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昨日ようやく電話とネット回線が開通しまして。
本日からは無事、パソコンにて更新しております。
さて、今回の引っ越しでかなり荷物を減らすことを余儀なくされた我が家。
えぇ、結婚から17年、荷物を増やしに増やしたつけが回った次第です。
本も、もちろん必要最小限まで削減。
名古屋での荷物開きはまだまだ続いていますが、本はほとんど出せてしまうほど少なくしました。
が、だよ。
先日ちょいとおまちの駅へ出たところ。
大きな書店、そう本屋さんではなく書店と遭遇してしまったのです。
実は住み始めたこの近所には本屋さんがなくてですね。
先週末の買い物ドライブでようやく少し離れたところに書店を見つけるという寂しい現状。
なので飢えてしまっていたんですね。
せっかく減らしたのにあっという間に4冊も増やしてしまいました。
んで、先日の一人呑みからこっち数冊読み終えております。
せっかくパソコンも復活しましたのでね。
久しぶりにこの書庫を動かそうと思った次第です。
えぇ、前置きが長くなりました。
「シンデレラ・ティース」 著者/ 坂木 司
大学2年の夏、サキは母親の計略に引っかかり、大っ嫌いな歯医者で受付のアルバイトをすることに
なってしまう。
個性豊かで、患者に対し優しく接するクリニックのスタッフに次第にとけ込んでいくサキだったが、
クリニックに持ち込まれるのは、虫歯だけではなく、患者さんの心に隠された大事な秘密もあって……。
サキの忘れられない夏が始まった!
数年前「和菓子のアン」を読んで大ファンになった坂木さん。
今回の舞台は歯医者さんです。
主人公のサキ同様私も子供の頃に歯医者でいやな思いをした記憶がありまして。
今では笑い話にできていますが当時はやはりショックだったことをよく覚えています。
今作も次々とミステリーな出来事が起こるのですが、なんといっても誰も死なず傷もほとんど
つかないままめでたしとなるのが魅力的です。
えぇ、いつでも猟奇的殺人ばかりを求めている私ではないのですよ?
昨今色んな場面でハラスメントという言葉が乱用されるのはいかがなものかと思ったりもするけれど
健やかな身体を保ちたい患者とそれを手助けしたい医者との気持ちの寄り添い方の
最高峰を見た感じです。
「本屋さんのアンソロジー 大崎 梢リクエスト!」
「本屋さん」をモチーフに、短編を一作書いていただけませんか?書店をこよなく愛する作家・大崎梢が、
同じくらい書店が好きにちがいない人気作家たちに執筆を依頼。
商店街、空港、駅近、雑居ビル。場所は違えど、多種多様な人が集まる書店には、
宝石のようなドラマが生まれる。読めば笑えて、泣けて、心がふっと軽くなる、そんな素敵な物語十編。
*本と謎の日々(有栖川有栖)
*国会図書館のボルト(坂木司)
*夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話(門井慶喜)
*モブ君(乾ルカ)
*ロバのサイン会(吉野万理子)
*彼女のいたカフェ(誉田哲也)
*ショップtoショップ(大崎梢)
*7冊で海を越えられる(似鳥鶏)
*なつかしいひと(宮下奈都)
*空の上、空の下(飛鳥井千砂)
元書店員でもある作家大崎梢さんリクエストにより集められた新刊書店ばかりを集めた短編集。
リクエストするにあたって古書店ではなく新刊書店で、と限定したというこだわりにうっとり。
書店が舞台というだけで心躍ってしまうのはなぜだろう。
作家さんごとに起こる事件もしょん陰惨の雰囲気もガラリ変わって純粋に楽しめた。
個人的には乾さんのモブ君と誉田さんの彼女のいたカフェが好み。
え、でも坂木さんの国会図書館のボルトも捨てがたい。
誉田さんの彼女のいたカフェには嬉しいサプライズゲスト?が出てきてラストでは
「おぉ!ストロベリーナイト!!!」と一人こぶしを突き上げたい衝動に駆られるのであります。
このシリーズには坂木司さんリクエストの和菓子のアンソロジーもあるんですよね。
近々購入してやろうと目論んでおります。
「駅物語」 著者/ 朱野 帰子
新人駅員の若菜直(わかな なお)が配属された職場は、日本有数のターミナル駅である「東京駅」。
入社試験で1位をとり、希望どおり東京駅の駅員になった若菜は、毎日100万人が乗降する駅で、
定時発車の奇跡を目の当たりにし、鉄道員の職務に圧倒される毎日。
酔っぱらいの乗客、鉄道マニアの同期、全自動化を目論む駅長、個性的な先輩たち。
東京駅で働く人たちの熱い思いに触れ、少しずつ成長していく若菜。
だが、彼女には密かに抱いた望みがあった。
戦死した父方の祖父が国鉄職員だったという話を幼いころから聞かされて育ち、
今考えると家族旅行と称して自分の好きな列車に乗りたいだけの父親と出かけていたことから
知らずのうちに軽い鉄子になっていた私。
昨年は大宮の鉄道博物館、名古屋での物件探しの合間にリニア・鉄道館へちゃっかりでかけておりました。
なのでもちろん「東京駅」は特別な存在です。
今作は東京駅を舞台にしたお世辞にも美しく楽しいとは言い切れない、それでも妙に心に残る
良作でした。
好きな事を仕事にできたとしても幸せとは限らない。
惰性で就いた仕事だからといってやりがいを見いだせないなんて事ばかりでもない。
自分がその仕事と、何よりも自分自身とどう向き合うかで見える景色がこんなにも違うのかと
思わせてくれる。
台風や人身事故などどうしようもないのに発生してしまう遅延などで駅員さんに喰ってかかっている
お客さんを見ると切ない気持ちになるのはきっと私だけではないはず。
上司が言う「お客にとって駅員はものと同じ」というニュアンスの言葉は切ない。
そうそう東京駅の地下道、できれば死ぬまでに一度は歩きたいと思っているんですけど
どうにかなりませんか?←知らんがな。
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本は大好き
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先月からバタバタと身も心も忙しく。
気が付いたらホワイトデーも過ぎ、4月まで秒読み状態。
あぁびっくり。
何年ぶりかのぎっくり腰に悩まされながらどうにか人間生活を維持している毎日です。
「幻想映画館」 著者/ 堀川 アサコ
趣味はシリトリ。
ちょっぴり学校に行きたくない高校生・スミレは、「不思議なもの」がよく見える。
ある日、「不思議なもの」と同時に父の不倫現場を目撃。後を追い、商店街の映画館に迷い込む。
そこで生まれて初めての恋をしたはいいが、失踪事件に巻き込まれ――
これは昨年祖母の家の解体準備に山梨へ行く車中で読むため購入。
えぇ、それの感想が今ですよ。
後から知ったのですがこれ以前に「幻想郵便局」という作品があるそうで。
それを先に読めばよかったのかもしれませんが、楽しめました。
登場人物誰もが個性的且つ魅力的で。
スミレさんも女子高生にしておくにはもったいない位の洞察力や思いがけなく肝が据わっていたりと
キュンキュンさせてくれます。
舞台となる映画館「ゲルマ電氣館」がこれまた素晴らしく。
何軒か映画館勤務の経験がある私でもこんな劇場とは出会ったことがなないですな。
切なく愛しくそしてちょっと悲しくもあり。
この記事を書いていて思い出しました、幻想郵便局買わなくちゃならんかったって事。
「虐殺器官」 著者/ 伊藤 計劃
9・11を経て、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や
大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、 ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……
彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?
私には珍しく近未来もの、SFのジャンルに挑戦。
まぁぶっちゃけタイトルだけで気になっていたのですよ。
だって「虐殺」ですもの。
えぇ、相変わらずどす黒くてごめんちゃい。
何年か寝かせ、満を持して今年完読。
SFとはあまり縁がない私でもこの作品は面白く読めました。
なんていうの?
理系よりどちらかというと文系よりのSF?
近未来な割にはアナログ感に溢れている感じなのかな。
個人的には文中にコミック「頭文字D」の拓海が乗っている車ハチロクを模した登場してきたのには
無駄に興奮しました。
冷静で無機質な中に主人公の死に関しての想いや携わり方などがところどころに垣間見え、
その妙な人間臭さがこちらを夢中にさせてくれる。
ただ欲を言えば虐殺を操る器官についての説明があやふや風?だったのが物足りなかったかも。
いや、作品全体からすればそれで十分なんだけれどもSFのジャンルにしては?だった気が。
ってSF初心者なのでご容赦ください。
「九マイルは遠すぎる」 著者/ ハリイ・ケメルマン
通りがかりに漏れ聞いた一言だけを頼りに、推論を展開し、殺人事件の犯人を指摘した
ニッキイ・ウェルト教授!
純粋な推理だけを武器に、些細な手がかりから、難事件を鮮やかに解きあかし、次々と解決していく
教授の活躍。
予備知識ゼロでよく行く書店の平積みから手にしてみました。
いやー、面白かったです。
普段猟奇的殺人だのどんでん返しにつぐどんでん返しやそらもうハラハラヒヤヒヤな小説ばかりを
好んでいる私には何とも新鮮な一冊でした。
論理的思考とは真逆の立ち位置にいる私にこの教授から紡ぎだされる言葉の一つ一つが
まぁ何とも楽しく。
そうですか、そう考えるんですね、ほぅほぅふむふむと久しぶりにウキウキとした気持ちで
本を読んでいる自分がいました。
こりゃーいい本に出会えましたぞ。
とはいえ自分の周りにこんな人がいたらそれはそれでちょっとめんどくさ・・・。
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お久しぶりのブログ更新、しかもこの書庫。
今年の夏は映画館へも行かず本もあまり読まず。
どうやって一日過ごしていたのか思い出せないほどのぐだぐだっぷりでした。
あ、でもお盆は田舎へ行きましたけれどもね。
そんな中記憶に残っている本の感想だけをアップしようかと。
えぇ、記憶があいまいすぎて覚えているのが数冊なんざんす。
「史上最強の内閣」 著者/室積 光
北朝鮮が、日本にむけた中距離弾道ミサイルに燃料注入の報が!
中身は核なのか? それとも……。 支持率低迷と経済問題で打つ手なしの政権与党・自由民権党の浅尾総理は、 本物の危機に直面し「本当の内閣」に政権を譲ることを決意した。
アメリカですら「あないな歴史の浅い国」と一蹴する京都の公家出身の二条首相は、 京都駅から3輛連結ののぞみを東京駅までノンストップで走らせたかと思えば、その足で皇居に挨拶へ。
何ともド派手な登場の二条内閣は、早速暴力団の組長を彷彿とさせる広島出身の防衛大臣のもと
「鉄砲玉作戦」を発動する。
まさにタイトル買いの王道をいったこちら。
これがまぁ面白くて胸が熱くなってとかなりのお得感を得られました。
エンターティメントとはこうでなくっちゃ!と読み始めから鼻息荒しなあたくし。
荒唐無稽とも思える設定だけれども今の日本を生きている私たちには身につまされるやら
耳がいたいやら。
それでいて血沸き肉躍る感じが抑えきれない大興奮を味わえる作品です。
もうね、本当の内閣のみなさんがかっこよくて潔くてそれでいて慎み深かったりと
私たちがしっかり持っていなくてはならないものすべてをお持ちなのですよ。
会話の一つ一つが胸に刺さり、それでいて怒られている感じはうけないという絶妙なもので。
お盆の電車の中で読んだのですが確実にふんがーと鼻息が荒かったに違いない。
隣の方ごめちゃいね。←いまさらー。
こんなことはないだろうしあったらそれはそれで困ってしまうのですが、最近の政治家の発言などを
憂いている方、単にストレスを発散したい方、無駄に興奮したい方(は?)には大変お勧めです。
二軍?の内閣の方々のお名前がみなさんどこかで聞いたような?と思えてしまうものばかりで
読みながら違うと思いつつもテレビでおなじみの顔を思い浮かべては「しっかりしやがれ」と
言いたくなってしまう、妙なリアリティも魅力の一つですかね。
「こっちへお入り」 著者/平 安寿子
吉田江利、三十三歳独身OL。ちょっと荒んだアラサー女の心を癒してくれたのは往年の噺家たちだった。 ひょんなことから始めた素人落語にどんどんのめり込んでいく江利。
忘れかけていた他者への優しさや、何かに夢中になる情熱を徐々に取り戻していく。
落語は人間の本質を描くゆえに奥深い。まさに人生の指南書だ! 涙と笑いで贈る
遅れてやってきた青春の落語成長物語。
これまた完全なるタイトル買い小説。
落語はたまーにテレビで見たりする程度。
でも実は寄席へ行ってみたいと子供の頃から思っている私です。
これは落語をほとんど知らない私でも「むむ、ちょっと落語を知りたくなったぞ」と思わせてくれる素敵作品でした。
ちょっとドライなあたし、って感じの江利が少しずつ、でも確実に落語にはまっていく様子が
何とも面白く。
それだけでなく軽くではあるけれど落語の解説?的な文章も載っているので↑のように「むむ」となる訳です。
えぇ、見事作者の手の中で踊ってやりましたとも。
カルチャースクールに来ている女性たちもそれぞれ生活があり悩みもある。
そんな女性たちが発表会で高座を務める。
最期のこの場面では私まで妙な達成感を覚えてしまい、ちょっとうるっとなってしまいました。
熱すぎずそれでいて乾きすぎていない江利の目線がこれまたいんですな。
「吉祥寺の朝比奈くん」 著者/中田 永一
交換日記始めました! 恋人同士の圭太と遥が内緒で交わしていた交換日記。
二人だけの秘密だったはずが…。
ラクガキをめぐる冒険 高校二年のときにクラスメイトだった遠山真之介。
五年後の今、不思議なことに同級生の誰も彼のことを憶えていないのだ。
三角形はこわさないでおく ツトムと小山内さんと、俺。
ツトムは小山内さんが気になり、小山内さんは…? 微妙なバランスの三角関係の物語。
うるさいおなか 私のおなかは、とてもひんぱんに、鳴る。 そのせいでどうしても積極的になれなかった私の前に、春日井君があらわれて…。
吉祥寺の朝日奈くん 山田真野。上から読んでも下から読んでも、ヤマダマヤ。 吉祥寺に住んでいる僕と、山田さんの、永遠の愛を巡る物語。
吉祥寺の朝比奈くんって映画化されたような?というあいまいな記憶のまま手に取り
帯に書かれた文字で即購入。
あー、きましたね。
久々に私の数少ない乙女心にどんぴしゃきてくれちゃいました。
短編集でどれも一見ふんわりした綿菓子っぽい雰囲気の作品なのですが、どうしてどうして。
しっかりと心を鷲掴みにされてしまいましたよ。
中でも私が一番にやにやしてしまったのが「三角形はこわさないでおく」ですね。
これは私の買う気にさせた帯におススメと書かれていた作品で、まぁ本当に素敵すぎます。
高校生の男子2人に女子1人という三角形ってだけでもきゅんきゅんなのに
この男子2人が果てしなくいんです。←わかりづらー。
なんつーの。
わかりやすく言えば(ほんとかよ)私の密かなツボでもある仲がいいのにちょっとよそよそし系男子?←え?
とはいえクラスメイトですからね。
私の萌えポイントの敬語は使わないのですが、ぶっきらぼうとも取れる会話が妙に心地よく。
そこへ唯一の女子が入ってくるのですがこの女子がまたすてきんぐ。
こりゃ私が男でも惚れるねと思わせてくれる女子なんですな。
文章も軽妙な中にはっとなったりくぅっと苦しくさせられたりとこちらの心を惑わしながらもとらえて離さない
一言がさらりと置いてあるもんだから悔しい。
まんまとその一言を拾ってしまい案の定「くっそう、好きにしやがれー」となってしまうのだから。
そうそう映画化された吉祥寺の朝比奈くん。
おもしろそうですね。
淡々としたセリフの中にちょっと潜んでいる伏線めいたもの、これは一度読んだだけではものたりませぬぞ。
珍しく怪談物も猟奇殺人ものも入っておりませんね。
そんな毒を抜いてしまうくらい今年の夏は暑かったってーことで。
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映画でも本でも怪談、ホラーものが好きです。
あまり信じてもらえませんが結婚するまでは本当に怖い話が苦手でオーメンやエクソシストはおろか
今となってはホラーではないなと思える「プルシアンブルーの肖像」の玉置浩二さんにすら
身動きできないほど恐怖を感じ震えていたのですよ。
えぇ、今となってはあの頃の自分がちょっと懐かしいですけれど。
さてそんな私がこれまた古本屋で買って寝かせていた本がこちら。
「新耳袋 現代百物語 第八夜」 著者/ 木原 浩勝 中山 市朗
ある夜どしゃぶりの国道を運転していると、赤いコートの女性がうつむいて自転車をこいでいる。
街灯の下で追い越すと、その先にはまた赤いレインコートが。
なぜか三度も街灯の下で赤いレインコートを追い越した。不思議に思い振り返り、
レインコートの中を覗き込むと、その中にはー。
人に語られ、人に伝わり命が宿るという怪談を、集め伝える新耳袋。
そこに集まった『「新耳袋」にまつわる話』を収録。
何故第八夜なのかといえばそれしかなかったから。
ワゴンセールの中に埋もれていたのを見つけ出し購入したのが数年前の冬。
夏になったら読んでやるからなと妙な上から目線でいたのをすっかり忘れていたところ、先日遭遇しましてね。
いやー、面白いですね。
百物語ということで99話の怖くて不思議な話が記されているのですが、これが淡々としていて
いい具合に怖さを増しておりまして。
しかも1話がめっちゃ短い。
なので読みやすい上にインパクト効果が絶大なのでひゃーってなもんであります。
個人的には一番最後の「ヒサオ」の話がうすら寒くて印象的でしたね。
フェリーに乗った時に遭遇した団体さんと夜中に響く水音とか。
おぉ、ちょっと思い出してもぞわっとしますね。
あと霊媒師さんを連れてロケした映像がボツになったお話。
映像にはちゃんと霊が映っているのですが肝心の霊媒師さんがあさっての方向を見ながら
「こちらにいますね」とシレっと言い放つというシュールな感じにちょっと笑っちゃいました。
霊の表情が「なにやってんだこいつ」みたいだったってのにもいい仕事を見た気になれましたよ。
これはシリーズで集めたくなるよい怪談本でございます。
さて、99話読み終わりましたけれども。
私の周りに怪異が起こるのでしょうか。
出来ればスルーでお願いします。←ほんとにな。
そうそう、上映中の「クロユリ団地」鑑賞するか夫婦そろって思案中。
とりあえず深夜のドラマはネットで観たり録画したりしているのですが。
どう思われます?(知らんがな)
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この書庫が最後に更新されたのは昨年の11月ですってよ。←他人事かい。
それからも本は読んでおりましたが久しぶりの更新にはその中でも印象に残った数冊の感想を
書こうかと。
い、いや、決して忘れたとかぢゃないんだよ?(へー)
「和菓子のアン」 著者/ 坂木 司
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。
プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた
和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。
謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?
これは前々から気になっていて3月に山梨へ行く車中での読み物として購入。
いやー、いいですねぇ。
ミステリーとのふれこみがありますがこんなに心地よくて美味しそうなミステリーなら
いつでもかっもーんてな感じです。
登場人物の誰もが魅力的。
何よりともすれば自虐的?と思えなくもない感じの人々が多いのが嬉しい限り。
えぇ、ひねくれ者でごめんちゃい。
デパ地下の和菓子売り場で繰り広げられる楽しくもちょぴっとさみしさと切なさを含む事件。
アンちゃんと一緒に仕事できたら楽しいだろうなぁと純粋に満足な読後感を得られる良作です。
ただ読んでいる間中和菓子が食べたくなって仕方がないので用意しておくといいかもしれんとです。
個人的には乙女系イケメン男子の立花君がおススメです!
彼氏にはしたくないけれどかなり親しい友人の立ち位置が欲しくなること請け合いです。←は?
「植物図鑑」 著者/ 有川 浩
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。躾のできたよい子です」
「 ――あらやだ。けっこういい男。」 ある日、道ばたに落ちていた彼。 「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。 さやかが彼から聞いたのは、それだけ。 でも、それで充分だった。二人の共同生活は次第にかけがえのない日々となっていく――
花を咲かせるよう、この恋を育てよう。
最近では作品が映画にドラマに映像化で引っ張りだこの有川さん。
自衛隊ものなどなんとなくハード感を想像させるテーマを軽妙な文体であっという間に
その世界へと引き込んでくれる彼女の作品はとても好きです。
で、これは有川さんというだけで購入。
うん、もうもじもじしちゃいそうでしたよ。
今まで私が選んで読んだ彼女の作品ではほんとーにあっわーい恋心や優しい愛情などばかりが描かれていたので
個人的には「おぉ、ちょっと大人だ」と思える描写があったりして。
そこでのもじもじです。
とはいえほかの大人向け恋愛話とは比べ物にならない位の可愛さですのでね。
ぎゃーというような目の逸らし方ではなくてですね。
いやん、もう❤的なキュンキュン度です。(わかりづらー)
子供の頃から落し物を拾ったら交番に届けなさいと教えられていた私。
イケメンとはいえ見知らぬ男性を「よし、連れて帰ろう」となるものだろうかと根底から覆してしまいそうな
強引さはありますが、その後の展開でもうそんな事は一切気にならなくなります。
いや、いっそ拾ったからこその二人の関係だからじれったい位の距離感と焦燥感があり
それが読む側に心地いいドキドキを与えてくれる。
まぁ結局は夢物語だけどさ。←言っちゃったよ。
この私に乙女心を与えてくれる作品ってのは数少ないのでありがたい事です。
「脳男」 著者/ 首藤 瓜於
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。
逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。
男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。
そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。
映画では医師と刑事の演技というか演出にイライラしっぱなしで消化不良だったこの作品。
原作を読めば色んな意味で落ち着くだろうと思い購入。
うん、そうだよね。
やはりこの手の原作を2時間程度の映像にまとめようというのはどこかしらに無理が生じるわな。
というのが率直な感想。
まぁ生田君は原作を大事にしようという想いがつよくそりゃ凄い演技だったんだなと思いを新たにしましたが
やはり医師や刑事の演出には首をかしげざるを得ない結果に。
原作を読んで諸々気になっていたことや物足りないなぁと感じていた事柄がすっきりさっぱり。
久しぶりにでーすーよーねーとどや顔付きの完読となりました。
しかもこの鈴木一郎、まだまだ終わりませんことよ。
シリーズとして「指し手の顔」上下巻なんてものが発刊中。
まだまだ私を手放してはくれなさそうです、鈴木一郎。
「ロード&ゴー」 著者/ 日明 恩
消防隊のベテラン機関員である生田は異動の為、二カ月前から慣れない救急車のハンドルも
握らなければならなくなった。
ある日、路上で倒れていた男を車内に収容したことが発端となり、未曾有の事件に巻き込まれる。
突きつけられたナイフ、積み込まれた爆弾、二億円の要求、そして…
『命』を預かる仕事を全うしようとする生田の決死の走行が始まる−。
潰れやしないか私をハラハラさせっぱなしの近所の小さな本屋にて購入。
何も考えずタイトルだけで買ってみたのですが面白かったです。
実はこれ消防士をテーマにしたシリーズもののスピンオフ作品なんですってね?
えぇ、読み終わってから知りましたよ。相変わらずな私です。
しかし何も知らずってのは時には便利です。
予備知識も何もないので普通に楽しめちゃいました。
前半は多少まどろっこしい説明的な部分が多めに描かれているので飽きてしまうのか?という不安を
抱かされつつもこれが憎いタイミングで一気に本編の核心に迫っていくのでんもー❤とこちらは
振り回されるのです。
現代の日本で問題になっている救急患者の受け入れ拒否や救急隊の対応など
他人事ではなくいつ己の身に降りかかってきてもおかしくない現実が軽妙な会話の中で
こちらへずきりと小さな傷を残す。
誰が悪いか、そんな単純な問題ではなく何をどうすればだれもが幸せでいられるのか。
簡単には出せない難問を投げかけられます。
とはいえそこは物語。
ラストの展開は「映像で見たら迫力出るんだろうなぁ」と思わずにはいられないエンターティメントを
しっかり含んでいて単純に楽しめました。
「5年3組リョウタ組」 著者/ 石田 衣良
希望の丘小学校5年3組、通称リョウタ組。
担任の中道良太は、茶髪にネックレスと外見こそいまどきだけれど、涙もろくてまっすぐで、
丸ごと人にぶつかっていくことを厭わない25歳。
これはかなり前に古本屋で購入し相も変わらず寝かせておいてみました。
えぇ、お陰様でいい味になっております。(ワイン?)
これは新聞連載だったそうですね。
読み終わって納得しました。
最近の学校問題を扱った作品とは一線を画している感じを受けましたのでね。
もちろん誰もが仲良しみんな元気!な小学校が描かれている訳ではないのですが
昨今のえげつなくどこにも救いがない暗闇だらけの学園ものとは違い、読み終わった後に
少し肩が軽くなっている、そんな気になれる優しい作品でした。
主人公の良太先生はもちろん素敵なのですが隣の組の染谷先生がまた何とも魅力的。
どこか冷めてとっつきにくそうな染谷先生のあまり動かない表情の下に隠されている熱くそれでいて
穏やかな感情に読んでいてふんわりと優しい気持ちになれた気がしました。
とはいえ教師による教師への陰湿ないじめや親と子の気持ちが通わず起きてしまう切ない事件など
世知辛い今の日本が浮き彫りにされているのでうむむとなってしまうのも事実なのですが。
それでも考えるより行動が先に立ってしまう良太先生の体当たりともいえる子供との付き合い方や
染谷先生含め職員室で繰り広げられる教師同士の会話などぐいぐい物語に惹きこんでくれる
何とも魅力的な作品でした。
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