられると想います。
 
 
今作はとにかくキャストが豪華。
 

歴代大統領役でロビン・ウィリアムズ、ジェームズ・マースデン、ジョン・キューザックにアラン・リックマンですよ。
 

アラン・リックマンはハリポタのスネイプ先生と言えばわかりますかね。
 

黒人の役者ではテレンス・ハワードやレニー・クラヴィッツもいました。
 

あと数カットだけなのにマライア・キャリーや僕の好きなヴァネッサ・レッドグレーヴまで出ています。
 
 
そして特筆したいのが
 
 
キューバ・グッディング・Jr!
 

女優で一番好きなのはエイミー・アダムスとは言ったことありますが、俳優ではキューバ・グッディング・Jr.が一番好きなんです。
 

もう断トツです。
 

このブログで映画のレビューを書くようになって初めて彼を劇場で見ることができたから今まで言う機会がなかったんですよ〜。
 
 
何が好きって何やらせても上手だし華はないけど存在感は抜群。
 

僕が映画が好きだという確信を与えてくれたのが彼が主演の「僕はラジオ」でした。
 

この作品を大学生の頃にたまたま日比谷シャンテで観て、「こんな素晴らしい作品があるなんて知らなかった!
僕が知らないだけで本当はたくさんこんな風に魅力的な作品はあるんじゃないか」と、それから自ら映画を調べて見るようになったんです。
 

だから今の僕があるのは「僕はラジオ」とキューバ・グッディング・Jr.のおかげです。
 

もしよかったら御覧になってください。
 
 
 
※2014.2月 MOVIXさいたまにて
 
 
 
 
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閉じる コメント(51)

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カルカルさん、思ったより大きなテーマで見ごたえあるよ〜!
ぜひ!

2014/5/22(木) 午前 11:16 かず 返信する

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guch63さん、良い作品でしたよね。
でも海外の歴史ものなので日本でウケないのは仕方ないことなのかもしれないですね。
有名な人の史実だったらまだしも、執事の話ですもんね。
「日の名残り」ぜひ見てみたいです!
凄く良さそうですね!

2014/5/22(木) 午前 11:28 かず 返信する

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かずママさん、「僕はラジオ」ぜひ見てください〜!
僕も久しぶりに見たくなりました♪

2014/5/22(木) 午前 11:59 かず 返信する

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二代目社長さん、ホントそうですね。
そしてこういう風に時代を変えようと動いた人たちがいるから時代は変わっていくんですよね。

2014/5/22(木) 午後 0:01 かず 返信する

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ふくみみさん、ぜひ!
最近なにか映画御覧になりましたか〜!?

2014/5/22(木) 午後 0:03 かず 返信する

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AIRAさん、先入観って難しいですよね。
どうしてもイメージしちゃうし、それと違っても素直に受け入れることが大切ですよね。

2014/5/22(木) 午後 0:06 かず 返信する

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のびたさん、オバマが大統領になった瞬間というのは歴史が動いた瞬間でもあって、時代背景を知らなかったらその瞬間がどのくらい重大かがわからないですよね。
そう思うとやっぱり歴史を知るということは大切なことだなって思います。

2014/5/22(木) 午後 0:16 かず 返信する

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真珠さん、そうですね、いろんな要素を描いていましたね。
確かにあれだけ多くの黒人執事がいたのは驚きでした。

2014/5/22(木) 午後 0:18 かず 返信する

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しずかさん、ぜひご覧になってください!
僕は逆に『ア・フュー・グッドメン』が未見なので見てみたいと思います♪

2014/5/22(木) 午後 0:22 かず 返信する

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すぷーきーさん、ホワイトハウスで執事をするというのがどれだけ大変なのかはわからないですが、黒人じゃなくても白人でだって約30年も給仕することは大変なことだと思うので、セシルの実績は素晴らしいことなんでしょうね!

2014/5/22(木) 午後 3:20 かず 返信する

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ともみさん、あれも一般の人の実話を基にした作品だもんね。
思い出の作品だし僕の心に残る1本だよ☆

2014/5/22(木) 午後 3:22 かず 返信する

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einhorn2233さん、知的障害がある実在の人物を演じたんですが、素人目でも凄く上手だというのが伝わってきて感動したんです。
今までCMで流れるようなメジャー大作しか見なかったのでこういう繊細な作品があるんだと気付かされたのもこの作品がきっかけですし、思い出の作品です。

2014/5/22(木) 午後 3:26 かず 返信する

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映画愛好家さん、継続は力なりですね!

2014/5/22(木) 午後 3:28 かず 返信する

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WANTEDさん、その作品もかなり良かったですね〜!
重厚感があったしオスカーを受賞したのも納得です!

2014/5/22(木) 午後 4:03 かず 返信する

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ルンルンさん、いろいろ考えさせられる作品でした!

2014/5/22(木) 午後 4:29 かず 返信する

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チャコティさん、7人もの大統領ですからさすがに全部は描けなかったのはありますけど、それでもがんばったと思います♪

2014/5/22(木) 午後 4:32 かず 返信する

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いやし母さん、世界的に人種差別問題は無くなっていないのでまだまだですね。
こういう問題は世界的に見ないといけないし、全ての国と地域で無くなることを目指したいですね。

2014/5/22(木) 午後 5:07 かず 返信する

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りーめいさん、ホント豪華キャストでしたよね〜!!
それだけやっぱりアメリカ人のこういう問題に対する思いは強いということですね。

2014/5/22(木) 午後 5:55 かず 返信する

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K&Kさん、引退後もこの問題に対して感動する姿が素晴らしかったですし、息子さんとわかり合えて本当によかったです!

2014/5/22(木) 午後 5:57 かず 返信する

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豪華なキャストに惹かれて観ましたが、見ごたえのある映画でしたね。
アメリカ史はまだまだ知らないことも多く、特に人種問題は日本人にはなかなかわからない世界だけに勉強になります。
親子のことなども描かれ、まとまった感動作になっていましたね。
大変遅くなってすみません。TBさせてくださいね。

2014/5/29(木) 午後 4:48 choro 返信する

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